表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/128

元親

俺の名前は元親

あの方から頂いた名前。

昔、高知と言う処にいた有名な武将で、名前は、長宗我部元親と言う。

そこから元親と言う名前を親父が頂いた。

そんな有名な人の名前何て恐れ多い。

俺は、名前負けしてる。


俺は、鬼人族の中でも角が生えない「角無し」と呼ばれてる。

産まれて来た鬼人族は皆始めは角無しだ。

産道傷付けない為に赤子は角無しで産まれて来る。

まぁ当たり前だが。

妹はちゃんと角が2本生えてる。

だが、俺は成人しても角は生えなかった。

そのせいで鬼人族の大人達がヒソヒソと「角無し」と馬鹿にして言い、それを聞いていた子供は「角無し」と馬鹿にする。

子は親の、言動を良く見てる。

そう痛感したな。


それから俺は、村を出て冒険者登録をして依頼をこなして、たまに家に帰りお金を入れて、それなりに貯まったら1人旅に行く。


角無しだから人間に恐れられたりしない。

店も入りたい放題。

美味しいものを食べほうだい。

親父は、まれにお土産を言ってくる。

今回は酒だ。

だが、俺は酒の事を余り知らない。

そしたらホテルのバイキングの料理を食べ尽くした男2人に会った。

名前はロートとネロとその保護者のジルさんと保父さんのホムラに会った。

第一印象のロートとネロは素行の悪い2人だと思ったが、保護者のジルさんと保父さんのホムラが来たら汗ダラダラの挙動不審になった。

怖いんだろうか?

他の人が居るところでハリセンで " スパーン " と叩く。

気持ちいい音だ。

処でそのハリセン何処から出したんだ?

その後は保父さんのホムラからの拳骨。

少し話をしたが、ジルさん、ホムラ、ロート、ネロの4人は冒険者だった。

びっくりしたよ。

しかも隠居生活でまったりと生活して、たまに冒険に出る。

今回も五稜郭迷宮に行ったと話していた。

五稜郭ギルドはこの前、事件が起こった。

冒険者の1人が石化して死んでしまったのだ。

治安部隊が来て色々聞いたけど、どうして石化したのか分からないと言う話だ。

でも、1時間後には、何事無くギルドは円滑に回っていたよ。

さて、保護者のジルさんと保父さんのホムラと兄の様なロートに弟の様なネロがチェックアウトをしにロビーに来たよ。

荷物沢山有るかと思えば、腰にマジックバックが有る。

殆んど手ぶらだ。

羨ましい。


俺とジルさんとホムラとロートとネロで乗り合い馬車ですすきのに行く。

そこでも見るレッドウルフのクッション。

レッドウルフは炎を纏う戦い辛い相手だ。

俺との戦いは、相手が悪い。水魔法が使えないから

それを意図も簡単に討伐したのはジルさんとホムラだった。


ちなみに、「何で母親替わりをしているのは、何で?」と聞いたら、ジルさんは「は?何言ってんだ?」と真顔で言われた。

「保父さんをしているのは?」とホムラに聞いたら「何言ってるんですか?」とこちらも真顔で言われた。

ジルさんもホムラも周りからどう見られているか分かってないようだ。


すすきのに着いて酒屋の目印のデカデカの看板を見付け、店内に入る。

色んな酒が有る。

梅酒、ブランデー、ウイスキー、麦酒、ハチミツ酒、ワインが棚に並ぶ。

麦酒、ハチミツ酒、ワインに目もくれず、梅酒、ブランデー、ウイスキーをカゴの中に入れて行くジルさんとホムラ。

重たいカゴを持って歩くロートとネロ。

カゴの中で酒瓶が揺れる。

「お客様、大丈夫ですか?」

「もっ「大丈夫です。処でスピリタスは無いのですか?」」

とネロの言葉にホムラが言葉を被せ一番アルコール度数が高い酒の名前を言う。

ジル、ホムラ、ロート、ネロは消毒液様に使う為にスピリタスが欲しいのだ。

「スピリタス?」

俺の頭に「?」が浮かぶ。

「スピリタスは申し訳御座いません。当店では、おいて有りません。」

「そうか」

と言ってカゴいっぱいの酒瓶の会計をし、マジックバックに買った酒を入れる。

「酒は買った。次は焼き串だ!」

ロートとネロは屋台に向かって走り出す。

「やれやれ」と顔をしてジルさんとホムラは、ロートとネロの後を追う。

「すまないね。酒屋にいた時から次は焼き串。次は焼き串。って言っていたからね」

少し困った顔をするホムラ。

ジルは、ロートとネロを追って走る。

「ジルさん、まるで保護者と言うより母親ですね。ホムラ」

ホムラの顔がビシッと笑顔のまま固まった。

そして元親に言う。

「ジルに言わないように。それと何でジルはさん付けなのに、何で僕は、呼び捨てなの?」

疑問に思った事を言う、ホムラに初めて呼び捨てにしていた事に気が付いた。

「まぁ、良いけど。少し馴れ馴れしいね。」

黙る元親に対して少し冷たく言うホムラ。

無言で歩くホムラと元親に声をかけるジル。

「ホムラと元親行くぞ。止めないと屋台の焼き串を食い付くす勢いだぞ!」

小走りするホムラと元親はジルの元に行く。そこには屋台で買った焼き串がどっさり持ってるロートとネロ。

焼き串を食べてロートとネロは、

「「( ゜Д゜)ウマー」」

と言った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