10話
「ひゃっ!、ちょっと、はなして」
僕と優奈はオクトパフ討伐の為、西の水辺に来ている。
オクトパフを見つけ戦闘になったのだが、タコのような巨大なモンスターで、打撃が効きづらく、苦戦のすえ、優奈が捕まってしまった。
触手が絡みついて離れない。
「っ、びくともしない!」
「夏雄助けて、んっ、そこは、ダメ・・・」
オクトパフが優奈を締め付けるので、体がくっきりと見えてしまう。
この状況、直視できたものじゃない。
さて、どうしよう。
こういったモンスターには、やはり剣や魔法じゃないと有効打にならないと思う。
どんなモンスターでも急所くらいあるはずだ、それを狙ってみたらどうだろう。
ちょうど頭のあたりが黄色く光っている。
あそこが怪しい。
「まってろ、今なんとかする!」
僕はタコのような触手を駆け上がり、見事に急所を破壊した。
オクトパフは少し暴れてぐったりする。
優奈は触手から解放された。
水辺からもう一匹、もう2匹と顔を出す。
「夏雄、また来る」
「コツは掴んだ、何匹でもかかってこい」
その後、夏雄と優奈はオクトパフ六体を討伐した。
「こっちに来て、ようやくバトルっぽかったな。こんだけ倒したんだから、レベル上がってるといいんだけど」
「初めは成長期だもの、きっと上がってるわ」
ギルドで聞いた話によると、レベルは人によって、成長速度が全然違うのだという。
早ければ早いだけ素質があるんだとか。
それはそうと、優奈の装備は粘液でぐちょぐちょだ。
「依頼達成してるし、帰るか」
「そうね、装備びちょびちょ、もうこの依頼はやりたくないわ」
帰ったら銭湯で体を洗い流したいところなのだが、この世界それができない。
小さな風呂しかないのだ。
こっちに来て不便だと思ったところだ。
「優奈のレベルってどうなってるんだろうね、直接戦ってないだろ?」
「パティに入っていると、自分がモンスターを倒さなくても仲間が倒した場合、経験値が3分の1貰えるそうよ」
「それじゃあ、レベルはあまり上がってないかもね。前に出てモンスターを倒すつもりはない?」
優奈は首を横に振る。
特級魔法使いのレベルがガンガン上がってくれると心強いのだが、女の子だし仕方ないか。
「レベルの確認って、また資格会場までいくのかな?」
「うんん、ギルドで確認できるらしいよ」
「そうか、便利だなギルド」
僕らは報告とレベルの詳細を確認するため、ギルドに戻った。
オクトパフは六体でなんと6万ゼニフだ。
一体1万ゼニフ、僕としては割のいい依頼だと思うのだが、優奈はそうではないみたいだ。
経験値を調べてもらうと。
「私、レベルが10になってたわ。夏雄くんは上がってた?」
優奈は成長も早かった。
僕はというと・・・・。
「・・・ひみつ」




