表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/125

ただの隠居の冒険者ですよ

二条迷宮に来たジルとホムラ。沢山の冒険者が迷宮に入ってくる。美味しい魚介類のドロップするにホテルもレストランも二条迷宮のドロップ品が欲しい。ホテル・ハマナスも例外ではない。何処よりも欲しがってるのはホテル・ハマナスだ。目玉商品とたまにVIPの料理に出るのだ。冒険者ギルドにもドロップ品の依頼が出てる。

「ジルはこの迷宮に来たこと有りますか?」

「有るよ。」

「ボス戦は」

「してある。踏破済み。当時はこんなに人気は無かったけど料理人が、料理すると凄く美味しくなるからホテルが目を付けて二条迷宮の回りにホテルが建ち並ぶ、今の姿になったそうだよ」

「何処情報?」

「例の本」

「あー」

迷宮に入る2人。回りは真っ暗で、隣の仲間の顔も確認出来ない。

「ジル?」

「何だ?」

すぐ隣にいた。


「(ではまず24層に行ってから23層に上がって、そこから壁にミスリルの短剣て傷がついた処が秘密の横穴ですね)」

「(そうだよ。とりあえず24層について一段上がり23層だね)」

真っ暗だった処から急に明るい迷宮内部にいる。

背後からヒグマが両手を上げて立っていたので振り返り様にジルとホムラは切り捨てた。

「こう言う変化球が有るのですね。」

「驚かないな」

「予想はしてました。蝦夷ならヒグマだろうと思ってました。でもドロップが熊の肉とは」

「人気の肉だよ。良かったな。」

「次に行きましょ!」

笑顔をジルに向けて歩き出すホムラ。24層から23層に向かって歩く。途中で鹿、熊を切り捨て、ドロップの肉を回収する。2人は流れる水の様に斬って、ドロップされる肉。

「スタンピードは有るのでしょうか?」

「さー、分かんない。俺達の近くに迷宮が有るみたいだけど、本当は良く分からないけど、スタンピードは起こったこと無いじゃん。」

「あー、冒険者ギルドで有るか無いかよう分からん言っていた迷宮ですね。確か底穴の迷宮って呼ばれていた。大昔に。それこそ3000年前に。今はどうか分からないけど」

「3000年前か。遥か大昔だね。当時は古代語だったよね。今は消えてしまったけど。」

「古代語は、ともかく。古代文明を知ろうとすると政府が目を光らせていますからね。何か有るんですよ。知られたく無い何かが」

「空白の500年と言われてる時期が合った。そこまでは知ってるが、何が有ったのか全ての文献は消えている。唯一残されたのが例の本。解読出来ないけど。」

「ジルですら出来ないのですか?」

「無理だね。読めん。」

「神代文字じゃ無いのですか?」

「全く違う文字だよ。ウニョウニョと筆で書かれているんだ。解読しようにも解読をする本事態が無い。お手上げだね。」

「じゃ、その文字が解れば空白の500年が解りますね。」

「そう簡単には行かないだろうな~」

話ながら散歩気分で歩く2人。

ヒグマ、鹿が出てくるが、ジルとホムラには、何でも無いように討伐をする。出てくる熊と鹿の肉。「ホテル・ハマナスに持って行きませんか?」

「う~ん、どうしようか?。ある程度は欲しいからな。大食いの2人がいるからな」

「そうでしたね。大食いがいました」

笑いながら23層に上がる階段に着いた。


23層に着いてミスリルの短剣で壁を擦るジルとホムラ。

話題はススキノにある食事処だ。

何食べる?。あれを食べてみない?これを食べてみない?と話している。

「処で先程の空白の500年をジルは調べる気ですか?」

「まさか、調べないよ。気になるけど。何にも残って無いのに調べようが無い。手紙も文献も何もかも無いのだよ。ごっそりとね。」

「そうなんですか。」

「ホムラも気を付けて、どこで目を光らせてるか分からないよ?」


線を引きながら歩いていると

ガリッ!

「「おっ?」」

壁に線が着いた。

「ここからだね」

「さて、どうやって壁を破壊します?ハンマー持ってきてませんし?」

「蹴破ればいいんじゃない?案外壁がベニヤ板みたいに薄いかも?」

ジルが思いっきり壁を蹴る。

ミシミシ………

「ホムラ~♪」

振り返りジルが、僕を呼んだ。

「分かりました♪」

ホムラも思いっきり壁を蹴る。

ペキペキ………

壁にクモの巣状にヒビがはいる。

「もう一回だな」

今度は2人同時に蹴る。

ヒビが大きくなり

ガッシャーン!!

