宝箱
僕達4人はボス部屋の前にいた。
皆思い思いの冒険が出来たようだ。
ジル、ホムラ、ロート、ネロの4人は顔を見合せ、ボス部屋の扉を開け中に入る。
「さて、ボスはなんだろうか?」
扉が閉まりホムラが言いながらボス部屋の奥を見る。
真っ暗の部屋の壁に付いてる水晶の結晶に明かりが灯り、等間隔に付いて明るくしてる。
ドシン。ドシン。と足音を立てて歩いてくるモンスターは2メートル以上あるオークだった。
手には鉈をもちエプロンをして首には髑髏の首飾り
『オーク・・・』
「デカイ・・・」
余りにものでかさにネロとホムラはオークを見上げて固まっていた。
それなのに平常運転のロートとジルはオークを見ながらふむふむと頷く。
『ふむ。オークか。性欲が強いだけのただの豚だな。動きも鈍いしな』
「豚か・・・」
ロートの言葉にジルが反応した。
「豚かぁ。豚。豚肉。・・・トンテキだー!!」
『『「!!」』』
ジルの叫び声にホムラとネロの呪縛が解け皆ジルを見る。
「皆、トンテキを狩るぞ!。明日の夜は豚肉のステーキだ!」
「豚肉のステーキ?! 」
『トンテキ?!』
『狩るぞ!』
あんなにびびっていたホムラとネロの目は今は、爛々と輝いてる。
この瞬間オーク=トンテキの構造が出来た。
彼らにとってはもう二足歩行の食べれる豚肉となってる。
『ブヒー!』
オークが鳴くとホムラが嘲笑って言った。
「ははっ!トンテキが鳴きよった」
『仲間を呼んだか?』
ネロとホムラが少しびびりながら言が、ロートとジルはニヤリと笑ってわらわらと増えていくオークを別の意味で見ていた。
「ミミ、カシラ、タン、ネック、肩肉、肩ロース、腕肉、スネ」
『ロース、ヒレ、中バラ、外バラ、モモ、外モモ、テール、豚足』
『ブ、ブヒー?!』
ジルとロートが言う豚肉の部位を聞いてホムラとネロは涎がダラダラに。
仲間のオークも自分達が別の意味でヤバいと感じ取り親玉のオークを見る。
ホムラとジルは剣でネロは魔法、ロートは空中からの魔法攻撃的でオーク達は阿鼻叫喚だった。
『ロース!!ヒレ!!』
「外バラ、中バラ!!」
攻撃しながら部位を言っていくホムラとネロ。
いいコンビだ。
もうオークをただいま動くトンテキとしか見ていない。
上空にいるロートが有ることに気付きジルに念話で話した。
『(可笑しい。肉を落とさない?)』
「(本当だね?親玉倒さないと肉出ないかも?皆に聞いてみる?)」
ロート、ネロ、ホムラにジルが念話を繋いだ。
戦闘中に余裕寂々だ。
「(皆、聞こえる?)」
『「(どうした?)」』
「(上空から見てるロートから豚肉どもが倒されても肉を出さない。って)」
『「(何?!)」』
『(気付かなかったのか?。雑魚ども早々に倒しても、親玉のトンテキを倒そう!)』
『「「(了解!!)」」』
念話で話して肉を落とさない雑魚のオークの首や胴体を斬ったり魔法で吹き飛ばしたりしてみるみる数を減らして行った。
空中から魔法をドンパチ吹き飛ばしていたロートは残りの親玉のトンテキ・・・失礼、オークを前に降り立ち後ろからジル、ネロ、ホムラが横に立った。
『ブヒー・・・ブヒー・・・ブヒー・・・』
肩で息をするオーク。
髑髏の首飾りは取れ鉈はいつの間にか棍棒に変わっていた。
「こいつを倒せばトンテキが貰える?」
『多分な』
「今まで出なかったから彼奴を倒せば出るだろう?」
『じゃ、頂きますか?』
ジル、ホムラ、ロート、ネロの4人はとてもいい笑顔でオークの親玉に攻撃を開始する。
でっぷりと出てる腹にジルの剣で横一文字に斬り、斬り口から小腸が飛び出す。小腸が飛び出して意思を持った様にぐねぐねと動く。巻き添えに合うのは嫌だからジルは後ろに飛ぶ。
『ブヒー?!』
出た内臓を必死にかき集めるオーク、。
