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夜景の見えるマンション

 カトレア祭の後は連休になる。ヤマトはカトレア祭のでヘトヘトになっている。翌日は引き籠もる事に。


「あーもしもし、中村です」 


「ただいま、心が留守にしております。明日以降おかけ直しください…………」


 電話を切る。だがあのヒロシだ、何回もかかってきてついに根負けする。


「なんだよー、ヒロシ。用件はメールとかチャットにしてくれよ」


「ダメダメ、打ち上げパーティのお誘いなんだから。今回はリーナとニーナの要望で関内のカラオケにしたけど、絶対に来てほしい」


「いつ?」


「明日」


「却下」


「頼むよー、乾杯だけでもやってよぉ」


 ヒロシのお願いの仕方は絶妙に上手い。 営業職に就いたら売れっ子営業マンになるであろう。ヤマトは断り切れずに出席することにした。



 今日は予定通りグダグダすることに。久しぶりに自分の本宅に行くことにした。カトレアに通っているこの家は……ミクの家である。




 都内の一等地。品川にあるタワーマンション。その最上階がヤマトの本宅である。見晴らしがいい。ここに基地を構えたのは……空港に近いことと、ミクの家まで電車で一本だから。名義は合衆国大使館員のものだが、全額キャッシュで払ってある。


 マンションの一室にはコントロールルームと呼ばれるハイテク機器が多く配置されている部屋があり、コックピットのように作ったミクの自宅の部屋にあるハイテク機器と連動している。だが、ここには監視カメラを覗いたり、警察無線を傍受したり出来る設備が整っている。この部屋にはヤマト以外、誰も入ったことがない。入るにはヤマトの眼球認証が必要。無理にドアを開けると全ての機器が停止する仕立てになっている。セキュリティは万全である。


(ここで今まで事を整理しよう……)


 ヤマトは伊集院さんの件を整理し始めた……。




「もしもし、ヤマト? 今日は品川なの? 最近さぁ、帰ると毎日ヤマトが居るから、ミク寂しい…………(笑)」


「仕事終わったの? たまには品川来る? 夜景観ながらシャンパンでも飲もうよ」


「いいわね〜。何か買っていくね、でもあなたはジャンメリーよ、ドラマホラベルの(笑)」


「雰囲気だけあればいいから、赤い色の方ね(笑)」


 ミクが珍しく品川に来る。以前は誘っても来なかったけど、最近は親子として共に過ごす時間が多くなったからか、特別な親子関係が成立したからか、ミクとの距離が近くなった気がする。


(ミクが来るまでに伊集院さんの事、整理しておこう)





「ヤマトー、お待たせ! ママが来たわよ!」


「なんだ、ミク。今日はご機嫌だね。奴隷でも見つかった?」


「いやー別に……」


 ミクは上機嫌であった。感情をハッキリ表すタイプなので対応が楽である。そして、とても素直。女性として素敵である。が、間違っても恋愛感情は湧かない。実母だから……。


「じゃあ 乾杯」


「カトレア祭お疲れ様、乾杯!」


 ミクはちょいと高めのシャンパンを飲んでいる。ツマミはチーズの盛り合わせ、生ハムは有名銘柄豚のベジョータ。さっと作ったミモザサラダもある。夜景が見える位置にクリスタルのテーブルを置いて、乾杯をした。


「雰囲気はあるわね…………」


「雰囲気だけね。このドラマホのソラ姫のラベルが付いてる子供用のシャンパンだとなぁ、甘すぎてツマミと合わない」


「じゃあ、オムライスでも作ってあげようか(笑)」


「…………後で頼む……」


 最近、ドラマホ(アニメ・ドラゴンと魔法使い)の再放送が放映されている。伊集院さんが声優として臨んだ最後の作品である。


「あのね、今日のお昼なんだけど、花京院さんとランチしたの。娘さんからヤマトのこと聞いたらしくて……娘さん、静さんだっけ? 後夜祭のヤマトの発言で感動したって。智慧に話すときも涙流しながら話してたみたい」


 花京院さんとはよく連絡が来ると言っていたが、久々に気の合う友達が出来たのであろう。それで上機嫌、ミクらしい……。


「今までの学校と違って生徒のレベルが高いんだよね。分かってる人が多いというか……女子は全員当たりだし」


「ね、ところでお嫁さん見つかったの(笑)」


「あー、それも花京院さん、静でしょ……」


「静さんは諦めたらしいわよー、ライバル多くて(笑)」


「あー、そうそう。一応高校3年間限定での彼女は出来ました……」


 ミクがどこまで聞いているかは分からない。が、何かを聞いている、隠すこともないので話してみた。


「やっぱねー。ニューヨーク連れて行っちゃえば(笑)」


「そんなまだ1ヶ月くらいなんだから。すぐ振られちゃうかも知れないじゃん」


「まあそうね、ヤマトの全てを受け入れられる女の人って誰もいなそう……。でさ、ヤマト彼女ってどんな子なの? かわいい?」


「そうだね……アイドルの有栖川あおいに似てるかな。でも静は知らないはずだから、静のお母さんには言わないでよ」


「分かってるって。優しくしてあげるのよ。それと、この夜景はいつか見せてあげてね!」


 ミクは初めて品川のヤマトのマンションにお泊りをした。


みなさんいつもありがとう


 本日は映画アニメを観てきました。舞台挨拶中継もありました(笑)。そうなんですよね……学園モノは3年間に詰め込まないとならないから、ああなるんだよね……。異世界モノとかにすると、一人ひとり丁寧にエピソードが作れる……。今作が完結したらいよいよ異世界モノスタートさせます。

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