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第一話 「なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」

誤字脱字などお見苦しいところが多々ありますがご了承ください。

第一章 第一話「・・・なんじゃこりゃぁぁぁ?!」


バゴーン!ドゴーン!


「覚悟してね!パパ!」


「まだまだ甘いわぁ!もう一度出直してこい小娘が!」


・・


・・・


・・・・


「実の娘になにすんのよぉぉぉぉぉ!!」


ドゴォォォン!!


とても激しい親子喧嘩をどこかの親子がド派手に、かつ目を疑うような華麗な動きでど突き合いをしていた。


・・・・


・・・


・・


じりじりと夏の日光が白い肌を小麦色にするために照り付ける。

蝉の声が汗を飛ばすがのごとく激しく聞こえる。

町には様々な人たちがひしめき合い渋谷のスクランブル交差点を行きかっている。

女子高生の「山本美沙」は友達と学校帰りにいつも渋谷に来ていた。


「しっかしさー、毎日渋谷とか飽きてくる。」


茶髪の髪の毛をポニーテールにまとめ上げた聡子が美沙にぶーたれる。


「って言ってもさーどうせほかに行くとこないし、あんたが今日も行くって言ったんでしょ。」


腰まで伸びた真っ黒のストレートロングの少女が呆れたように答える。

制服姿の二人は片手に鞄、片手にクレープを持ちふらふらと歩いていた。

ごく平凡な日常にごく平凡な時間が過ぎる。しかし、今日はいつもと少し変わっていた。

いつも道理のウィンドウショッピングを終え自分たちのお目当てのものを手にして帰路に立つ。

二人の関係はというとご近所さんであり幼馴染であり、親友というところだろう。


「じゃあねーみさっちー、またあしたねー。」


手をふりふりして万遍の笑みで美沙に挨拶をする、それに対して小さく手を振りかえす美沙。

内心で「みっさっちはもうやめろっての!」なんてことを思いつつ自分の家に向かった。

夕焼けの中、ヒグラシの鳴き声が響く街並みをいつもと同じようにゆっくりと歩く。

黄金色に染まる空を片手で影を作るようにして空を見る。何とも美しいグラデーションが夜の闇にのまれるように光が消えていく。


「御嬢さん・・・」


不意に声をかけられた美沙は普段どおり無視をする。かなりの美少女である美沙は学校に行けばラブレターが下駄箱に毎日積み上げられ、渋谷を歩けば必ず20回以上ナンパされる。そんな生活が毎日続くのに聡子がいつも気にせず連れまわすため慣れていた。声をかけてきたのは真夏であるのにもかかわらず厚手のグレーのパーカーを着てフードを頭にかけている男。美沙の内心は「寒がりにもほどがあるだろう」と思いつつ目線を外してすたすたと歩く、男は必死に声をかける。


「あの、おじょうさ」


「お嬢さんは天に召されました。」


「いや、ねぇきみ!」


「あ、そこの君!この人が呼んでるよ。」


「え!?おれ!?」


「いやいや、おまえじゃなく」


「あ、わたしじゃないのね?よかった。」


軽くあしらう美沙に対して少し苛立ちを見せる男。


「おまえだよ!おまえ!さっきから話しかけてるだろ!少しぐらい止まって話を聞けよ!」


「なぜ?」


あまりにも自然にあまりにも当たり前の答えが返って来て男は「ひょは!?」などといい目を丸くする。

手に持っていた封筒を美沙に強引に手渡すと男は小走りで美沙の進行方向と逆に消えていった。


「話を聞けとか言いながら、一言も話してないし・・・」


手に強引に持たされた封筒に目を向けながらつぶやく、その封筒は少し降るとカサカサと音が鳴る。

固いもののようだ、封筒の上から形を確かめると正六角形の形をした何かだとわかる。道端に捨てることもできないので、とりあえず家に持って帰ってゴミ箱に捨てようと思った美沙は封筒をカバンの中にしまい。