と大きな音を立てて洞窟の穴が空いた。

「おおっ穴が空いた。」

「何もないですね。」

「何も無いね。よし、行こう。」

ジルとホムラは、洞窟の中を歩き出す。

「でも、どうやって明かりを保っているんでしょうか?」

「迷宮だからじゃない?。魔力の温存できてこちらは嬉しいけど」

洞窟の奥に魔方陣だけあり、他は何も無い。

「ジル、魔方陣ですよ」

「これ以外何も無いと………乗ってみるか」

「ええ、乗ってみましょう。」

魔方陣に乗る2人。

魔方陣が淡い光が浮かび突如、床が消えた。

「はっ、落とし穴はびっくりします!」

「そーだな!」

顔を見合わせて苦笑いをするジルとホムラ。ジェットコースターの様に落ちる。

「さて、何処まで落ちるのやら」

「このまま落ちたら僕達ぐしゃぐしゃですね。減速する方法は有りませんから」

ハハハと笑うホムラ。

笑っている場合じゃないのに危機感の無い二人。

「下から何か来ますね。ブレスですかね?炎の」

「だな。魔法で水の幕を張るよ。」

「お願いします。」

薄い水の球体が2人を包む。下からは渦を巻いた炎が迫ってきて、衝突した。足元には、ブクブクと水が泡立つ。沸騰しているのだ。

「持ちますか?」

「薄いけど大丈夫だよ。」

「どうやって減速させますか?」

「このまま行こう。」

減速させる突起物も壁に寄ることも出来ない。

自由落下。

ジルがホムラの腰に手を回す。

「懐かしいですね。」

「そうだな。」

「もっと冒険しませんか?」

「いいね。最近あの2人は何処かつらそうにしている。体力が失くなって来たのか?違うのか?分からんけど。」

「そうですね。ロートとネロの2人最近いつもつらそうです。 !。もうすぐ出口です!!」

ゴーっと音と共に巨大なサラマンダーが口を開けてブレスを出し続けていた。

ホムラを抱えたままジルは、口に目掛けて思いっきり着地して後方に飛んだ。

ズザザと床を滑り壁に当たり止まった。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。さて、どう料理しようか?」

「サラマンダーですね。ただ炎を吐くだけのモンスターです。」

鞘から剣を抜き構える。

戦闘の開始だ。


◇◇◇


二条迷宮の冒険者ギルドには、二条迷宮で取れた魚や鹿肉、熊肉、毛皮が買い取りしている。

「(本当に言うのか?)」

「(はい。義務ではないですが、見つけた新エリアの事を報告して少しでも金貨が貰えたら嬉しいじゃないですか?)」

念話で話冒険者ギルドの受付の処に行った。

「二条迷宮の新エリアを発見したのですが。」

「えっ?二条迷宮はもう踏破されてますが?新エリアですか?………新エリアが有ったんですか?」

そう言っている。

ジルが攻略本を持ってきて23回層のページを開く。

「23層に秘密の横穴が有ったのです。その奥に魔方陣が有って」

「ちょっとお待ち下さい」

受付の人が外に声が漏れない様に秘密のの 魔法道具を取り出す。

ボタンを押して機械を起動してから受付の人が、

「申し訳ございませんがもう一度初めからお願いします。」

頭を下げていうのでジルとホムラは初めから話始めた。

「23層に秘密の横穴が有ったのです。その奥に魔方陣が有って魔方陣が光出すと落とし穴になるのです。自由落下で体感5分以上の落下です。で、下には巨大なサラマンダーの炎のブレスが来ます。水魔法が得意な人があれば、まず黒焦げになることはないでしょう?。」

「巨大なサラマンダー?空を飛ばないドラゴンじゃないですか!?」

「「違うぞ?サラマンダーとドラゴンは違う生き物だぞ」」

真顔で言わないで下さい。

「そっ、そうですか………ドロップ品は何ですか?」

「ドロップ品は、サラマンダーの皮です。」

「後、金貨に宝石類だな」

「そうですか…」

ジルとホムラはの冒険者ギルドに伝え席を立つ。

「報告ありがとうございます。ギルドカードを見せて頂けませんか?」

提示すると確認して返却された。

「お2人はどんな関係で?」

チームを組んで無いのでソロが一時的にパーティーを組んだのか聞いた。

「「ただの隠居の冒険者ですよ」」

隠居と言うが、戦前でも余裕で通用する実力者。それなのにランクはBのまま。

「ランク上げ出来ますがどうしますか?」

「「Bのままで」」

ジルとホムラは受付に言うと冒険者ギルドを後にした。


「さぁ~、焼き串でも食べながら迷宮都市を見て回りますか?」

笑顔のホムラはジルの手を取り人混みの中に消えて行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