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カトレアビューティーコンテスト(カレコン)

「みなさん、お待たせ致しました。カトレアビューティーコンテスト、通称カレコン、スタートです! 司会進行はワタクシ、桜井ヤマトと」


「新井美優でお送りします!」


 生徒会肝入りの企画、カレコンが始まった。まず予選は指定の制服を着ての自己紹介、セーラー服部門から行われる。そこで各部門7名に絞られる。そして準決勝、セーラー部門は私服対決、ブレザー部門は水着対決。最終的に各部門3名が残りグランプリと準グランプリが決まる。当初は後夜祭にて結果発表の予定であったが、その場で決定することにした。後夜祭では受賞者コメントの時間だけ確保、ダンスパーティーがメインの後夜祭が始まる。


「ではセーラー服部門、出場者の皆様、入場ください」


 プリンセスホールは満員、大きな歓声が起こる。カレコンは注目度が高いのでお昼に予選、を行う。この時間はカトレア劇場はお昼休憩、同時にパブリックビューイングに切り替わる。準決勝、決勝はカトレア劇場終了の17時過ぎに同じくパブリックビューイングでカトレア劇場でも放映する。


 カトレアのセーラー服は薄い水色。トラディショナルなスタイルで40年を超える歴史がある。もちろん一度も変わっていない。娘世代だけでなく、孫世代にも引き継げる。要するにお祖母ちゃんが着ていた制服でも着られるということである。


「審査に入る前に、本日の審査員をご紹介します」


 審査員は舞台袖から登場して、舞台上の審査員席に座ることになっている。審査員の全貌については告知していない。


「カトレアの藤川校長! 元理事長滝川真理さん、柳商店街から竹内薫会長、TSホールディングスの田岡進会長」


 それなりに大きな歓声である。


「そして、カトレア出身、サッカー日本女子代表、足立舞さん」


 更に大きな歓声が巻き起こる…………


「最後に……カトレア出身、女優の武田百合さん」


 歓声ではない…………悲鳴が聞こえる。歓喜を超えた大歓声。感動して泣き出す生徒もいる。


「はい、皆さんお静かに……それでは審査スタートです」


 セーラー服部門は自己紹介と審査員の質問で始まった。みんなとにかく可愛い。なんと! 女装男子のクオリティが高い! 声以外は変わらない。これは予想を覆す結果があるかも知れない。


 審査員が次々と質問をする。そして点数を書き込む。武田さんは……ニコニコして見てるだけである。




△△△△△△△△△△△△△△




 セーラー服部門の審査が終わった。これからブレザー部門が始まる。武田百合さんが来ている……ホンモノ、そう思うだけであおいは全身が震えている。


「それではそろそろ舞台あがります。準備はいいですか?」


 こんなに緊張するのは久しぶり。でも知っている、自分が力を発揮するのは……緊張した時だということ。


 ステージに上がる。スポットライトが眩しい。ここに立っているのは15名、殆どがモデルやグラビアをやっている。だが、あおいは……他人と争う気はない。


(私を見て…………)


 それだけでいい。ブレザーを着て髪をアップにしている。だが、別に男性を演じる事は必要ない。ここにいる私を見て…………そう思う。自然と笑顔になり、受け答えもスムーズ。会場へ向けて手を振る、私はここだよー、みんなぁ!


「では清水さんに何か質問はありませんか?」


「あの、今どんな気分かな?」


 武田百合さんから質問された。


「はい、みんなに私を見てほしい、って気分ですっ!」


「素敵ねっ!」


 褒められた。でも恐らく……武田さんは常にそう思ってるのでは、と思う。私はここだよ〜って。


 気がついたら予選が終わっていた。余裕の突破。点数は分からないが楽勝だと感じた。そして、その格好のまま夕方の準決勝・決勝に臨む。




「あおい、凄いな。誰よりも輝いていたよ」


「ありがとう、ヤマト。武田百合さんが居たからもう緊張しちゃって……」


「これから控室で武田百合さんとランチなんだけど、あおいとお話したいって……呼びに来たんだよ」


「マジ! お話したい……」


 ヤマトに連れられて武田百合さんの控室へ。部屋の中に……武田百合さんが携帯を見ている。


「こんにちは。清水あおいです」


「武田百合です。ね、せっかくお近づきになったので名前で呼んでね、ゆりって。私もあおいって呼ぶね」

 

「ありがとうございます。ゆりさん。とっても感激で……」


「あおい、とっても素敵だったわよ。アナタを見て、なんか高校生の頃を思い出しちゃったの」


「ゆりさんの? フラワー時代の、ですか?」


「そうね、フラワー、懐かしい(笑) 私の相方、とっても男前だったから(笑)」


「ヒメリン…………」


「うん。姫さんがいなければ今の私はなかった、もう遠い昔ね。お忍びでカトレア祭来ると必ず会ってたわ。いつも2日目だった…………」


「私、大ファンで…………」


「残念でした(笑) 私の方がファン歴長いですよ(笑) キスもしたことあるし(笑)」


 ヒメリンの一番のファンとヒメリン談議をしている。夢のような時間……止まってほしい。

みなさんいつもありがとう


 カトレア祭のミスコンは……前作の伊集院姉妹あやめとかえでで少し触れてましたね(笑)。


 しかしまぁ、間違えて前作に投稿してしまった時PVが68あったのに……こちらに投稿すると精々PV40ってどうなのでしょう……投稿してる意味あるのでしょうか。励ましのコメントやブクマお待ちしています(笑)

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