Tales of boldness〜第13章:決意
ナズチは男にかつがれスターディールに戻ってきた…
街に着くとパチが門の前に立っていた…
パチは人が来たことに気付き、ナズチ達の方を向き驚いた…
パチ『何でアンタが…』
パチは呟くと、男の肩にナズチがかつがれているのに気付きナズチ達の方へと駆け寄った…
パチ『ナズチ!!!!!』
?『大丈夫…気を失ってるてるだけだ…』
パチ『そうか…てか何でアンタが……』
?『話しは後だ…命に別状はないが傷を手当てした方がいい…』
パチ『なら宿に戻ろう!!!!!確か手当てするものくらいはあったから…』
?『案内しろ…』
パチ『分かった!!!!』
パチは男を宿へ案内し、みんなが寝ているのを確認しナズチをベッドに寝かせ手当てをした…
数分後……
パチは手当てを終えてナズチに布団をかけ一階へと下りた…
暖炉がある部屋に男はすわっていた…
男はパチに気付き座りなおす…
パチ『何でアンタがここにいんだ?』
すると男はため息をつき…
?『おいおい…久しぶりに会って第一声がそれか?』
男は苦笑いした…
するとパチも軽く鼻で笑い…
パチ『久しぶりだな…………
兄貴…』
すると男はニッと笑い…
兄『久しぶり…』
するとパチが…
『で…何でいんの?』
兄『さっそくかよ…』
男はフゥと息をし、話しだす…
兄『俺はお前…いやお前らに伝言を伝えに来た…』
パチ『伝言…』
兄『族長からだ…』
パチ『族長…』
兄『一度、谷まで戻ってこいとの事だ…』
その言葉にパチは驚いた…
パチ『戻ってこい!?バカな事を言うな!!!!!こっからどれだけ谷が……
パチが言い終わる前に男が口を開いた…
兄『だから俺がいるんだ!!!!!』
パチ『は?』
兄『召喚獣だよ!!!!』
パチ『アンタ出せないじゃん!!!!!』
兄『いや…お前が出すんだよ…』
パチ『…………なるほど』
沈黙が走る………
パチ『と…とりあえずナズチ達に言わないと…』
兄『起きるの待つか…』
それから数時間……
2階からユーキとケンクが下りてきた…
ケンク『お…パチ〜早いなぁ〜………え?』
ケンクは口が開きっぱなしだった…
ユーキ『ヒロさん?』
ヒロ『おぉ!!!久しぶりだなユーキにケンク!!!!』
ユーキ『お久しぶりです…』
ケンク『お久しぶりです!!!!!』
パチ『ナズチは?』
パチがそう言うとナズチが下りてきた…
ナズチ『よぉ……』
ヒロ『傷は大丈夫か?』
ナズチ『やっぱ昨日のはヒロさんか…』
ヒロ『あぁ…』
パチ『ナズチ…俺は聞いたからみんなに昨日の事を話せ…』
ナズチ『……ああ…』
ナズチは一瞬ためらったがすぐに話しを始めた…
ケンク『そうか…』
ユーキ『やはりな…』
ユーキとケンクは驚きはしていたが予想はしていたのだろう…
ナズチ『でも俺はもう決めた…たまおは俺が連れ戻す!!!!どうしてもって時は………』
ナズチ『俺達の力でたまおを殺す…』
ケンク『2つ目にならないようにどうにかしないとな…』
ナズチ『落ち込みな…俺達はバーバリアンを絶対に倒すんだ!!!!』
パチ『こんな事で悩む場合じゃないな!!!』
ケンク『だよな!!!』
ユーキ『だな…』
ケンク『で、これからどうするんだ?』
パチ『それについては俺が…』
パチはこれからの計画を話した…
パチ『…って事なんだ…だから召喚師の谷へ行かないか?』
ナズチ『計画なかったしいいんじゃないか?』
ケンク『俺も賛成だ』
ユーキ『私もだ…』
パチ『うっし……』
ヒロ『決まったな…じゃあ全員、外に出ろ…』
宿に金を払い…
外に出た…
ケンク『で…どう行くんだ?』
ヒロ『まぁ待て…パチ!!!!』
ヒロは召喚石をパチに投げ、パチはそれを受けとる…
パチ『なるほど…』
ユーキ『召喚獣か…』
パチは詠唱を始めた…
パチ『風に愛されし獣よ…姿を表せ…グリフォン!!!!』
すると石が光出し…石は召喚獣へと変わる…
ナズチ『すげ…』
ナズチ達の前には体はライオンのような体で顔は鳥…そして羽が生えた3〜4メートルはある獣が現れた…
グリフォン『グェェ!!!!!!』
パチとヒロはグリフォンに飛び乗る…
パチ『乗れ!!!!』
ナズチ達は警戒しながらもグリフォンの背中に乗った…
パチ『行くぞ!!!!』
ナズチ『よっしゃあ!!!!!』
ケンク『うし!!!』
ユーキ『あぁ…』
そして…ナズチ達を乗せたグリフォンは勢いよく飛び上がり…
召喚師の谷へと飛び立った…
第13章:決意 完