冒険者ギルドは見ている
私は王都のギルド職員です。
名前?
名乗る程の者ではないので、聞かないで下さい。
恥ずかしいです。
本日、ジルさん、ホムラさん、そして新たにススムさんと言う人がギルドに来ました。
ジルさんが初めに入ってきても騒がしいギルドはそのままだったのに、ホムラさんが来たら騒がしいギルドは一気に静けさに満ちました。
王都に拠点している冒険者は皆さん悪魔ホムラの餌食に有っています。ので彼の言動に皆さんびびっています。
ススムさんの冒険者カードを作りに来たのです。
あの2人についていけれるのでしょうか?
「こちらがススム様のギルドカードになります」
手渡したカードを見るススムさん。
Eとデカデカと書かれている。
ジルさんと悪魔ホムラは、ランクはSに近いB。
Bから上がらない。上がろうとしないよ2人。
それとなく仲間の職員が、聞いたら貴族と関わるのが嫌らしい。
誰もが貴族と関わりたい者ばかりでは無い。
その時始めて思いました。
「ススム様は、ランクが1番下のEから始まります。受けて良いのは、ランクEと、その一つ上のDランクまでです。初めは薬草取りとか、簡単な物から始めてはいかかでしょうか?」
私が、提案してもススムさんは、ジルさんと悪魔ホムラを見るだけ。
「戦闘がない迷宮は有るのか?」
戦闘が無い迷宮は有りませんが、久々にジルさんの声を聞きました。
ススム様の武器は、ショートソード、それにジルさんもホムラさんもいます。
大丈夫です。多分………。
「精神的にダメージが有りますが?」
「何処だ?」
「王都の南端に有ります。」
地図の本を出して、場所を教える。
「馬車も通っています。」
そうお伝えしたらジルさんがホムラさんとススムさんに話をしています。
「馬車でいけれる。最高じゃないか?」
「精神的に強くなるのもいいですね!」
ススムさんの気持ちを丸っと無視してジルさんとホムラさんは話をしています。
「私は、強くなれるのですか?」
おおっ、始めてススムさんの声を聞きました。
意外と普通です。
期待して損しました。
相変わらずギルドは忙しいです。
スペシャル仕事魂で頑張ります!
「じゃ、ここにするか?」
「過去の恥ずかしい映像が見れる迷宮。面白そうですね」
「はい。」
“記憶の迷宮”………あそこに行くんですか?!
再起不能にする迷宮に!!
あっ、ここ進めてのは、私でした~~~!!
すみません。ススムさん!!
ジルさんとホムラさんが、若いツバメを毒牙に………。
でも、普段のホムラさんから悪魔ホムラさんになれば大丈夫でしょう。多分。
悪魔ホムラさん。
言葉使いは丁寧だけど、残虐なんだよ。
煮えたぎった油を同じ冒険者の綺麗な女性の顔にぶっかけていました。
顔は爛れてその女性は治す事も出来ない自分の顔に精神を病みました。
一度や二度じゃ有りません。
もう何百回もありました。
その時のホムラさんの顔は笑ってました。
あれからホムラさんは悪魔ホムラと陰で呼ばれています。