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お宝始動

 あおいは素敵な女性、ヤマトは自分には勿体ないと思った。容姿だけではない、自身の感情を律し寛大な心で接してくれる。もし、あおいがアイドルという仕事をしていなければ、生涯の伴侶としたい、あおいが所属している事務所の応接に居るからか、ずっとあおいのことを考えている……。


「お待たせしました。お久しぶりね、ヤマトくん」


「早川さん……ではなくてみさおさん。名前呼びでしたねみさお先輩!」


「よろしい! あおいはまだ撮影がかかるみたい。先に話を始めちゃいましょう」


 本日はみさおさんと、例のお宝〜伊集院姫の幻のアルバム、についての話し合い。10年以上経っている音源であるが、今のテクノロジーで商品化できるレベルまでのクオリティになっている。


「伊集院さんってこんなに歌が上手だったんですか? 何というか……感情が流れてくるっていうか、素人でも凄さが分かります」


「そうね、まず、ヤマトくん、伊集院さんと呼ばないことから初めてね。姫さんって名前で呼んであげて。 姫は……特別なの。そうね、ファンタジーの主人公みたいな。歌も容姿も心もスペシャルだった」


「姫さんはみさおさんと出逢った時点でスペシャルだったのですか? そこがよく分からなくて……確か高校在学中でしたよね?」


「出逢った時には素晴らしいって思ったわ。歌も凄かったし。でもピアノだけは違うかも……急に弾けるようになって、そこから作曲なんかも始めて……」


 急に弾けるようになるとは……何か裏がありそうだ。


「なんか妙ですね。ピアノが弾けること隠してたとかないんですか?」


「それはないわ。本人もびっくりして涙流してたから……懐かしい……この音源はとても貴重なものよね。絶対にみんなに聴いてほしい」


「音源を調整すれば、そのまま発売できますよね。ここで一つご提案なのですけど……収益金の一部を慈善団体に寄付するなんてどうでしょう?」


「それ、いいね。姫も喜ぶわ」


「カトレアに今、タロニア国から難民が留学してるんです。カトレアは姫さんの母校でもありますし、私も在校生としてこの学校に貢献したいんです」


「いいわね、では予定通りカバーアルバムも作りましょ! あおいには前もって伝えてあるし……そうね、カトレアの在校生や出身者で歌をカバーするのはどうかしら?」


「武田百合さんも居ますからね。それと、絆はカトレア合唱コンクールで金賞取ったクラスにお願いするとか……」


「いいわね、もう一人くらい在校生に歌わせたいかな……誰かいる?」


「タロニアからの留学生、歌が上手いですよ。一度会ってみてください。それと……やはりみさおさんも歌わないと駄目ですね(笑)」


 ニーナを推してみた。ニーナは便宜上タロニア難民、なので慈善団体へ寄付するなら都合がいい。それに、恐らくタロニア国で販売出来れば、面白い事になりそう。


「では、姫のアルバムをカバーしてもらうメンバーは姫の関係者ってことでいきましょう。私はカトレア出身ではないから(笑) なんか楽しみになってきた」


 結局あおいは仕事が長引きミーティングに参加できなかった。ニーナの歌声はデータでみさおさんに送ることになった。出来れば……このアルバムの発売前に伊集院さんに会いたい……。



△△△△△△△△△△△△△△



(ヒメリンのカバーアルバムで歌えるかも知れない!)


 ニーナは躍り上がりたいくらいの気持ち。早速リーナに手伝ってもらい、カトレア、という曲をアカペラで録音した。ヤマト様から頂いた音源で何度も聴いている。一発で録音終了、直ぐにヤマト様に送信した。


「ニーナ、歌えるといいな。昔からニーナは歌が上手だったから案外イケるかもね」


「お話が来るだけで十分に嬉しいの! だって私の歌声をプロの方に聴いてもらえるんだもん!」


 リーナとそんな話をしながら食事をしていた。以前は2人で平穏に過ごす事に幸せを感じたが、最近はその幸せに慣れてしまっている。ヤマト様はそれで良いという。そして、携帯が鳴る……


「ニーナ、ヤマトだけど……。明後日の夕方、時間取ってくれない? そうだ、リーナと2人で来てよ。終わったら食事でもしよう!」


「嬉しいです! で、何処に行くのですか?」


「楽しみにしといて! きっと喜ぶから!」


「はいっ!」


 ヤマト様とは必要以上に接しない様にしている。お声が掛かるまで待っているだけ……ヤマト様にはあおいもいる、とにかく幸せを願うばかりである。



△△△△△△△△△△△△△△△



 ヤマトは直ぐニーナに連絡をした。ニーナから音源を送ってもらったのが1時間前、そのままみさおさんに転送。転送後みさおさんから連絡をもらった。


「ヤマト、明後日の夜、ニーナさんを連れて事務所来れないかな…………」


 興奮気味なみさおさん。確かにニーナは素人が聴いても歌が上手い。だが……プロの方が興奮するほどなのであろうか。




「みさおさん、明後日の夜で大丈夫そうです。一つお願いがあるのですが、ニーナの双子の姉、リーナも同席していいでしょうか……実質、唯一の親族なんです」


「それは全く問題ないわ。お姉さんも上手だったりするの?」


「リーナの歌声は聴いたことないですね。あの……彼女達の半生の情報とか、必要ですか? 相応の覚悟して頂ければお伝えしますけど……」


 あの入れ込み具合を考えるとスカウトなんかも考えているかも知れない、そのための判断材料にも必要なので、みさおさんには伝えてもいいだろう。


「もちろん、お願いします」


「ではまとめて後ほどお送りします」


 こうして、みさおさんに姉妹の真実を伝えることになった。

みなさんいつもありがとう


 なんと! 昨日体調不良で眠れず発熱したのでお昼に病院、コロナの診断でした。そしてコロナ発症2日目にして平熱になりました。なのでとりあえずの投稿です(笑)。校正前ですけど

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