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100人居れば100の物語がある(仮題)  作者: 辺境の村人N
1章 始まりと路地裏迷宮
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epA1.私生活

本編第1話です。拓真ルート開始

 6月20日の水曜日午前7時、神崎拓真はいつも通り目覚めた。


 彼の家は4人構成で父、母、妹がいる。彼がリビングに行くと母が朝食を作っていた。

「あら、拓真おはよう、彩花を起こしてきてくれる?」

「おはよ、了解」


 拓真は高校2年で成績はそこそこ、運動神経は普通よりあるくらい。身長はやや低めの165㎝。趣味は囲碁で習い事として剣道をやっていたことがある。高校に入ってからはやめたが県大会に出場したことあるくらいの実力である。


 拓真は妹の部屋の前にいきノックをする。

「彩花ー起きろー」

部屋の中からボソボソと声がする。

「後5ヶ月…寝かせて……」

「ほらアホなこと言ってないでさっさと起きろ」


 妹の彩花は中学3年。成績は良く運動神経もかなり良い。が、ゲームが好きで徹夜でゲームをやってたり学校の授業で寝てたりする。なぜこれで成績が悪くならないのかは不明である。


彩花を起こした後、リビングに戻ると父が朝食を食べていた。

「お、おはよう彩花は起きたか?」

「たぶんな」

「毎朝大変だねぇ、おっとそろそろ時間に余裕が無いわ。では行ってくる」


 父は仕事の都合で朝早くに家を出る。父が家を出て2分して彩花がリビングに顔を出す

「おっはー」

「やっときたか、おはよう。夜はちゃんと寝ろよ?」

「だが断る」

「おい」


 いつものやりとりを済ませ朝食を食べる。

「母さん今日は仕事いつまで?」


 収入を安定させるためにうちは両働きをしている。

「夕方には帰ってくると思うわ」

「了解」

「あ、お兄ちゃんこれあげる」


 と、突然妹は段ボール箱を渡してくる。

「何が入ってるんだ?」

「たまにニュースになってるEWOとその本体」

「それ結構良い値段するやつじゃね?それになぜ俺に渡す?」

「いやぁ自分用に買った後懸賞当たっちゃってさ、2つは要らないんだわ」


 こいつはさりげなく昔から運が良い。と言っても懸賞が毎回当たるとかでは無くたまに1等、2等が当たるのだ。

「くれるってなら貰うけど知っての通り俺はゲーム得意じゃ無いぞ」

「このゲームはVRで五感が完全再現されてるってのが売りだからね、剣道やってたお兄ちゃんならある程度動けるかなって」

「なるほどな」


「あ、それのサービス開始は7月1日12時ジャストだからそれより前にキャラ作っといて」

「了解」


 こうしてEWOを始めることになった。




 学校につき、教室に入ると

「たくおっはー」


 と、声を友達である金沢竜馬が声をかけてくる。竜馬は結構長いつきあいであり小学校から学校が同じである。

「りゅうおはよっす」

「なあなあEWOって話題のゲーム知ってるか?」


 数十分前に手に入れたゲームの話をしてくる。

「おう、今日妹に貰ったぞ」

「貰ったんかい!まあ持ってるなら話は早い。俺もEWO買ったんだ、ゲームでパテ組もうぜ」

「パテって何?」

「そういやおまえゲームそんなにやらない奴だったな」


「パテってのはまあパーティの略で何というか…仲間?」

「説明雑すぎない?」

「ゲームやってる奴でパテのこと聞く奴なんてまず居ないからな、まあ、ある程度の人数で協力関係を結んで敵を倒したときの経験値を分配したりドロップアイテムを分配したり、まあ分かち合う仲間って認識でいいんじゃね?」


 雑な説明だがまあ、なんとなく分かった気がする。

「まあ、他に組む奴なんて居ないし良いぞ」

「あ、ゲーム仲間が他にもいるけどいいよな?」

「ちょい待てパテって何人まで組めるんだ?」

「6人だなゲーム仲間は3人だ」


 知らない情報が多すぎて中々会話が進まない。パテ組むことが決まったタイミングで始業のチャイムが鳴り、話は後回しとなる。



 帰り道気になったことを聞く。

「そういやこのゲーム目的ってなんだ?」

「しらねぇ」

「は?」

「メインストーリーを始めることさえ難しいとか発表されてないんだ。だからそのゲームの目的は時間かけて始まるメインストーリーがある程度進むまでは分からないだろうな」


 ゲームについての基礎知識を聞きながら家に帰った。

拓真ルートはタイトルにAが入ります。

次回キャラメイク編!


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