この人に逆らわない様にしとこ
元親です。
只今、ロートとネロは怒られ真っ最中です。
しかも、俺の部屋で・・・
何で?
逃げてきて、ドアをドンドン叩いて、何だろうと思ったらロートとネロでした。
「匿ってくれ!」の一言。
何をしたのか聞くに聞けない。
でも、内容からしてホテルでご飯の食べ尽くしじゃない。
とりあえず、今言える事は関わりたくない。
ジルさんやホムラさんが保護者や保父さんに自然になってしまうのは、分かる気がします。
「何で、殺意を放つの?」
「「だって・・・」」
ロートさん、ネロさん。
今は、言い訳しない方がいいですよ。
ジルさんが、「たかが、ババ抜きで殺意を解放するな!」
ごもっともです。
たかがババ抜きで殺気を出すのはどうかしてる。
動けるのは、ジルさんとホムラさんだけ。
俺?。俺はガタガタ震えていたよ。
あっ足が痺れて来た見たいです。
ジルさんが、大きな、ため息をついた。
分かります。
早く終らないかなって言う顔をしているロートさんとネロさん。
今はしない方が身のためだよ。
あっ!ジルさんがロートさんに抱き付いた。
ちょっと、ちょっと、男同士で・・・
「アババババ」
感電した様な声、
「何をしたんですか?」
「雷魔法で、感電させた。」
ケロっと言い放つジルさん。
プスプスと頭から煙が出て、見下ろすジルさん。
ギロリと睨むジルさんにネロさん、視線を反らした。
うん。この人に逆らわない様にしとこ
俺は、心の奥で決めた。
ホテルの従業員は、ロートとネロの殺意で気絶や失禁をしてしまう。
仕方無しにジルさん、ホムラさん、ロート、ネロは部屋に帰って行ったよ。
怒濤の嵐だったよ。
ちなみにトランプ遊びで、ババ抜き、神経衰弱、スピードをやる時は、殺意をぶつけずにやることでまとまった。
ロートもネロも「うん」と頷いて返事していました。
え?それでいいの?
え?これぐらいの殺意ぐらい何とかしなさい。
・・・嫌。無理でしょう。
無理ゲーですよ。
ジルさん。
・・・ホムラさんもロートもネロも頷かないでください。
うん。俺は、この人に逆らわずにいよう。
俺の勘は良く当たる。




