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第7話 オドメの花園

今回は少し?おふざけで書いてしまいました。お楽しみください。

伝説の変態が町に現れたという騒動が一段落して、美沙たちは改めて武器屋を訪れていた。第二の町シュテルンの名物刀鍛冶、伝説になれるかもしれない伝説のドワーフの元、伝説の変態ショウの新しい装備を整えようとしていた。


「やっぱりちゃんと装備はしとかないとね、っていうか、ショウ君ごめんね、私の服しかなかったからさ、そんな格好になっちゃったけど」


「うぅ…恥ずかしすぎて死にそうです僕。」


「仕方なしよ、ショウの服ないし、着るものがあるだけでも感謝しな、この伝説の変態が!」


「仕方ないじゃないですか!僕だってこんなのきたくないですよ!これしかないんだから仕方ないじゃないですか!」


「いやなの?ショウ君は私のじゃ嫌なの、私が嫌いなの?…グスン」


「ち、ちが、そんなことないですよ!みさっちさんの事大好きですよ!」


「ショウ、いきなりだねぇ。」ニヤニヤ


「いや!違うのです、今の好きは人としてって意味で、みさっちさんの洋服だって可愛くて大好きです!」


「ショウ君…女装が好きなの?」


「ガハァッ!違います!好きじゃないです!」


「やっぱり…私の服は嫌いなんだ…」


街中でそんなやり取りをしているものだから、人がどんどん集まってきた。


「やっぱりあいつは変態だ!」


「女装が好きとか、本当にキモイ」


「ママー、あのお兄ちゃん、本当は女の子だったの?」


「見ちゃいけません!目が腐ります!」


「あらぁん?私達オドメと同じ匂いがするわぁ~ん」


周りを気に出来ず、必死に言い訳をしていたショウに、更なる追い討ちを街のみんなが突き付けた。

みんなの声に気が付いたショウは、美沙の後ろに隠れぶるぶると震えた。あまりの醜態に見かねたマリが那話を切り上げ、仕方なさそうな顔で武器屋に向かって歩き出した。


「もーしょうがないでしょ。ショウが悪いんだから、あんな品疎な防具であんな戦い繰り広げたんだから。」


「だからって、こんなしうちわないですよぉぉぉぉ・・・・」


「ごめんね、前回私たちを空気にしたショウ君へのちょっとしたお仕置きだったんだけど(笑)」


「あ、ここだここだ、ここがこの町の武器屋だね、ショウ早く新しい防具に着替えておいで、それとも本当に女装にはまっちゃったの?ププッ」


「え!?そうなのショウ君!?人の性癖にケチを言うわけじゃないけど・・・ショウ君がしたいなら、協力してあげるよ。」


「ち!ちがいますから!そんな趣味ないですから!すぐに買ってきます!」


「防具代はダンジョンクリアの報酬からだ出すんだからね~最高級品でもだいじょうぶだよ~!」


ショウは武器屋に駆け込んだ、30分がたち、さらに一時間がたつがショウが出てくる様子はない。これはおかしいと美沙とマリが武器屋の中に入ると、ドワーフとオドメとショウが武器屋防具について意気投しかなり盛り上がっていた。


「やっぱり武器は片刃曲刀のこれが一番いいぞい!」


「や~ね~オドメならバスターソードタイプ一択よ!」


「いえ!やっぱり長剣が1番いいと僕は思います!」


それぞれが思い思いの武器を持ち、この剣はこうだ、こっちはああだ!と繰り広げている、ちなみにショウは話に夢中になりすぎて、未だに美沙のワンピースのままであった。


「あのー、盛り上がってるところ申し訳ないんですが、ショウ君の防具は決まったのかな?それとも今後は女装戦士として、ますます変態になっていくのかな?」


「あ!みさっちさん!女装戦士なんて嫌です!今すぐ決めます!」


ショウがあたふたしながら防具選びをしていると、先程ショウと意気投合していたドワーフが何やら待ったをかけた。何やら顎に手を当てて、考え事をしているかのように目をつぶると、次の瞬間ドワーフの目がカッと見開いた。


「おい坊主!どうやら俺はお前さんのことが気に入ってしまったみたいじゃぞい!ってことで材料さえ持って来れば、このワシ、伝説のドワーフがおめぇさんにぴったりの装備を作ってやろうじゃねぇか!」


