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出会いは大切にしろよ

俺の名前は元親。

鬼人の角無しは前話した通りだ。

俺は今、親父の家に来ている。

すすきので買った大量の酒を渡しに、親父は酒好きだ。

一升瓶なんて一週間ももたず無くなる。

親父は、ザルだ。

ちなみに俺は嗜む程度だ。

「おお、蝦夷に行ったのか!メシは旨い処だな、ガハハハ」

「蝦夷に行ったことは?」

「有るわけ無かろう。鬼人族は、好戦的でな、今の俺も落ち着いているが、昔は、ヤンチャだったな、ガハハハ」

「・・・」

「まぁ、今の母ちゃんに合って決闘して負けてから、この女すげ~って思ってもうアタック!。本当に好きな女性を守る為に強くならないと思い、何されても笑っておおらかの態度を取っていたんだが、元親が角無しで生まれた時は母ちゃんに泣かれたよ。だから俺は元親に自由に生きて欲しいと思い村から出る事を良しとした。まぁ土産や土産話もいい刺激だぞ」

「そうなんだ」

「それにな、今は角無しと言われる事無いだろ?」

元親が村に入って来た時に門番にいつも揶揄していたが、今回は無い。何故だろと思っていた。

「ガハハハ、角無しって言っていた者、かたっぱなしから母ちゃんと俺で殴り抵抗出来ない様にしてやった!母ちゃんは元レディースだからな!ガハハハ」

「やだよ。恥ずかしいじゃない。貴方」

いつ来てもラブラブの夫婦。

ん?レディース?

つーことは、元女暴走族って事?

思いがけない事を聞いた。

「今頃知ったの?」

と妹が言う。

妹よ。兄は、それどころかじゃないのだよ。

子供の前でイチャイチャする親父と母ちゃん

ここで子作りの話をしないで、恥ずかしい。

妹よ。何平気な顔してんの?

えっ、いつもの事?

さいですか。

「処で彼女は出来たか?」

「嫌、面白い人には会った。」

「ほぉ、どんな人だ?」

「白銀髪の男と黒髪の男と赤い髪の男と茶色の髪の男の人だよ。」

「「白銀髪…白髪じゃなくて?」」

「そうだけど?」

親父は、何か考えて素振りを見せる。

また、「俺の演技力はうまいだろ~」と言うに違いない。と思っていたら村の近くにある大池の事を話し出した。

「1000年前にな、異端者と戦があったんだ。ただ単に我ら鬼人族が異端者の従者の得物に興味を持ち、奪い取ろうとしたんだ。だが、従者もそれなりに強い。生半可な覚悟じゃなく本当に死線を生きてきた人の目をしていたんだ。で、一番身体の弱い奴を選んでな、一方的に暴力を振りかざしてんだ。従者は血反吐はいて倒れた。その光景を見ていた仲間も従者も異端者も異端者の右腕の人も激怒。徹底的に俺らの街を焼き付くしたよ。その時砲弾が飛んで来てあの大池を作られた。

古代兵器の戦艦大和の46cmの砲弾と聞いたとじい様から聞いた。

白銀髪の人と黒髪の人。我らはあの時から住み慣れた街から消えて新しい村を作った。でも異端者は許してくれなかった。何処に行っても狙ってくりる弾丸に俺らは、謝罪する事にしたんだ。10年かかった。許してくれるまで。………出会いは大切にしろよ。元親。

鬼人族は強い。だが、その強さにあぐらをかかずにいろ。俺達より強い人はいくらでもいる。」

と親父は話に幕をおろした。

そして、その時夜はどんちゃん騒ぎ。シリアスの話は何処に行った親父殿!?

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