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寵愛されたこのセカイ  作者: uno
一章 始まりの闘い
3/3

ケンショウ

ハルトとチームになったのはナナリーとミレイヤである。仲の良い同士で組むことによって最初に衝突するであろう互いの性格による行動についての問題を回避できる。またお互いを知っている分戦略は立てやすいという判断だ


エルフ族であるナナリーは、風の魔技と水の魔技を得意とする。また治癒の魔技も使えるという長距離から中距離をカバーできる


獣人族であるミレイヤは、土の魔技を得意とし、動物の個性を受け継いでいるので身体能力が高く動物の特性も受け継いでいる。近距離での戦闘が得意である


ヒューマンの俺は、光の魔技を得意とし、至って普通の一族。彼らは他の種族と比べ能力が高くない分、戦略を組み立てるのに慣れている。魔技とヒューマンという種族から長距離からの援護が得意である


「はぁはぁはぁ」


息を肩でしながら走るハルトとナナリー


「速いなミレイヤ・・・もう走れねぇよ」


「ミレイヤ・・・スゴイわね」


ヒューマンとエルフは身体能力は一般的なのでミレイヤと同じペースでは走れないのである


「もう2人ともダラシないにゃー、訓練が足りてないにゃー」


笑いながら走ってるのは彼女だけである。まだまだスピードを出せるがそれを抑えてるのかワクワクしている様子が顔から滲み出ている。獣感やべーなこいつ!


「ちょっと止まるにゃー、こっちに来るにゃー」


スピードを緩め木の影に潜むハルト達

まだ肩で息をするハルトとナナリーは必死でそれを抑えようとしている


「どーしたミレイヤ?なんかあったのか?」


できる限り小さい声でハルトはミレイヤに聞いた


「マルサス達のチームだにゃー、ヤるかにゃー?」


「んーそうね。幸いにもマルサス達のチームはこちらに気づいてないみたいだし、奇襲をするのは今かもしれないわね」


額の汗が緊張により冷たくなるのをナナリーは感じていた


「そうだな。模擬戦が始まって30分経った。そろそろポイントを手に入れないとマズイかもな。他のチームに抜かれる前にまずは1ポイント狙ってくか!」


戦闘の決意をしたハルト達

ハルトは最初にミレイヤに指示をした


「ミレイヤ!まずは土の魔技を使って奴らの周りを囲ってくれ!」


「了解だにゃー。グランドウォール」


呪文を唱えながら地面に手を触れ魔技を発動させた。


マルサス達のチームの編成は、竜人族のマルサス。獣人族のミミと魔族のナタリアである


かなり近接向けのチーム編成。だからこそメインの機動力を削るために彼らを囲ったのだ。


「ナナリー!闇の魔技で奴らの視界を奪ってくれ!」


ナナリーは簡単な魔技なら全部の属性の魔技を使用できる


「おおらぁ!くらえやぁ!ボルトガルガ!」


光の魔技を唱えると手のひらに光の環が現れ雷の刃が彼らを3人に襲いかかる。

そこら中が土煙に巻かれて様子が見えない


「当たったかにゃー?」


そこに彼ら3人はいなかった


「奇襲とは、正々堂々じゃないんだなヒューマンのくせに」


後ろからマルサスの声が聞こえた


「確かに義を重んじるのが俺ら一族だが、奇襲をしないわけじゃないんだよマルサス」


マルサス達3人はハルト達の後ろに立っていた。マルサスの寵愛を使ったのだろう。魔力を大量に消費するが自分と自分が手に触れている他者の場所を半径200メートルいないなら移動できる寵愛


「私の寵愛。その名は“ポート”。お前らが奇襲してくる前から我ら3人は網を張ってたんだよ」


「そうそう!あんまりなめんなよお前ら!こっちにも獣人族の中でも聴力が高いコウモリの特性を持つミミがいるんだからな」


ナタリアがない胸を張りながらニヤついた笑みを浮かべている


「あなた達の動きは音の反動で気がついていましたわ。あえて攻撃させたのはあなた達の実力を測るため」


「今度はこっちの番だな!ファイガルガ!」


手のひらから紅い環が発生しマルサスはハルトに向け火の弾を放った


「ウォーターボール!」


ハルトに直撃仕掛けた火の弾をナナリーの水の魔技で打ち消した


「サンキューな!ナナリー!避けられたけどな!」


内心当たりかけてヒヤヒヤしていた


「そんなことより目の前の敵を見ましょうハルト!次が来るわ!」


「そうだにゃーハルト!これは模擬戦だけど実戦だにゃー!お礼は後でいいんだにゃー」


「そうだったな。とりあえずはこいつらモブチームを倒してからお礼を言おうかな」


ハルト達は最初の戦いにマルサス達を選んだ

その理由はまずは自分達はバランス編成

偏った編成相手にどこまでやれるかの検証と寵愛がなんなのかわからないからこその奇襲

ここから得られる経験により次の一手を決める


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