「「「デ、デンセツノドワーフダッテー!?」」」


美沙たち三人はドワーフを見て、んなあほな伝説風の間違いだろうとおもった。


「伝説風の間違いでしょ!?伝説のドワーフって何が伝説なのよ!っていうかもうよぼよぼのおじいちゃんじゃないの!」


「ちょっとマリ、初対面の人に失礼だよ、こういう時は暖かい目でウソを信じている風にしておけばいいんだよ。」


「二人とも初対面のワシに向かって失礼じゃぞい。」


「すみません!すみません!僕のパーティーがすみません!」


「あら~ん?あなたたち知らないのかしら~ん?伝説の名工バルアビスのことを。」


「まぁ、そんなことよりさ、素材渡したら作ってくれるんだからお願いしたら?」


「ん~確かにマリの言うとおりだね、伝説の名工?が作ってくれるんだから損することはないんじゃない?」


「そうですね、バルアビスさん、どうか僕の装備を作ってください!素材ならここにたくさんありますので好きなものを使ってください!」


「おぉ!こいつぁすげーぞい!ダンジョン最下層の魔物のそざいまであるぞい!これならワシの力を存分に発揮できるぞい!な~に、心配するな、1週間もありゃできるぞい!」


「「「一週間!?」」」


「一週間も暇になったねみさっち。」


「ん~とりあえずバカンス?それとも温泉でも入ってくつろごっか?」


「じゃあ僕も・・・・」


「ショウちゃんは私と一緒に来るのよ~ん、一週間はわたし、キャリーのお店『オドメの花園』のお手伝いよ~ん」


「いやだぁぁぁぁぁ!た~す~けぇぇぇぇぇ・・・・」


こうしてショウはキャリーに引きずられるように連れて行かれた。


数日後


「あ~みさっちぃぃぃ~おんせんてなんてきもちいぃのぉぉぉぉ~・・・」


「ほんとうだよねぇぇぇぇふぁぁぁぁぁ~とろけりゅ~・・・」


「それにしてもショウは本当に帰ってこないね~・・・ほわぁ・・・」


「温泉上がったらみにいってみようかぁぁぁ・・・・ほぇ~」


この数日、美沙とマリはやりたい放題やってバカンスを楽しんでいた、ショウがキャリーに連れて行かれた時、二人して「ご愁傷様」と心からお祈りしていたのだが、予想にも反してショウがあんなことになっているとは知らない二人であった。


「あ~ら!いらっしゃい!みさっちちゃんに・・・マリちゃんだっけ?」


「あ、はい、こんばんわ。うちのがどうなったのか様子見に来たんですけど、ちゃんと働いてます?」


「掃除や片づけくらいならショウ君でも全然できるからね。」


「あ・・・さきにあやまっておくわね~んごめんね~」


何のことやらさっぱりとわからないと美沙もマリもお互いをみてうなずいた。

奥の席に通された二人は、あまりにも乙女チックな店内に思いっきりびっくりしていた。ピンク色の壁紙、ハートのクッション、おまけにテーブルまでピンクのハートで輝いていた。さすがにショウに悪いことをしたと思い、ショウが戻ってきたら少し甘やかしてもいいかもと思っていた。


「きゃ~ん!美沙おねえちゃんにマリおね~ちゃん来てくれたんだ~!」


甲高い声と共にピンクにフリフリドレスを身にまとい両脇に美男子をつれトテトテと小走りに走ってくる少女がいた。


「えっと?どちらさま?マリの知り合い?」


「も~美沙おねえちゃんったら♪」


「みさっちの知り合いでしょ?私こんなの知らない。」


「マリおねーちゃんひど~い!ショナのことこんなのっていった!」


少女が自分のことをショナといったときだった・・・


「も、も、も、もしかしてショウ君!?」


「ななななな!何やってんのよあんた!」


「も~そんなに驚かないでよ~ショナね、キャリーお姉さま連れられて嫌々来たんだけどね、日がたつにつれて、実はショナは女の子だったんだってわかったの!」


「・・・・」


ショナの正体がショウでわけのわからないことを淡々と説明していく、そう、なぜか天然少女にジョブチェンジしていたのだ。さすがにこれは、とキャリーの方を二人で睨み付け、嫌がるショナを今度は美沙とマリが引きずりながら店を出た。


「やだぁ!ショナはここにいるのぉぉぉ!」


「ウッサイこのボケが。」


「だまって引きずられろ。」


「え~ん!おね~ちゃんたちが怖いよぉぉぉ!」


その後、一度はクリアしたダンジョンに裸に魔剣一本といった状態で放り込まれた。最後まで抵抗をしていたが二人の本気の怒りが爆発して泣く泣くダンジョンに挑むショウだったが、クリアして出てきたときには、立派に元のへたれのショウに戻っていて、二人が安心んしたことはショウには内緒である。


「いったい僕はなにをしていたんですか?!気が付いたらダンジョンで裸に魔剣とかありえないんですけど!」


ショナの時の記憶を封印して、ショウが戻ってくれたことに安堵した美沙は自身の悪ふざけが発端だったことに少し反省していた。そんなこともつゆ知らず、今夜もオドメの花園は夜更けまでオドメたちが自分の仲間を増やそうと必死に男たちを口説くのであった。また、ショウの冒険者カードには『天然男の娘ショナ』と新たな職業が記載されていたのは言うまでもなかった。

なかなか時間がなく時間があるときに書いていますが、まだまだ物語は続きます。

次回は美沙たちが泉の中の水中城クエストに挑む様子を描いていこうと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

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