その姿を見てホムラが走り水晶の大地を蹴って右腕を斬る。
「浅いか」
剣がオークの腕に剣が食い込む。
オークが腕を振り払いホムラは剣から手が離れて吹き飛ばされネロに当たる。
『ぐほっ!?』
「あっわりぃ」
腕に食い込んだ剣の刃を折れ床に
落ち上空からロートが拳でオークの右頬を殴る。
龍の力を乗せて殴るのだからオークは吹き飛び壁に当たる。
オークの腹から出てた意思を持つ小腸は傷口に戻り腕の傷や右頬の打撲がみるみる癒されていく。
傷を着けても少しの時間があれば治癒してく中々面倒なモンスターだ。しかもだ内臓が自在に動く。
『治癒魔法か』
ロートが鼻で笑うが顔は悔しげだ。
治癒魔法はモンスターには、現れないはずなのに
「(ロート、上空から奴の防御のアイテムか何か有るはず。モンスターが治癒魔法何て聞いたこともないからな!)」
『(了解。もし合ったら破壊しといていいか?)』
「(もちろん)」
上空に待機していたロートはオークがぶつかった水晶の壁を見る。
(ヒビ?・・・はは~ん)
ロートはニヤリと笑い火球の上位魔法烈火をぶつけた。
壁が崩れ、中に緑色に光る水晶が合った。
『ブヒー!』
慌てるオークにニヤリと笑いジルがロートに言う。
あの緑色に光る水晶が治癒の元だろう。
「(後ろは頼んだ)」
『(頼まれた)』
そこからはジル、ホムラ、ロート、ネロの一方的な戦いだった。
オークは結局焼き肉の部位のミミ、カシラ、タン、ネック、肩肉、肩ロース、腕肉、スネ、ロース、ヒレ、中バラ、外バラ、モモ、外モモ、テール、豚足にバラバラに解体され小腸、心臓、舌、横隔膜、肝臓に分かる範囲内に分けられた。
絶命したと共に肉全てが消えた。
『「肉が~!!」』
突然黒くなりボロボロと消える肉にネロとホムラはガックリと膝を着いた。
オークが討伐されて出てきた4つの宝箱。
1人1つづつ開ける事にして鑑定した。
鑑定 : 宝箱です。開けても安心です。
宝箱あげるからあんたらもう帰って!!
『『「「・・・」」』』
ジル、ホムラ、ロート、ネロは顔を見合せたが、「まっいいか」で終わらせて宝箱の前に行き開けた。
ネロとロートの宝箱は約2万人以上の魂を集めた玉。
ホムラは双剣。
ジルは滑らかでは無く凸凹に創られた水晶の卵。中の黄身が青色で揺らいで見える。
「ジルが一番地ハズレだね。」
笑い合い 宝箱を持ち帰り迷宮を出た。
迷宮の声 : やっと帰ってくれた~⤵️
二度と来て欲しくない上位4人だ。
モンスターを恐がらず、食材や消耗品とかそんな目で見る冒険者は初めて見た!!当分迷宮にもモンスターにも心のケアーが必要かも・・・
「あんた達、あの水晶の迷宮に行ったのか?」
馬車に乗っている冒険者が青い顔でガタガタ震えながら言う。
「ああ」
「また行きたいね♪」
「あそこのモンスターは凶暴なのばかりだろ?」
「?。そんな事ない。」
「弱かった」
ジルに毒されてる3人は水晶の迷宮のモンスターが強いと感じ無かった。
「ええ!あり得んだろ」って声がヒソヒソと聞こえる。
王都まで何とも言えない空気になったが、何処吹く風如く馬車に揺られる4人だった。
王都に付いてホテルに直行した4人は、その日の夜に冒険者ギルドの人が来たが、ホテルマンの人に「他のお客様にも迷惑です」と言われ渋々帰って行った。
4時間も粘ったらしい
ジル、ネロ、ホムラ、ロートの4人は水晶の迷宮から持ち帰った宝箱をジルとロートの部屋で見ていた。
各それぞれ宝箱には金貨が沢山入ってる。
それ以外の怪しい水晶も入ってた。
「金貨はそれぞれ貰って他の宝物は貰った人が貰う事にしよう。僕とネロは金貨は半分子で欲しい水晶は相談でいい?決まらない時はじゃんけんでいい?」
『それでいい』
「じゃ、決まりだね」
そう言ってネロとホムラの話し合い件じゃんけんが始まった。