表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法戦士の司令官  作者: 池尾次郎
4/5

1-4 少女

新キャラ登場です。

「... つまり、お前の体の中にはマミがいるということでいいのか?」

ふう。状況説明完了、おいそこの狸、お前の方から説明してくれ。

ニュルン、という不思議な感覚と共に半透明のマミが出てくる。

もうなんでもありだな、この自称妖精。


「そーいうことだね。チミは惚けたようでどうしてなかなか察しがいい。」

ボロカス言うなこいつ。褒めてるように見せかけてかなり毒がある...

いや、もうこれ褒めてもないだろ。


「そうか?マミもやっと我が呪われし禁断の力に気付いたようだな!ハーッハッハッハ!」

気づかないの、今の発言で?!そしてイタい、さっきから思ってたけども何がとは言わないけど過去の自分を見てるみたいで非常に居た堪れない...。


「おっと、まだ我が真名を名乗っていなかったな。

我こそは龍ヶ崎苺(りゅうがさきいちご)、第13代『女王(カラリエーヴァ)』継承者であるっ!我が呪われし禁断の(ブレスト)の前に敬意と称賛を以てひれ伏せ!」


ああ。はい。うん。...そーいう感じね?この人...厨二病だ、うん。

てかカラリエーヴァ...何語だっけ。ロシア語?


「...?、おい、何か返事があるものではないか?」


ああ、ごめん、反応できなかった。


「無反応はやめてあげようよ幸翔。まあイチゴの発言は厨二病全開だけどさ。」


言った!言いやがったこの狸!オブラートisどこ?!


「厨二...全く、マミはまだわからんのか?我が(ブレスト)が。」


心つよ...いや、顔が徐々に赤く...


「あ、ああ。いやその、個性的な自己紹介だったから、ちょっと混乱した。」

いや僕も同レベだった。これどう反応すればいいんだろう。


「ふっ...凡人どもと一緒にされては困るな。」


...もう突っ込むの疲れた、君がいいならそれでいいや...


「我が念動魔法は万物を操る...この力にかかれば悪魔どもとて一撃よ。」

「厳密に言えば、魔法で作ったものだけだけどねチミが操れるの。」

「だっ黙れ、万物を操れる方が格好いいではないか...」


言っちゃったよその方がかっこいいって。てかそれだと扱いづらくないか?


「魔法で作ったものなんてそこらに落ちてるものなのか...?僕の知る限り、その手の力は

圧倒的質量とかがないと戦力になりづらいと思うんだが...」

無論、アニメや漫画の知識である。


「そんなわけないじゃないか。だからこそ、イチゴには質量攻撃を得意とする相棒がいるわけなんだけど...ま、彼とはそのうち会えるよ。」


タッグを組んで戦うのか。まあ悪魔がどんなのかさっぱりわからないが僕より年下の少女一人でなんとかなるようなものじゃないだろうし、ほかにもたくさんいるんだろう。


「そ、そんなことよりだ!折角だ雪落、我らが『ホーム』を案内してやろう!」

案内してくれるのはありがたい。もうあんな場所には帰りたくないし、できればここに住まわせてもらえるといいんだが...


「顔合わせも終わったことだしボキは戻って少し休むよ。イチゴ、任せた。」

そう言ってまた戻ってきた。こいつも休憩とかするんだな...てっきり要らないのかと。


「ふっふっふ、よかろう!では先ずリビングだな。」


いきなり普通の家みたいな名称になった。いや、『ホーム』なんだからおかしくはないか。

そう思い、先ほど龍ヶ崎が来た方面にずんずんと進み、自動ドアをくぐる。


「....広いな。」

そう、先ほどの無機質な空間とはうってかわってやけにカラフルで広々としたリビングが

そこにはあった。


「そうであろう?我がこの空間を飾り付けたのだ、マミの設計は無骨すぎるが故な。」

なるほど、龍ヶ崎は喋り方に反して意外と感性はまともなのかもしれない。

実際、かなり居心地は良さそうだ。


「キッチンもあるし、食事はここでもよし、自室で摂るもよし。雪落の部屋は左側の3番目の扉だ、好きに過ごせ。」

「結構充実しているんだな。」

かなり良質な住環境が提供されている。ここなら心地良く過ごせそうだ。


...二度とゴメンだからな、あんな家。


「欲しいものがあれば買いにも行ける。もっとも、ホームにはたいていの設備が揃っているがな。」

「え?買うって、お金は?」

「給金がマミから出るが?相当もらえるぞ。」

…まじか。この仕事(?)、給料制なんだ...。お金、どこから出てるんだろう。

まさかとは思うが葉っぱじゃないよね?


「それすら知らずにここに来たのか...?」


うっ、痛いところをついてくる...。あの時は自棄っぱちだったんだ。決して考えなしなわけじゃない。


「頭良さそうに見えて意外とポンコツなのか...?あいつと同じだな...」


あいつ?一体誰のこと...って後ろに人影が見えるな。


「へえ、誰が誰と同じだって...?」

「こっ、虎徹?!いつの間に帰ってきておったのだ?!」

「今さっきだよ...。てかお前にだけはポンコツ呼ばわりされたくねえわ!」

「どういう意味だ!?」

「そのままの意味だよ!」


…入ったばかりだが、ここについてとりあえずわかった事がある。

基本的に騒々しい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