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第6話 伝説の変態が現れた

変態でも伝説になれるのさ!ビバ変態!

ダンジョンをクリアした美沙たちは第二の町「シュテルン」に滞在していた。ショウの人知を超えるレベルアップとダンジョンクリアのお祝いもかねて、宿屋で三人と一匹がワイワイと騒いでいた。


「ショウ君すごいね~!ついにダンジョン単独クリアだよ!」


「あれを単独というのでしょうか?最後はみさっちさんがとどめをさしたようなものですし・・・」


「いい~んだよ、みさっちがやらなくでもショウが確実に決めてたんだから。」


「まぁ、そうなんですけど・・・なんか納得いかなくて。」


「じゃあ、私と勝負して、私に勝てたらダンジョンクリアってことでいいんじゃない?」


その言葉を聞いた瞬間、ショウの脳裏に美沙の渾身の一撃で沈むドラゴンが自分と重なって見えた。


「あ、いえ、まだ死にたくないので大丈夫です。はい、納得できました。」


「そうそう、あのれみちゃったら喧嘩しようなんて気持ち一切なくなるよね~。」


「な、なにいってるの!?私何もしてないよ!」


「そんなこと言って・・・・『ショウ君のことかぁぁぁぁぁぁ!』ってぶち切れたの誰だっけ?!」


「ブハッ!ちょっとマリさん、いきなり物まねするの反則です!」


「いやぁぁぁぁ!あれは違ううんだよ!ちがうの!・・・うわ~ん!く~ちゃ~ん!」


「キュイー・・・」


小さな手を美沙の頭の上にのせ、慰めるクーちゃんにマリ他酒場にいた女性従業や女性客を悩殺していた。


「か・・・かわいしゅぎるでちゅよ、くーたん!みさの所にいないで私のとこにおいで!」


「キュ・・・キュィ~・・・」


「だめ!クーちゃんは私のパートナーなんだから!マリも自分で見つければいいじゃない!」


「え?!その小っちゃいドラゴンみさっちさんのパートナーモンスターだったんですか!?」


「そうだよ?あれ?言ってなかったっけ?」


「聞いてないです!宿で拉致られてそのままダンジョンいって、クリアして・・・今ここですよ!」


「じゃあちょうどいいし、この辺でみんなの装備を確認しておこうか?これから先知らなかったら危険な時もあるし。」


「そ、そうですね・・・僕、剣以外はゴミ屑なんですけど・・・。」


「人知超えてるのに残念だね、ショウ(笑)」


「確かに残念だねショウ君(笑)」


「(笑)をつけないでください!じゃあ僕から行きますね!」


ショウ

職業:真勇者・人知を超えた残念な突っ込み

装備:魔剣エクスカリバー改・旅人の服・擦り切れたレザー風ブーツ


「っちょ!マジでいってるのショウ君!?この装備でよく生きてたね!」


「たしかに・・・感心するわぁ。」


「って職業が真勇者になってる!そして変なのもついてる!本当に僕なんかが人知超えてるし!」


「じゃあ、私行ってみようかな?みさっちはトリね。」


「え~!まぁいいか。」


マリ

職業:賢者・永遠の17歳と言っている可哀想な痛い人

装備:異次元の杖・深淵の衣・深淵のブーツ・深淵のマント


「よっ!深淵卿!装備もやっぱり深淵だねぇ~!」


「な、な、な、なんで!?私いつこんなの装備したの!?っていうか昔から使い慣れてるから気が付かなかった!今すぐ装備交換する!」


「マリさん、職業の後ろの言葉より自分の装備のが恥ずかしいんですか!?それに深淵卿!?」


「そう、マリには真の名前があるの・・・その名も深淵卿!黒より暗くみたいなことをいっ・・・ぶへ!」


淡々と説明をする美沙の後頭部をマリが思いっきりぶっ叩いた。


「ぶへ!だって!ププッ!ぶへだってショウ!わらってあげなよ!」


「ま~り~!!何すんのよ!」


「あんたがくだらないことショウに吹き込もうとするからでしょ!さっさと自分の装備説明しなよ!」


「たんこぶできたら許さないんだから、この深淵卿!」


美沙 (ミサーラ)

