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失敗は出逢いのもと  作者: みたらし風花
プロローグ
1/25

《1》おんなじ日々とはおさらば!

まだ機能等の使い方に慣れませんが頑張ります。もしかしたら後から修正をかけるかもしれません。

「ふぅ……」



私、一條幸は、仕事から一人で暮らしているアパートに帰って来た。社会人になって二年、今の生活にも慣れてきたところだった。



社会人になったときは、新しい生活に新鮮味を感じて、毎日が充実していた。少しずつ今の生活に慣れ、慣れた頃に今までの趣味や勉強を追加していった。



私はいわゆる器用貧乏ってやつで、特別なにが得意というものはない。ただ、興味を引いたものはまるでブームが来たようにそれにのめり込み追求する。

お菓子作りにハマればレシピ本買って材料揃えて1日費やすし、歴史にハマったならそのハマった時代について追求する。兎に角ジャンル問わず、ハマったもにはどんどん手を出すし、求めた。何か1つを極めることなく、おかげで終わりのないような趣味が増えただけだったが。



そしてそんな日々が二年続いた。

変わりない日常が二年続いた。

大人の一年は早く感じる。

もちろんその間、彼氏が出来たとか、そういうのはなかった。



変化を求めて、彼氏を作ろうとした。だけど、趣味が合わない。

いくら私がジャンル問わずハマるからといって、突然ポンと出されたものを好きになるほど雑食ではない。無意識にこれはいいやと判断するものが多いため興味が引かれない。すまない。



でもそろそろ、この同じ日常を少し変えたくなってきていた。

ならば新しい趣味でも見つけようか?



そう思いながら新しい趣味を探すために、スマホを片手に画面を眺めていた。仕事から帰って来て、夕食風呂を済ませて布団にはいる。

新しい趣味、どんなのがいいかなぁ。



いつも引きこもって出来るものばかりだから、たまには外にでて、変化を見出だせるものがいい。あ、でも体力はあまり使いたくないなぁ。



そろそろ日付が変わる。

明日も仕事だから、今日はこのくらいにして寝よう。新しい趣味を見つける、この日常に変化をもたらすことができるかもしれないという喜びのあまり、眠りにつけず、睡眠にありつけたのが寝ようと決めてから一時間以上経ってからだった───



ピピピピピピ



「んぅ……まだ眠い…ハッ!!やっば!」



私がようやく目を覚ましたのは、ご飯を食べずに家を出れば間に合う設定にしてある三つのうちの最終アラーム。15分ごとに設定してある。


私の仕事はパソコンと向き合うことがメインなので、化粧は二の次。あと、肌が弱いから毎日毎日やりたくないんだよね、荒れる。



時間もぎりぎりなので化粧はせずにそのまま家を出ることにした。これでも素っぴん美人を目指そうと、肌には気を使っている。ただし肌の天敵である夜更かしを毎日しているのでプラマイゼロな気がしてならないのだが。

まあ、ストレスで荒れることもあるので、どう足掻いても無理な時は無理!ということで割りきってる。



仕事場はスーツじゃなくてもいいからある程度ラフな格好でも許される。膝下の長めのスカートと白のシャツでシンプルに。髪は後ろにざっくりひとつにまとめる。


今まで一度も染めたことがない、真っ黒な髪。

平常時はヘソのあたりまである。



学生の頃にいろんな髪型をやってみたくて、さらには「こういう髪型が許されるのは学生の時だけ!」と、伸ばしていた髪だった。いつかばっさり切ろうとは思っているのだが、優柔不断なところがあり、未だに切れていない。結婚したらばっさり切ろうかなーとか思ってるけど、切らなさそう。でも勿体ない気がするのだ。せっかく何年もかけて伸ばした髪を躊躇なく切ることが。そして、もうここまで伸ばさないような気がして。



私の性格上、めんどくさいから切らないか、めんどくさいから伸ばさないの二択だ。一度面倒だと思ったら数年はそのままだろう。髪を切ったあとの私の行動までは、さすがに気分で決めるのでわからない。ので、現状維持の状態が続いている。



鞄を持って玄関に向かう。

かかとの高くない靴を選ぶ。

機能性重視なので、わざわざ高い靴を履こうとは思わない。

たまーに、履くけど。

さて、行こう。



ドアをあけた。今日はいい天気だ。

初夏といってもまだ肌寒い。

この頃暑いのか寒いのかハッキリしなくて困っている。この曖昧な季節は少し面倒だ。思ったより冷たい風が肌にかかり、驚いた身体が一番に反応したのは鼻だった。



「うっ…ちょっと肌寒いかな……うぇっ……くしゅっっ」



「あ"ー」と、周りに人がいないことをいいことに、口も声もおさえなかった。女性らしからぬくしゃみがでた。

くしゃみをするときにぎゅっと目を瞑ったのだが、なんだか眩しかった。今日はそんなに天気がいいのか。サングラス必要だろうか。



勢いあるくしゃみをしたので、酸素が一気に持っていかれた。吐き出した空気を取り戻すように大きく息を吸い込んで



「すーーー…ふぅ」



呼吸を整える。



よし、行こう!と、瞑ったままだった瞼をゆっくりと開いた。



「……」



????????



………



????????



「………………あれ…??」



瞼を開ければそこは、森の中だった。



「???」






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