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ネロの扱い方がヤバすぎる

ジル、ホムラ、ロートによって魔法の的として扱われる黒ネロ。

剣で戦うにしてもジル、ホムラに負ける。

魔法で戦うにしてもジル、ホムラ、ロートに負ける。

踏んだり蹴ったりの黒ネロ。

流血しながらも戦おうとする姿勢は、宜しいとジル、ホムラ、ロートに誉められるが、全く嬉しくない。

「貴様らーーー!!!!!!」

黒ネロが呪文を唱えてる間にジルの長い足が黒ネロの腹にヒットして壁に背中から打ち付け、ホムラが両手を組んで背中から殴り地面に落ちてくる途中でロートの回し蹴りが頭に入り壁にぶつかる。

動かなくなる黒ネロにジル、ホムラ、ロートは、ハイタッチ。

「前、決めていた連撃、うまく行ったね♪」

ホムラはうまく出来た事に喜ぶ。

「黒ネロは最高のサンドバッグだ」

ロートの蹴りがうまく入りうんうんと頷く。

「・・・」

ジルだけ何も言わなかった。

(怖い。こいつら怖い。)

フラフラになりながら立ち上がる黒ネロ。

だが、黒ネロが一番怖く、恐怖を与えてるのは、ジルだった。

黒ネロにはジルがシロエの様に見えて来る。

震えが止まらない黒ネロ。

気合いを入れて恐怖を払拭する。

「ネロ。いつまで寝ているんだ?早く起きないか?じゃないとホムラとロートに言い様な実験体になるぞ?お前の躯を乗っ取っている奴何て喰らえ。力の一部にしろ。ネロ。お前には出来るはずだ?良いな?」

ジルの言葉に右手がピクピクと動くき右腕が動きだし敬礼して

「イエッサー!」

と黒ネロも予想して無い事が起こった。

そこからは、黒ネロとネロの精神世界の戦い。互いに罵り合う罵詈雑言。

ジル、ホムラ、ロートは迷宮のボス部屋でテーブルと椅子を出して優雅に紅茶を飲んでる。


迷宮 : ついに寛ぎ出したーーー!!!!!!

ここ、迷宮だよ?。迷宮だよね?

でも、まだましか。シロエの時は、皮を剥いだボスを切れないナイフで刺して筋肉を剥いて、料理してボスに食わせ、回復薬で治して、また同じ事を繰り返す。邪魔したら銃弾が飛んで来し大砲の弾も飛んで来て核にヒビを入れたんだよ。あの時の『邪魔するな!!』ドスの効いた声に従者は「ビクッ」と身体か動き、ジェラルドは、ニコニコ笑っていた。・・・恐ろしい奴ら。


「どちらが勝つと思います?」

「ネロだな」

「我もネロだな」

紅茶を飲みながら黒ネロとネロの闘いを見てる。

「ジルもホムラもそして我も、ネロの魂に直接叩き起こしたからな」

ロートが片目を瞑って言う。

「ネロ。力を奪え。出来るだろ?」

ジルが当たり前の様に言いはなつ。

誰もが簡単に出来る事じゃ無い。

「そうですよ。ネロ。チャチャっと奪いなさい」

ホムラも紅茶を片手に持って言う。


「怒怒怒。外野は黙っとれ!!」

黒ネロが叫ぶが、人の話を全く聞いてないスルーしているジル、ホムラ、ロートはテーブルの上に甘さ控え目のケーキ特集の蝦夷の街観光本を出してデリバリーを頼もうかと話をしている。

「ちょっと待って。ここ迷宮だよね?デリバリー出来たっけ?」

ホムラが有る事に気付いてジル、ロートに聞く。

「「さぁ?」」

ジル、ロートは頭をこてんと倒して言った。

「あっ!念話で頼めば?」

ロートが思い出した様に言うがホムラが言う。

「嫌。念話は僕達が開発したので多分出来ませんよ?」

ホムラは指を立てて言う。

「そうだったか?」

「そうですよ」

「そうか・・・」

ブルブル震える拳。

「闘いの途中で余所見すんな!!」

ネロの身体を扱う黒ネロの炎を纏ったパンチがテーブルにヒット。

本は燃えて、テーブルとカップは、粉々になり「やってやったぜ」と顔をする黒ネロ。

「「「・・・」」」

呆然するジル、ホムラ、ロートに対して黒ネロはニヤァァァと笑ったが、すぐさまにロートから顔面に力を乗せた拳が飛んで来て黒ネロは吹き飛ばす。

「まだ読んでる途中で、本を燃やしやがって!!」

飛ばされた黒ネロは空中で躯を回転させて受け身を取ろうとするが、ホムラが追いかけて来て腹に力の限り乗せて踵落としをする。

「あのカップ高かったんだそ!!」

「ぐはっ!!」

石畳に叩き付けられる黒ネロ。

「よくも紅茶を台無しにしてくれたな!食い物の怨みは恐ろしいぞ!」

黒ネロの黒髪を鷲掴みにしてジルは壁に力の限り投げ叩き付ける。

(食い物のうらみ・・・そう言えばシロエも・・・)

薄れて行く意識の中で黒ネロは、その昔、従者が作った料理を台無しにして激昂(げっこう)したシロエがモンスターを殲滅していた光景を見て「馬鹿だなぁ~」って思っていた事が走馬灯の様に浮かぶ。

バタンと倒れる黒ネロに肩で息をしているジル、ホムラ、ロート。

動く事が無い事を確認して、何事もなかった様にジル、ホムラ、ロートは石畳の上で胡座をかいて、全く同じ本をマジックバックから出して話をする。



~精神世界の会話~


「だから言ったのに。」

同情するネロ。

「こうなると思わん。」

ぼやく黒ネロ。

「しかし、彼奴ら俺の身体なのに容赦無い・・・」

「それは、・・・本当にそう思う。」

手加減の無い攻撃。

「お前、良く生きてたな・・・」

(俺は心が折れて逃げ出すよ)

黒ネロはぐぐっと言葉を飲み込む。

何時(いつ)もの事だし」

遠い目をするネロ。

(何時もの事!!俺はとんでもない奴に取り付いたのか?)

「じゃ、黒ネロ。お前の力能力を寄越せ」

ニヤァァァと笑う。その顔が、怖い。

(早く逃げ出さなければ!)


~精神世界の会話終わり~


「あっ!どうやらネロがやっと動き出したぞ」

ロートが黒ネロからネロの力が、ブラックホールの様に吸いとられて行く能力の様な空気の流れを感じる。

「ドラゴンだから動き出すまでが長いな」

ジルがため息をついた。

「長すぎます。」

ホムラがプンプン怒る。

「愛されてるな。ネロは」

ロートの言葉に顔を赤くするホムラ。

「で、デリバリーは出来るのか?」

通常運転のジルにロートとホムラは笑った。ネロなら大丈夫だ。

だってジルが全く焦ってないし、デリバリーの事しか考えてない。

嫌。ただお腹が空いただけかも知れないが、たまに見せる天然のこの感じが安心する。


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