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異世界転生録  作者: きょうちゃん
10/12

10話

「ひゃっ!、ちょっと、はなして」

 僕と優奈はオクトパフ討伐の為、西の水辺に来ている。

 オクトパフを見つけ戦闘になったのだが、タコのような巨大なモンスターで、打撃が効きづらく、苦戦のすえ、優奈が捕まってしまった。

 触手が絡みついて離れない。

「っ、びくともしない!」

「夏雄助けて、んっ、そこは、ダメ・・・」 

 オクトパフが優奈を締め付けるので、体がくっきりと見えてしまう。

 この状況、直視できたものじゃない。

 さて、どうしよう。

 こういったモンスターには、やはり剣や魔法じゃないと有効打にならないと思う。

 どんなモンスターでも急所くらいあるはずだ、それを狙ってみたらどうだろう。

 ちょうど頭のあたりが黄色く光っている。

 あそこが怪しい。

「まってろ、今なんとかする!」

 僕はタコのような触手を駆け上がり、見事に急所を破壊した。

 オクトパフは少し暴れてぐったりする。

 優奈は触手から解放された。

 水辺からもう一匹、もう2匹と顔を出す。

「夏雄、また来る」

「コツは掴んだ、何匹でもかかってこい」

 その後、夏雄と優奈はオクトパフ六体を討伐した。

「こっちに来て、ようやくバトルっぽかったな。こんだけ倒したんだから、レベル上がってるといいんだけど」

「初めは成長期だもの、きっと上がってるわ」 

 ギルドで聞いた話によると、レベルは人によって、成長速度が全然違うのだという。

 早ければ早いだけ素質があるんだとか。

 それはそうと、優奈の装備は粘液でぐちょぐちょだ。

「依頼達成してるし、帰るか」

「そうね、装備びちょびちょ、もうこの依頼はやりたくないわ」

 帰ったら銭湯で体を洗い流したいところなのだが、この世界それができない。

 小さな風呂しかないのだ。

 こっちに来て不便だと思ったところだ。

「優奈のレベルってどうなってるんだろうね、直接戦ってないだろ?」

「パティに入っていると、自分がモンスターを倒さなくても仲間が倒した場合、経験値が3分の1貰えるそうよ」

「それじゃあ、レベルはあまり上がってないかもね。前に出てモンスターを倒すつもりはない?」

 優奈は首を横に振る。

 特級魔法使いのレベルがガンガン上がってくれると心強いのだが、女の子だし仕方ないか。

「レベルの確認って、また資格会場までいくのかな?」

「うんん、ギルドで確認できるらしいよ」

「そうか、便利だなギルド」

 僕らは報告とレベルの詳細を確認するため、ギルドに戻った。

 オクトパフは六体でなんと6万ゼニフだ。

 一体1万ゼニフ、僕としては割のいい依頼だと思うのだが、優奈はそうではないみたいだ。

 経験値を調べてもらうと。

「私、レベルが10になってたわ。夏雄くんは上がってた?」

 優奈は成長も早かった。

 僕はというと・・・・。

「・・・ひみつ」


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