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ロートとネロが帰って来た。

3ヶ月後、ロートとネロが、帰って来た。

龍やドラゴンは半年食べたくても平気でいられる不思議な存在。

メカニズムは全く知らないが、食べなくても動けるのは最高だ。

一度ジルとホムラに「龍とドラゴンは、半年食べたくても平気なら食事は半年に1回でいいよな?」と言われた時は、ロートとネロの後ろにアニメの様にビシャ!と稲妻が落ちたよ。

料理をしていると漂う美味しい匂いにフラフラと彷徨うゾンビの様に何処ともなくフラフラ歩きロートとネロはちゃっかり席に着く。

それが何回か合った時にジルとホムラが頷き合い、ジル、ホムラの他に、ロート、ネロの食事を出すとロートとネロは泣きながらチーズハンバーグを食べてた。

確かにご飯は抜きは辛いけど、泣くほど?。

散々お菓子をボリボリ食べていたのに?

買いだめしていた物も食べ尽くしていたのに?。


「今日は、おやつはラスクか?」

ジルの後ろから覗くロートにドラゴンの国で作られているお酒をお土産に持ってきたネロ。

「ロート、ネロ帰って来たか」

「「ただいま」」

「「お帰り」」

テーブルの上にドドン!と置く酒樽。

酒樽が4つ。

「掻っ払って来た」

フフンと笑うネロ。

「良いのか?」

ジルは一応確認する。開けてしまったら元には戻せないからだ。

「いいぞ?」

ロートが回答する。

「ロートに聞いて無いよ。ネロ良いの・・・か・・・」

ネロに向き直り言葉を発するが途中で声が小さくなり、テーブルに肘を乗せてホムラとネロを見る。

昼間からお暑い中。ホムラとネロがキスをしている。

いつの間にそんな中になったんだ?

長いキスに小さく息を吐くジル。

ジルの肩をツンツンと突っついて来るロート。

「ん?」

振り向くと我とは?顔をするロートに、苦笑いするジル。

ロートとキスをしても良いが、それだけでは終わらないのが、ロートだ。

「気が向いたらな」

ポンと胸を叩くジル。

「夜な。良いだろ?。最近ずぅぅぅとレスばかりだから」

獲物を逃がさない目をしてジルに迫る。

(逃げ道が無い)

「・・・考えておく」

苦し紛れに言うジルだった。


ホムラとネロの長くて短いキスが終わり、呆れた顔をして見てるジルとニヤニヤ顔のロートに顔を赤くするホムラとネロ。

「夜も楽しめよネロ」

「ああ。勿論だ。ロートもな」

「逃げても追いかける。」

「「ウヒヒヒヒ」」

魔女の様な笑い方をするロートとネロ。

ジルとホムラは覚悟するしか無かった。

「さてと、今日はビーフカレーです」

牛の肉を大きく角切りにして、塩と黒胡椒をつける。

玉ねぎをくし切りにする。人参も適当な大きさに切る。

大きさ?幅?そんなもん適当でいいよ。

鍋に油を入れて熱して牛肉を炒める。赤ワインを入れて薫りが着いたら皿に取り出す。

油を入れて、人参、玉ねぎをしんなりするまで炒める。

水を加えて皿に取った肉をドバーと鍋に入れてアクを取り煮込む。

20分煮込む。

市販のルウを入れて良くとかす。

溶けたらとろみが付くまでかき混ぜる。

小麦粉、水、塩、油を入れてこねる。始めはべたべたしてるが次第にまとまって来る。

少し時間を置いて、膨らんだら切って薄く伸ばして、鍋で焼く。

沢山焼いてお皿に並べていくと必ずつまみ食いをするロートとネロにジルがBBQコンロで分厚い牛の肉を焼く。

肉の焼ける匂いにロートとネロのお腹が鳴る。

「「ぐぅぅぅぅ」」

盛大な音にクスリと笑うジルは、

「皿を「持ってきた!」」

何と素早い行動だ。

こう言う時とまじあう時だけは早い。

お皿に分厚い焼いたステーキを乗せてロートとネロに渡すとテーブルに戻りフォークをぶっ刺して食べる。

よっぽどお腹が空いていたのかガツガツ。

テーブルマナーを関係無しに食べている。

まぁ、ここはジル、ホムラ、ロート、ネロが住んでいる家の東屋。

レストランだったらジルの蹴りがロートとネロの向こう脛にヒットするだろう。

ジルは第2軍の肉を焼き始める。

空の皿が目の端に映る。

「もう食べたのか?早いな」

ビーフカレーの前に焼き続ける肉の量。

「「おかわり!!」」

ホムラも手伝ってステーキを焼いていく。

「食べすぎるなよ?」

ジルが呆れた顔をしている。

BBQコンロの網から肉を大皿に乗せて、

「これで、打ち止め。」

ホムラが大皿に乗ったステーキをテーブルに乗せた。

肉に夢中のロートとネロ。

ホムラが、ジルに近づきコソリと話をする。

「良く、食べますね」

「国に戻っても、相手にされなかったのか?、それとも」

「それとも?」

「彼奴らは厄災と呼ばれてる龍とドラゴンだろ。」

「ええ。」

「食事も満足出さなかったか、国に食糧難かだろ。新聞に書いてあった。」

「そう言えば、そんな事、言ってましたね。」

ジルとホムラはコソコソ話をして皿に有る肉がロートとネロの胃袋に入っていく光景を見ていた。

「食べた。食べた。」

「本当。本当。」

食べ過ぎだよ。と思うジルとホムラは、魔法で皿や網、コンロをキレイに洗う。

「ビーフカレーはまだか?」

ネロの言葉に

「「はぁぁぁ?」」

と返すジルとホムラ。

呆気に取られた。

何せこれでもかと言うぐらいにステーキをたらふく食べているのにビーフカレーはまだか?とんでもない言葉を聞いた、ジルとホムラだった。

「そうそう、家に着いたら王都のペリカン便に、これを渡された。」

ロートから渡された一通の手紙。

王都の近衛兵や騎士の育成する学校からの手紙だった。

ロートから手渡された手紙を受け取り名前を確認して王都の専用の封がしてある

「後で読む。」

ぶっきらぼうに言い手紙をロートに渡す。

絶対に良くない事が書かれてる。

その後、ビーフカレーをぺろりと食べるロートとネロに呆気に取られたジルとホムラは鍋に群がるロートとネロに苦笑いをしていた。

そして、その深夜に今までレスだったジルは、ロートに抱かれ、ホムラはネロと抱き合い夜明けまで抱き倒した。





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