迷宮ボスの心情
俺は、迷宮のボス。
愚かな、バカな冒険者に取り付いた。
名前はネロ。仲間の冒険者から黒ネロと認識されている。
ここまで来た冒険者に恐怖を与えてやる。
フハハハ。
冒険者は、俺を見る。
いつも通りのパターン。
冒険者に取り付き仲間をその手で殺させる。
辞めてくれと泣き叫ぶ声に俺の心は満たされる。
仲間も辞めてくれと叫ぶ。
嗚呼、心地よい。
今回も同じだ。
いつも通り・・・途中までは、
は・・・?
誰だ?あれは誰だ?
見た事が有る白銀髪と紫の瞳。
何故だろう。冷や汗が止まらない。
誰だ?誰なんだ?
おいっ!迷宮。知っているなら教えろ!!
えっ?!俺も知っている?
誰だ?誰なんだ?
・・・あ"ーーーーーー!!!!!!!!
彼奴らか!!。
悪魔より悪魔で、信仰する迷宮もある、彼奴らか!!
名前は・・・
思い出そうとしている俺を見る6つの目。
恐怖が先に出て来る。
「見るな!!」
冒険者が「何言ってんだこいつ?」と言わんばかりの顔をする。
何処だ?何処で有った?
思い出そうとしても記憶が拒否する。
「白銀髪・・・」
・・・。
彼奴だ!彼奴しかいない!!
奴の名前はシロエ!!
チビの癖に回りが過保護の従者!!
迷宮でとんでもヤバい料理を作り出してモンスターらが逃げ出したヤバい過ぎるあのチビ!!。
シナプスが繋がった。
あ"~すっきりした。
・・・えっ?
待てよ。待てよ。
確かあのチビはどう見ても女。児童だった。
今は、身長は180cmはある男の姿だ。
もしかして、姿を替えて、俺を倒しに来た?
従者にすり傷を負わせたのが、そんなに腹が立つ?
姿を替えてまで・・・
嫌。言っていたなそう言えば。
『もし、1人でもかけたら迷宮ごと潰し、どんな手を使ってでも探しだし、追い詰め、私の仲間を殺害した事を嫌と言う程、記憶に叩き込んでやる!!』
・・・言ってた!!。
すり傷を負わせたのが気に入らなかったのか?
かすり傷だぞ?
命は取って無いぞ?
だが、ここは、迷宮。手足が失くなり、命を落とすの当たり前だが。
だが、あの「ニタァァァ」っと笑った顔。あの男も同じ顔して笑っていた。
ゾゾゾッ!!
シロエが笑った様に見えた。
恐怖が募る。
俺の躯はシロエにより頭を壁に打ち付け流血をした後に皮を剥ぎ取られ、内蔵を抉り出し、口に突っ込まれ、眼球を潰され手足は変な方向に折れたが、回復薬で直し、また始めから繰り返し、やり続ける。
従者の傷が治るまで続けられた。
思い出す。あの時の男の顔と声。
『始姐に殺される事を心より感謝を込めて喜びに包まれたまま逝きなさい』
って、神の様に信仰してて、有り難く感謝しろって、もう恐怖を通りこして、悪魔中の悪魔だ!!
悪魔でも生優しい。
全く、シロエを表現させる言葉が思い付かない。
生と死を操る化け物だ!!
そりゃ、多くの迷宮もシロエに対して甘くなる。その考えに賛同するもの分かる。
迷宮も恐怖する存在だ。
それがまた来た!!。
迷宮のリーダー、核よ!。
何、「知りません」って言ってんだ?
お前リーダーだろ?
リーダーならそれなりの・・・
あっ!何関係無い雰囲気を醸し出してんの?
あんた五稜郭迷宮のリーダーだろ?
逃げんな!!!!!!
助けろ!!!!!!
おーい!!!!!!
無視すんな!!!!!!!!
あ"ーーーーーー!!!!!!!!