職業:勇者・ラーメン職人 パートナー:エンシェントクリスタルドラゴンのクー

装備:魔剣ティソーナ改・聖竜のワンピース&邪竜のショートパンツ・母の愛の詰まったブーツ・亜空間収納倉庫専用指輪


「こんなとこかな?このワンピース聖竜にもらった鱗でママが作ってくれたんだよね~」


「聖竜って存在してたんだ!?ぼ、僕知らなかった!」


「っていうか、あんたの装備って全部エミーラかあの打倒されちゃう魔王から送られたものばっかりじゃん。」


「だってママが私の服全部作ってくれてるから。それにママのデザインすっごくかわいいし!文句なしだし!」


「この箱入り娘が!打倒魔王が終わったら次はだとうみさっちだかんね!」


「ふははははは!相手にとって不足なし!かかってこい残念な賢者が!」


「と、とりあえずお二人の装備がすごすぎるのがわかりましたので。僕の装備もちゃんとそろえたいのですが・・・ここの鍛冶屋に伝説になれるかもしれないドワーフさんがいるので覗きに行ってもいいでしょうか?」


「「いいよ!」」


美沙一行は食事を終わるとショウが言っていたドワーフの店に向かった。


「おいおいおい!僕は勇者なんだよ?せっかく伝説のドワーフが叩く武器を見せてもらおうと思ったのに素材がないから打てないってどういうことだい?」


「そうよ!せっかく勇者であるシオンがあなたのお店に来てあげたんだから少しぐらい見せなさいよ!」


店の前でぎゃあぎゃあと騒ぐ頭の悪そうな二人組を美沙たちが発見する、どこかで見た痛い人、勇者という名のやられ役、勇者シオンとミポリンの二人組である。向こうもこちらに気づき近寄ってくる。


「ショウじゃないか!いきなりいなくなったからびっくりしちゃったよ!この悪魔たちにつかまっていたのか!今すぐ助けてやるからな!」


「ショウ!わたしたちが今すぐ助けるから!シオン!この剣を使って!ドワーフが打った最後の一振りって言ってたわ!」


「助かるよミポリン!・・・これが!力が湧いてくる!いける!覚悟しろこの悪党ども!」


「ちょっと待ってくださいシオン!僕は無理やりこの人たちといるんじゃないんです。これは僕の意思なんです!」


「くっ!ショウ、何を言ってるんだ!・・・そうか、洗脳したんだな!?」


「「いやいや、してないし。」」


呆れた顔で勇者シオンをみてため息をつく三人、そんな姿を見て因縁をつけられてるのがどっちかは村人たちにとって一瞬にしてわかった。


「問答無用!覚悟しろ!4連撃の神速のディレクトスライサー!」


シオンが美沙に向かってスキルを発動する、高レベルにして初めて使える剣技ではあるものの美沙たち三人にとってハエが止まったようにも見える剣技である。美沙に向けられた殺気を瞬時に感じ取り、ショウが間に入りシオンのスキルをただの四連撃で弾き返す。


「シオン!やめてください!この人たちは僕の新しいパーティーなんです!勝手に抜けたことはあやまります!ですからどうか!」


「ショウ!てめぇ!その剣俺のエクスカリバーじゃねぇか!絶対に許さんねぇ!ぶっ殺してやる!荷物持ちの分際で!」


「僕は・・・僕は荷物持ちじゃないし!君たちのおもちゃじゃない!僕だって戦えるんだ!いつもいつも怯えて二人の後ろで荷物持ちをしてるショウはもういないんだ!」


初めて見せるショウの感情、剣士であるにもかかわらず戦闘に参加させられずにいつも荷物持ち、何か反論しようものならシオンに「大丈夫、僕が守ってあげるから、安心しているといい。」と言われ何も言えなくなる。ショウはいつも自分を押し殺してシオンのパーティーで荷物持ちをしていた。


「お前みたいに弱い剣士は戦闘で一番最初に死んじゃうんだ!だから俺がいつも守ってやってたんだろうが!なんでわからないんだ!」


「僕は!僕だって剣士の端くれだったんだ!強くなって勇者になるために冒険に出たんだ!それなのに、戦闘には参加させてもらえないし、Lvだって上がらなかった・・・あのころの僕は君に甘えていたんだ!でも今は違う!死にそうな目にあっても、それを後ろで見守ってくれる仲間がいる!どんなにふざけていてもお互いのことを信頼して、助け合って!だから僕は二人のために、自分がここにいるために死ぬ思いでここにいるんだ!いくらシオンだからって絶対に壊させない!」


