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温泉旅行2日目

「わあー、美味しそう!」 


 みのりは思わず声を上げた。今年はカレコンのお陰で夕食を超豪華にした、全てヤマト様々である。楽しく旅行出来ているが、出来ればヤマトと2人きりになりたい。このメンバーだと……厳しいそう。


「舟盛り、こんな量食べられるんですか?」


「ヤマト、我にお任せあれ」


 宏太が残さず食べるであろう。去年も残り物はスベテ宏太が食べていた。細いイケメンなのに大食い、エロをロマンだと言い張る根っからの超ドスケベ。下級生はあまり知らないであろう……。


「ところでヤマト、執事勝負はどうなってるの?」


「みのりお嬢様、今のところイーブンてございます。お互い執事としてお嬢様方にご奉仕抜かりないと判断しております」


「ならよろしい。早速、舟盛りを取り分けてくれる?」


「畏まりました。みのりお嬢様……」


 昨年の温泉旅行は疋田会長にエロを仕掛けた宏太がコテンパンにされていた。今年は大人しくしているが、奴は何かを仕掛けてくるに決まっている。要警戒。


「みのりお嬢様、一つお願いがあるのですが。お食事の後に静お嬢様と美優お嬢様と桐乃お嬢様をお借りしたいのですが……」


「なんで? 宏太みたいにエロい事とか狙ってないよね?」


「いえ、私はそのような……宏太さんがみのりさんに仕掛けるかも知れませんけど(笑)」


「それは昨年で懲りてるでしょ(笑)」


 

△△△△△△△△△△△△△△



 静はヤマトに連絡をしていた。生徒会の1年生から前会長のあまねさんにお土産を買おうと……。美優と桐乃はあまねさんに勉強まで見てもらっていて、とても仲良し。早くから推薦で啓明大学進学が決まってたので、事務作業をよく手伝ってくれていた。


「ヤマトくん、ありがとう。私達のワガママで……」


「桐乃さん、私もあまねさんにはお世話になってますから、気にしないでください。一応1年生一同で渡した方がいいですもんね」


 駅前の商店街に来ている。美優と桐乃はあまねさんへのプレゼントを探していて、静はヤマトと2人きりでレトロな喫茶店にいる。


「ヤマトとは最近ゆっくり話せてないわね。最近はどうなの? あおいとは……」


「静は知ってたの(笑) あおいはアイドルだからね、ゆっくり会う時間なんてないよ……」


「じゃあ私……略奪しちゃおうかな(笑)」


「その言葉……応対に困る……」


 ヤマトの表情は、満更でもないない様子。やはりオトコって……そういうものなのだろう。


「そうよね、ごめんね、ヤマト。困らせちゃって……」


「ううん、なんかオトコとしてはとっても嬉しいぞ(笑) 静のような美人に言われると」


 もし……これて私が略奪出来るような男子なら静から願い下げ、そんな複雑な気持ちでいる。


「キスしたい、って言ったら?」


「魅力的な提案だけど……それは静に申し訳ない。もちろんあおいにも……。オレは自分の欲望を制御出来る精神力は兼ね備えているんだ。もちろん……その胸も、ココロから揉んでみたい(笑)」


「さすがね、ヤマトはそうでなくちゃ! あおいに振られるまで待ってるか(笑)」


 やはり素敵な男性、静には手が届かない気がした。憧れとか尊敬とか、いや……畏怖の対象かも知れない。


「静はしおらしいな(笑)。オレの周りは素敵な女性ばかりだよ、宏太さんやヒロシみたいな悪友もいるけど」


「ヒロシは分かるけど……宏太さんも悪友なんですか?」


「あーいや、間違えた、ロマンテイストなんだよ」


「なるほどね、みのりさん話してたわ、エッチなことをロマンって思ってるみたいですね、宏太さん。あんなにイケメンなのに(笑)」


「そうだな、残念ながら宏太さんはカトレアではモテないな、しっかりした女性多いから、容姿では騙されないよ」


「そうかもね(笑)」


 あまねさんのプレゼントは可愛いアロマキャンドルに、そして静も想いを寄せるヤマトととても素敵な時間を過ごす事ができた。



△△△△△△△△△△△△△△△



 旅館に戻った。ヤマトが部屋に戻ると宏太さんがションボリしている。


「宏太さん、何かありました?」


「いや、その……みのりにドローンバレちゃって……」


 あり得ない。この短時間でどうすれば……


「なんでですか?」


「今日撮影した動画や写真を整理していたら……うっかりみのりに見られてしまい……あー、ヘコむ」


「でみのりさんは? なんて?」


「美しく撮れてないから許さないって……」


 少し前にみのりさんから連絡が来ていた。少し話をしたいと……恐らくその事だろう。


「宏太さん、僕が解決してきますから! みのりさんとお話してきます」


「ヤマトが頼みだ、よろしくお願いします……」




 旅館フロントのロビー、ソファにあまねさんが座っている。当然ヤマトも同罪なので叱られるだろう……。


「あら早かったじゃない……」


「宏太さんがしょげていて……早めにケリつけようと……」


「ヤマトも共犯なんでしょ……なんで、そんなくだらないことやったの?」


 これは……ロマンなんだが、それでは埒が明かない。


「えーと、まず、ドローンが飛ぶとは思ってませんでした、自作ですよ? そしてカメラの精度からして何かが映るとも思ってませんでした。高精度カメラでも衛星カメラでもない、まあ……ロマンです」


「ヤマトもオトコなのね。私なら……いつでも見せてあげたり……してもいいかも……あなたならねっ(笑)」


 もう許してくれているのだろう。宏太さんは前科があるから罰を与えているみたい、ヤマトにはあまり強くはあたってこない


「じゃあ見せてください!」


「えー、バカね、あおいと別れたら見せてあげる(笑)」


 そうでなくちゃ……。みのりさんもこの温泉旅行を壊さないように必死みたいである。


「その前に宏太さんと僕で皆さんに何かお詫びをします。それで手を打ちませんか?」


「わかったわ。それで(笑)」

みなさんいつもありがとう



 これで温泉回終わりです。校正は後ほど!

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