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異世界転生録  作者: きょうちゃん
11/12

11話

 レベル上げを甘く見ていた。

 もっと簡単に上がっていくものだと思っていたのだが、地道にやらなくてはならないようだ。

 いい方法がないか考えてみたが、経験値の高いモンスターを倒すくらいしか、思いつかない。

 今でいうならオクトパフの討伐だ。

 ということで、僕は嫌がる優奈に必死で頼み込み、オクトパフの討伐に来ていた。

「ひゃっ、やだ、っっっ」

 それにしても優奈はよく捕まるな。

「待ってて、今助ける!」

 僕はその日のうちにオクトパフを十体倒した。

 ギルドで経験値を確認すると、変わらずレベルは2のままだった。

 優奈はレベルが13になっていた。

 ねちょねちょになった優奈には、先に孤児院に帰ってもらい、落ち込んだ僕は、ギルドの飲食店でレモネジュースを注文し、一人で飲んでいた。

 すると、隣の席で酒を飲んでいた巨乳の女性に話しかけられる。

「どうしたーそんな渋い顔してー、パーッとやれパーッとぉ」

「あの、一人にしてください・・・・」

 僕は落ち込んだ顔で突き放す。

「なんだ、悩みかぁ?お姉さんに言ってみー?」

 お姉さんはしつこく絡んでくるので、弱音を吐いてみることにした。

「僕、めちゃくちゃ弱くて、成長も遅いんです。なのに仲間は才能もあって、どんどん強くなって、僕足手まといだなって・・・・。落ち込まずにはいられませんよ」

「そうかぁ、青春だなぁー青い、青いねー飲めば解決だぁ、ググッといけー」

 僕はレモネジュースを飲み干す。

「そんな簡単なことじゃないですよ」

「もっと楽にかんがえろよ少年、疲れちゃうぞー、しょうがないなー、お姉さんがー、一肌脱いじゃうかぁ」

「ちょちょっと、なにしてるんですか!」

 ズボンを脱ごうとするお姉さんを止めに入る僕。

 このお姉さんさすがに酔いすぎだな。

「おっと、間違い、間違い、ヒック。私を外に連れてって」

 ギルド裏の広場。

「ここでいいですか?」

「オッケー、じゃあ空を見ててねー、これが対価の技・・・・爆破、パチンッ」

 空に小さな光が現れたと思ったら、煙と一緒に一気に赤く広がる、発生した風圧は雲を押しのけ、こっちにまで届いた。

 すさまじい迫力だ、轟音と共に爆発が起きたのだとわかった。

「これ、お姉さんがやったの?」

「そうだよぉ、すごいだろー、役職関係なく誰でも使える技だ、君にプレゼントフォーユー」

 そういってお姉さんは寝てしまった。

 僕は爆発の音で出てきたギルドの人に、お姉さんを任せて、帰ることにした。

 お姉さんは僕に爆発を見せてくれたが、いったい何がしたかったのかわからない。

 誰でも使える技って言ってたけど、僕にも使えるってことかな。

 空を見上げ、僕はお姉さんをまねてみる。

「爆破、パチンッ」

 すると、お姉さんほどではないが、空で爆発が起きる。

 僕にとってはそれがかなりの衝撃的な出来事だった。

 対価の技、僕にも使えるじゃん、いったいどういうこと?

 そこで僕の意識は眠るように消えていった。


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