夕日が完全に沈んだ夜の道を歩き家に帰った。


「ただいまー。」


「みーちゃんお帰りなさい、ご飯にする?お風呂にする?それともご飯作る?」


美沙が帰ると奥の部屋から美沙の母親、よしこがテンプレ・・・じゃない質問を美沙に投げかける。


「またごはん私に作らせるの?」


「ごめんねー、仕事から手が離せなくって」


「で?リクエストっていうか材料は何買ってきたの?」


「今日は簡単にパスタにしてみました。」


「かしこましましたお客様」


「楽しみにしてるわよシェフ。」


そんなやり取りをしつつピンクのかわいいエプロンとグエタマ(間違えてもグ○タマではない)の黄色いスリッパを身に着け台所に立つ美沙、髪の毛が落ちないように長い髪を後ろでポニーテールを作る。

フンフ~ン♪などと鼻歌を歌いながら任された夕飯の支度をテキパキした手つきで仕上げていく。


「ママー!ご飯できたよー!」


ドタドタドタ!というけたたましい音を立てながら二回から母が下りてくる。美沙の母親は締め切りまじかの駄目小説家である。駄目小説家といっても美沙の前だけで駄目な姿を遠慮なしに見せているだけで普段は超売れっ子の人気作家である。


「ありがと~~~~!シェフ!」


「も~、シェフじゃないって!それより早く食べようよ!」


「’$’&(’’’)#&”(%!&(%(’」


「口に物を入れながらしゃべらないでママ、汚いし何言ってるかわからないから。」


「パパがね・・・ゴクン・・・明日・・・ゴキュゴキュ・・・かえモグン!」


いらだちをお覚えた美沙がサッと母から食べかけの皿をうばう。


「ちょっと!なんでそんなことするのよシェフ!腹が減っている奴には食べさせるのがシェフの役目でしょ!?」


「私はシェフでもなければ、そんなどこぞの海賊のコックみたいな役目なんて持ってないから!ママがちゃんと話しないからでしょ!」


「うるせぇ!」


どこぞの海賊が怪物を誘った時のようなポーズをとってドヤ顔を見せる。背後にはなぜかドーン!などという文字がみえるようなみえないような。


「ママ・・・」


母を見る娘の視線がとても冷たく全てのものを凍てつかせるような冷ややかな視線になり、食事の片づけを始めようとする。


「待って!ごめんなさい!すみませんでした!ママが悪かったです!美沙様の素晴らしい夕飯をお恵みください!」


涙目で本気のようなふざけているかのような言葉を発しながら必死に美沙に誤りを入れる。もちろん美沙も本気で片づけをしようとは思っていない、このやり取りが好きなのである。


「で?パパが明日なんなの?」


「ん?パパが明日ねアメリカから帰ってくるんだって。」


「ふ~ん・・・・はぁ!?なにそれいきなり急すぎじゃない?!」


「何でも、向こうでの仕事が早く片付いたからすぐにでも帰るっていってたよ。」


「そっか~半年ぶりだね、一年はアメリカに出張しなきゃいけないって言ってたから。」


「なんかみーちゃんにどうしても会いたくなったから気合入れて残りの半年分を2週間で終わらせたらしいよ。」


「・・・・はぁ・・・」


おっきなため息をつき「親ばかすぎる、早く子離れしてほしいんだけど・・・」と考えつつ食後のコーヒーを飲みほした。食事を終えた母親はもう一仕事してくるね!っと両腕をガッツポーズして娘に万遍の笑みを見せる。しかしその眼は完全に死んだ魚のような目をしている。そんなやり取りを終わらせ、美沙は夕飯の片づけを終わらすとお風呂に入った。

宿題を片づけ、ん~!っとのびをしてふっと時計に目をやるともうすぐ0時になるところであった。

明日の学校の用意をしてベットに潜り込む、そして今日一日をゆっくりと思い出す。聡子と学校に行き聡子と渋谷に行き聡子と帰ってきた、その合間に何人にナンパされたか・・・と頭を抱えていた時に聡子と別れた後に出会ったフードの男を思い出した。


「そういえば・・・あの封筒・・・」


静寂な時間と共に美沙の意識が薄らいでいく、深い深い闇に誘われ美沙は甘い甘い眠りについた。

美沙が眠りについてから数時間がたった時に何処からか「キィィィィィィン!」という甲高い音が部屋の中に響き渡った、かなり強烈な音を出している。その正体はフードの男から手渡されたあの封筒であった。深い眠りについていた美沙はそのことに気が付かない、気が付かない、気が付かない・・・そして夜は更けていった。