「こぉのぉぉぉぉぉ!調子に乗りやがって!いいだろうまずはテメェから地獄に送ってやる!これがおれの最強最大のスキルだ!神滅奥義『ナルカミ』!」


神滅奥義『ナルカミ』これは神をも滅するというちょっと過言なスキルである、雷を呼び起こし自分の体にまとわせることによって自分の身体能力を極限まで引き上げる技である。また、身にまとった雷は自分の意思によって放出収束することもできる。今現在のこの世界で重ね掛けすることは可能であるが今までの記録は3回までの重ね掛けと記録に残っている。通常の人間が3回以上ナルカミを重ね掛けすると自分自身にも影響が出てくるからである。


「シ、シオン!ショウにそんなの使ったらほんとに殺しちゃうよ!だめだよ!」


「うるせぇ!俺の偉大さをこの馬鹿どもに教えてやるんだ!自分が逆らっちゃいけない相手に逆らったことを後悔させてやる!」


シオンにとって逆らわれるなんて思ってもいない相手に逆らわれ、自分が守っていたと思った相手に裏切られ、心の底から怒りを表した。


「こい!僕がその技ですらぶち破って二人と同じ道を行けることを証明してやるんだ!」


「ふざけるなぁぁぁぁぁ!しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


シオンが光速の動きでショウを翻弄していく。シオンの動きがあまりにも早すぎるため一般人からすると、残像効果でシオンが何十人にも見えている。しかし、今のシオンは知らなかった。自分の相手がすでに自分を凌駕していることを、すでに人知を超えていることを。


キン!キン!キン!ガキンッ!


剣同士の打ち合いが続くシオンは自分が奥義を出しているにもかかわらず、ショウを倒せないことに苛立ちを見せ始めた。


「なんでだ!俺の最高剣技がなんでひ弱なお前に通じないんだ!」


「僕はもう弱くなんてない!君たちのとこにいた弱虫な僕はもういないんだ!シオン!僕の今出せる最高の剣技で君を倒す!だからもう僕たちをそっとしておいてくれ!」


「やってみろ!俺がお前なんかに倒されるわけないだろ!うおぉぉぉぉ!『ナルカミィィィィ』」


シオンのナルカミ2重掛けが発動する。しかし、ショウは冷静なままスキル発動に入る。


「いくよ、シオン・・・剣技『音殺』・・・」


ナルカミ状態のシオンとスキルを発動したショウ、二人が交差した瞬間壮絶なエネルギー波が周りの人たちに影響を与えた。突風が円状に広がり見物人をなぎ倒していった・・・。


「へっ・・・つよくなったじゃ・・・・ねぇ・・か・・・」


その場にシオンが倒れこみミポリンが駆け寄ってくる。


「今まで守っていただいてありがとうございました!」


土下座で二人に大きなお礼を言うショウ、周りからたくさんの拍手をもらい新たな旅立ちとなるはずだったのだが。


「いやー!この変態!」


「ママー!ぞーさんだよー!」


「みちゃいけません!・・・あら、結構立派ね」


なぜかその場にいたみんながショウを指さし変態と呼んでいる。それもそのはず、今のショウは剣を構えたすっぽんぽんの姿だったのである。


「え?え?えぇ?!なんで?!僕の服は!?」


「ばかねーショウ、あんな装備でこんな派手な戦闘やったんだからちりも残らずきえさったよ。」


「相手が雷まとってショウ君にちかずいた瞬間すべての装備が焼け焦げてたよね。」


「キュイー!キュイー!」


猛スピードで宿に向かって走り出したショウを見て二人は思った。


「今回私たち思いっきり空気だったよね?マリ?」


「そうだね。あとであの変態をとっちめないと。」


こうしてショウは第二の町で伝説の変態として語り継がれること間違いなしとなった。



いつもいつも誤字脱字、駄文の分を読んでいただきましてありがとうございます。

今後もがんばりますのでよろしくお願いいたします。

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