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短い命でした

あれから何とかネロを落ち着かせ・・・顔面をアルミの盆でひっぱたいて気絶させたジルとホムラとロート。

気がついたら夜になっていた。

壁や屋根には大穴

ネロの魔法でぽっかり大きな大きな・・・穴があるじゃない・・・。

違ーう!!

屋根そのものがなくなっていた!!。


「星が綺麗だな・・・ロート、ホムラ」


紅茶を飲んでジルは目を細めて夜空を見上げて現実逃避をしていた。

建てた家はほんの数日で破壊。

短い命だった~(泣)。


「ジルさんや、魔石コンロが原型留めてないのぉ~(あれ高かったのに・・・)

おおっ、流れ星が見えたぞぉ~」


一気に老けた感じのロートもジルと一緒に紅茶を飲んで現実逃避中。


「定期預金有ったか?。」

ホムラも現実逃避をしていた。

そもそも定期預金なんて物は無い。


貴重品は全てマジックバックにそれぞれ各々で入れていたから大丈夫だが、これから雨の時期が来る。

いわいる梅雨の時期だ。

梅雨の時期は1ヶ月も雨の時期が続く。

山の近くにある家。雨も雪も多い。


「明日から雨だね。青いビニールシート有ったかな?」

紅茶を飲んでのほほんと言うジルは何かもう諦めていた。


紅茶を飲んで現実を受け入れたジルとロートは、ネロのマジックバックをあさっていた。巾着袋に金貨を入れて、出てくるガラクタな物。

壊れた鳥の模型。切れ端の布。サンタクロースのミニチワサイズの人形。プリンの容器。パン屋の袋


何でこんな物が必要なんだ?と考える物ばかりだ。

目を覚ましたネロは自分のマジックバックを漁るジル、ホムラ、ロートを見て大慌て


「あわわわっ!!見るな!」


R18とBLの雑誌がわんさか出てくる。


「「「・・・」」」

3人で顔を合わせて何とも言えない顔をする。

初めに言葉を発したのは、ジルだった。


「ひ、人にはそれぞれの個性が有るからな」


ジルの発言にロートも言うが、何も分かって無い事が言葉の端々でも分かる。


「う、うむ。そうだな?わ、我もそう思うぞ?」

「何で疑問系。ロートさん、分かって無いよね。」


可愛そうな物を見る目でネロを見る、ジル、ロート、ホムラだった。

そんな可愛そうな目からいつもの感情を見せないジルの目が変わり一言。


「・・・着火材にいいかもな?良く燃える。これから梅雨の時期に突入出し、ホムラと住んでいた家は魔石コンロなんて言うハイテクな物なんて無い。こんだけ有るんだ」


ジルさんや。あんたマジだね。

実は怒ってる?

・・・ですよね。

怒って当たり前ですよね。作った家がそうそう使い物にならない程ぶっ壊れているんだからさ

ロートさん、ネロに向ける生暖かい視線はやめて

まだ冷たい視線の方がいいよ。


「怒ったジルは怖いぞ?我何てジルを怒らせて一年も口を聞いてくれなかった」

「!・・・そ、それは長いな」

「だろう。だから我はジルの怒るギリギリのラインでたまに攻めるのだ。あの何とも言えない、あの氷の様に冷たい視線で見られるとゾクゾクして心地よい。まぁ怒って口を聞いてくれないその間に手話を必死で覚えたが、肝心のジルが知らなかった。手話と言うものは知っていたが。出た言葉が「何だ?それは?」って真顔で聞かれた。その後は、「モールス信号を覚えろよ」と言われてとりあえず一通り覚えたよ」


ロートは遠い目をして夜空を見上げていた。

懐かしい顔じゃない!どちらかと言うと無理やり覚えさせた感じだ。


「まぁ、覚えて損は無かったよ。ジルも手話を少し覚えてくれたが・・・ハハハ・・・はぁぁぁぁ・・・」


ロートの深いため息

ジルは出来ると思うとかなりのスパルタになる。

どうやらロートもその洗礼を受けたようだ。


「何で出来ないの?」とか「簡単でしよ?」とか「いつ覚えるの出?明日?明後日?」とか精神的にジルは殺して来る。


空を見上げて数々の星を眺めて聞こえて来るネロの泣き声。

18禁やBLの本を燃やさないで着火材にしないでとすがるネロと怒るジルを見る。

ホムラも自分は関係ナシングのポジションで2人を見ていた。


「止めなくていいのか?」

ホムラがロートに聞いた。

ロートの顔は電気が走り引きった顔をホムラは見逃さなかった。


(あー。関わるのは特じゃない。むしろ火の粉がこちらに来るか・・・関わらず壁の置物の気持ちでいよう)


ホムラの考えは当たっていた。

ロートも貝の様に口を閉ざして2人の喧嘩を見ていた。

(剣を出したら止めよう)

そんな事を考えながらホムラは紅茶を飲んでいた。




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