朝日がカーテンの隙間から美沙の顔を照らし出す・・・


「んん・・・」


体が思うように動かずあわてた美沙は声を上げようとするも声にならない、自分自身の感覚はあるのにいつもと何もかもが違う。そして誰かが部屋に入ってきて美沙を抱き上げるその瞬間、美沙がびっくりしたのと同時に不安感が募り、泣きたくもないのに大きな声を上げて泣き出した。


「ほぁ!ほぁ!びえぇぇっぇ!」


抱き上げた人物の顔が目前となる、見たこともない顔、嗅いだことのない匂い。

しかし笑顔はとても優しく、とてもまぶしかった・・・・角が生えている以外は。


「ほぎゃほぎゃほぎゃ!!」(角が生えてるんですけど!人間じゃないんですけど!)


美沙の驚きとそんな状況でも突っ込める冷静な判断は健在だった。目の前に現れた角が生えた笑顔のまぶしい人は母親なのであろうか、泣きまくる美沙をあやしたり、おしめを変えたり、母乳を与えたりした。


「だぁだぁ・・・あぶー」(私なんだか・・・赤ちゃんになってる。この人がママ?)


よしよしとあやしているうちに、もう一人の人影が現れた。どうやらこの人が父親らしい。


「おーよちよち、げんきでちゅねー、いいこでちゅねー、パパでちゅねー」


赤ちゃん言葉ででちゅねーを連発するこの男、威圧的な雰囲気に厳つい体を持っていた。


「ちょっと!あなた、魔王なんだからもう少ししゃきっとしててよ。」


「いや~どうもミサーラを目の前にするとデレーンとなってしまうんだよなー」


「私の前だからいいですけど、ほかの魔族や、部下の前で早めてくださいよ、魔王なんですから!」


どうやらこの男は、魔王で女のほうは魔王の妻らしい、ということは美沙は魔王の娘としてこの世界になぜか生まれたのだということがうすうすわかってきた。美沙に顔を近づけた魔王は美沙にキスをしようとしているが、全力で拒否する美沙、何とかキスしようとするまお・・・おっさん。


「ぐぬぬぬぬっ!どうして嫌がるんですかミサーラたん!せっかくのパパのあちゅーいきっしゅを!」


「んぎぎぎぎぎ!びーーーーーーーーーーん!」(なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁ!)


「天高く舞い踊れ、汝、すべてのものを焼き尽くす業火なり。グリム・フレアー」


その瞬間美沙の目の前にいた魔王おっさんが炎に包まれた。


「あぢゃぢゃぢゃぢゃ!み、水よ、静寂なる水面よ汝すべてを飲み込む豪水なり!アクア・フォール!」


ふんっと言いながら美沙を抱き上げる女性ママは魔王にジトーっというジト目をささげていた。


「いきなりな何すんじゃボケェ!死ぬかと思ったじゃないか!」


「嫌がるミサーラにむきになってなかすからですよ!少しは頭が冷えましたか?」


「冷えるも何も、燃えたわ!服も皮膚も髪も角だってほら見ろ!少し溶けかかってるじゃねーか!いきなり最上級爆炎魔法なんかぶっ放すんじゃねぇ!俺じゃなきゃこの世からサヨナラしてたぞ!」


「生きてるんだからいいじゃないですか、それよりミサーラがこんなにおびえてるじゃないですか。ねーミサーラ怖かったですよねー」


美沙は取り合えす思いっきり何度もうなずいた、その行動にびっくりしたのか母がぎゅーっと抱きしめる。


「よしよし、パパが変なことしたらママがまもってあげるからね~」


きっと吊り上った目線で魔王をにらみつける。にらまれた魔王はばつが悪そうにしゅんと肩を竦めて両手の人差し指をつんつんして、だってだって・・・などと言っている。

そんな二人の様子を見て美沙が思った・・・「魔王の娘に転生しちゃったよ!」こうして美沙の第二の人士が始まろうとしていた。

このような駄文を読んでいただきまして誠にありがとうございます。

次回ももしよろしければ、クソ駄文ではありますが、本当に本当にですよ?

暇だし何もすることもないし、そうだな~仕方ない読んでやる・・・ぺっ!この駄作者が!

というような状態でもいいので、楽しみにしていてください。

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