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嫁(仮)と姑(実)

 ユキナさんはメガネをかけていて見た目はオタク女子、肌は白く見せ方によっては超美人になるだろう、伸びしろ大である。巨乳が隠れるようなダボダボの服を着ていたが……明け方までゲーム三昧で川の字に寝てしまい、ヤマトが起きたときに眠っていたユキナさんの無防備な様……胸がはだけてパンツは丸見え、結構大雑把な性格みたいである。そっとブランケットをかける。


 全員起きて食事をしたのはもう昼過ぎ、ユキナさんは神プレーヤーとなりつつあるシャロンと会いたいという……今度会うことを約束させられた。


「私、そろそろ帰ります。ヤマトくん、楽しかった(笑)。ブランケットありがとうねっ!」


 ヤバい……イヤらしい目で見ていたことがバレていたみたい。結構、男を落とすプロなのかもしれない……。


「いえいえ、またやりましょう! 起きたらブランケット掛けますから、期待しててください」


「なにそれっ(笑)」



 ユキナさんが帰り、ミクと2人きり。何か特別な事をしなくてもミクは幸せそうな笑みを浮かべる。遅めに食事を摂り、眠くなるまで話をした。



△△△△△△△△△△△△△△△



 今日は朝から気合いが入る。化粧も着付けも万全、ヤマトのお母様との初詣、ウチのママにも同行を頼んだが、恥ずかしいからと断られた。もう……やるしかない。実質、姑さん、ってことになる、ボロは出せない。


 待ち合わせはいつもの駅のロータリー、今日の目的地は川崎大師。参道の近くまでタクシーで行くことになっている。着物は私の大好きな赤い牡丹をあしらった派手めの柄、身バレ覚悟、というよりオーラ出しまくりで姑と向き合う決意がある。



「あおい、お待たせ。いや今日は気合い入ってね? 芸能人丸出しだよ 母さんこちらが清水あおいさん」


「こんにちは……清水あおいです…………」


「こんにちは。ヤマトの母をのミクです」


 あおいは……驚いた。薄いピンクの和服を着た美女……ヤマトのお母様……目眩がして倒れそうだ。


「お母様なのですか……お綺麗で……ヤマトくんとは似てませんね」


「よく言われるの(笑)」


 笑った顔も上品。その美しさに圧倒された……あおいが勝てるところ、それは若さのみ、だと思う。


「あおい、気にしないでいいからな。母さん、気合い入れて3時間以上着付けと化粧にかかってるんだから」


「ヤマト、それは言わないっ! 私、今日はとても楽しみで……あおいちゃんと会えるから。可愛い着物ね! その色を着こなせるのは凄いわ、並みの美人さんでは無理よね ホント可愛い!」


「お母様だって……スカウトとかされません?」


「ねね、ヤマト、聞いた? お母様だって! 嬉しい〜! あおいちゃん、桜井あおいになりさい!」


「やだーもう、お母様ったら(笑)」


 ヤマトのお母様は本当に楽しそう。とても明るく笑顔を絶やさない。タクシーで参道の近くまで向かうが!その間も笑顔と笑いで満ちている。


 タクシーを降りて参拝の列に並ぶ、もちろん直ぐに周囲の若い人は、有栖川あおいだということに気づく。サインをしたり、記念撮影したり、なるべく対応した。


「あおいちゃんは本当にアイドルなのねぇ、凄い!」


「お母様こそ、普通にサインとか書いてたじゃないですか! 有りえません!」


 お母様というより……姉さん的な感じ。あおいは本気で桜井家のお嫁さんになりたい! と思った。



△△△△△△△△△△△△△△



 あおいとミクはとっても気が合うみたいである。見ていて微笑ましい。ミクがこういう男性と出逢えればいいのだが……。今日はみのりさんとの事を話すのはやめた方が良さそう。ミクと3人なので今日はキスの権利を増やすことも出来そうにない。


「ミク、良かったね。あおいと気が合うみたいで!」


「もちろん、ヤマトの為なら多少の事は我慢できるし……私としては……ヤマトの彼女ってマウント取られても全然平気よ(笑)」


(あれ? おかしいなぁ)


 ミクは合わせているのか……女の心は不思議だ。




 3人で食事をしてから解散することに……ヤマトはあおい自宅の最寄り駅までタクシーで送ることになった。ミクは直接家に戻るらしい。


「あおい、今日はありがとな。母さんのワガママに付き合ってくれて。あおいのこと凄く気に入ってたよ」


「はぁ、私と頑張ったもん。作り笑いとかいつもはしないんだけどさ……ヤマトの為にも気に入られたいじゃん」


 それぞれが思いを持って接していたということか……、ヤマトは身震いした。お互いにカメレオンのようにしていたとは……。


「気を遣ってくれたのか……申し訳ない」


「でも前の事務所の大人に比べたら全然優しくて助かったわ。ヤマトってマザコン? じゃないかぁ、お母様と恋人通しみたいだよね……」


「そう? いつもあんな感じだよ?」 


「禁断とか……ないわよね? 本当は血が繋がってないとか……」


「それは……絶対にない。出てきたところ覚えてるから」


「なにそれ……」


「あおい、ごめん。オレ、生まれたときからの記憶持ってるんだよね。だから大統領とか友達になれたんだ」 


「突拍子もない事でよくわからない。今度詳しく教えてね」


「そうだな……今度な」


みなさんいつもありがとう


フワフワした回を続けてしまいました。今後は少し話が進展します。

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