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異世界

ネルが暴走する回と言っても過言ではないと思われます。

ただひたすら幸せな王子(笑)

 ネル様はきょとんとしていらっしゃる。

 大きな男性なのになんだか子供みたいな様子で、思わずくすりとしちゃいました。

 あ、向こうもはにかんでる。



 見つめあって笑いあって、こういうのが恋愛の幸せなんだろうなあってすごく思いました。

 私がこんな経験をできる日が来るなんて、人生わかりませんね。魔法陣さんナイスです!




 「ええ、魔法と、言いましたよ?

 魔力は髪の色が濃い人ほど多いのです。

 カグァム嬢の髪は混じり気のないきれいな黒ですので、きっとこの国の誰よりも魔力が多いでしょうね。

 黒に近い髪色の者はごく稀におりますが、完全な黒となると、この国の初代王妃くらいしか聞いたことがありません。」



 「そうなんですか!

 私にも魔法が使えるんですね、嬉しいです…!

 あの、魔法使ってみたいです。旦那様が指導して下さるのですか?」



 ネル様の笑顔度がさらに増した。

 え、旦那様呼びの効果ですか?

 まるでチョロインです。




 「ええ、是非!

 お任せくださいね!

 カグァム嬢は今までに魔法をまったく使った事がなかったのですか。

 見事な黒髪ですし、魔法を使ったことがあるとばかり思っていました。

 失礼ながらご出身をお聞きしても?

 地方でしょうか?

 この国の一般的な都市では、平民の間でも多少の魔法技術は浸透しているはずなので…」


 平民でも魔法が使えるのか。

 イイですね、魔法都市はロマンです!




 「あ、はい。

 私の出身地は日本といいます。

 ニホン、ジャパンという国名はご存知でしょうか?」





 ………。







 おや。

 時が止まったようです。

 どうしてなのか、ほぼ確信はしていますが、この雰囲気はいささか居心地が悪くなりますね。





 「…いえ、初めて聞きました。

 国名、ですか?

 そのニホンというのは国なのですよね?」



 「はい」




 異世界フラグ。

 これはやはりもしかするようです。

 ネル様は少しだけ眉を寄せて、困った顔をしてらっしゃいます。

 レアな表情、いただきました!

 眼福です!




 「ふむ…。

 カグァム嬢、貴方の召喚された魔法陣は『国内で、一番相性の良い、結婚可能な年齢の異性を召喚する』というものです。

 これは『愛と美の女神アラネシェラ』がこの国にもたらした、建国当時より伝わる秘術で、まず間違いなど起こるはずがありません。


 その立派なお召し物から見て、

 貴方はこの国の少数民族の姫君だとばかり思っていたのですが…。


 そのニホンについて、もう少し詳しくお聞きしても…?」






 異世界確定です大変ありがとうございました!





 そんな気配はプンプンしていましたが、改めて確認するとすごいことですよね。

 地球上で、ニホン(ジャパン)を知らない国の重鎮なんてまずいないでしょうし、そもそも魔法なんてものが一般的なようですし。

 確定でしょう。


 超絶美形さんの結婚相手として異世界召喚なんて、まるで物語のヒロインのような立場じゃありませんか?



 私はただのブスですが。






 頭の片隅の記憶を絞り出して説明します。

 普段こんな知識使いませんもの。



 「はい。

 ニホンは地球という世界にある島国で、面積約38万㎢、人口1億3千万人の、世界的にも生活水準が高く豊かな国です。

 国民性は、真面目で勤勉とよく言われます。

 主食はコメという穀物です。


 純粋な日本人は黒髪黒目が一般的です。

 科学が発達しており、魔法などというのはおとぎ話の中にしかありません。

 魔力というのも存在が確認されておりません」




 部屋にいる3人ともが変顔になっております。

 ええ、気持ちはよく分かりますとも。

 続けますね。



 「この衣装は振り袖と言い、日本の女性が成人の式典で身につけるものです。この日は伝統衣装のなかでも、特に上等なものを身につけます。


 ニホンという国はとても有名ですので、聞いたことがないということはまずありえないかと思われます。


 ですので、

 私はこちらの王国を、異世界の国ではないのかと…考えているのです」




 「「「異世界!?」」」





 言いきったー。

 だいたいこんな所かな?

 ご静聴ありがとうございました。



 ちなみにこの会話をしている間中、ずっとネル様の腕の中におりました私。

 そんなにまん丸な瞳で見つめられると、心臓が爆発しますよ?



 3人とも笑わないで聞いてくれて良かった。

 こんな事いきなり言われても、普通なら頭おかしいとしか思えないもんね。

 皆さんイイ人達です。



 一番初めに再起動したのは…

 グリドルウェス王子殿下です。




 「なんということだ…まさか異世界から来られた方だったとは。


 確かに…その黒髪と絶世の美しい容姿、それらを、美しいものが好きな国民たちから隠して生活するというのは不可能だろう。

 しかし、そのようなことがあるとは、驚いたな…。

 いやはや、異世界とは…。

 となると、本当にこのヴィレア王国の事もご存知無かったのですね。

 大陸一の大国の妃と聞いて、反応が少ないとは感じておりましたが、そのような事情があったとは。」



 

 さっきみたいに否定が入るんじゃないかとちょっと警戒してしまいましたが…マトモな会話です。

 良かった…。

 ホッ、と小さく息を付きます。

 ネル様に言ったことを彼に疑われたのは、どうやら私のなかで小さなしこりのようになっていたみたいですね。



 いけませんね、悪い感情を長引かせては。

 心がネガティブになってしまいますもの。


 こほん、と咳払いをして話します。




 「第一王子様、私もまさかこんな事が、とは思っています。

 でもそうでないと説明が付かないと考えました。

 なにせ私のいた世界には、おまじないのような物はあっても、魔法はありえませんでしたから。

 それに、これだけ立派な王宮のある国が私の世界で無名であるなど考えられません。


 私の故郷とこのヴィレア王国は違う世界として存在しているのでしょう。

 異世界、で間違いないと思います。」



 「なんと…!」

 「予想もできませんでしたわ…!」





 グリドルウェス王子と侍女さんが感嘆のため息をつきました。

 その場から視線を送って、まじまじと上から下まで私を眺めます。


 そんな珍獣を見るような目で見られても、私だって来たくて自力で来た訳じゃないので困りますよー。

 王子様と出会えたので、来て良かったとは思っていますけどね?

 照れます。





 ……。






 私は、

 未だにネル様の腕の中。

 彼が離れる様子は無く、むしろまたわずかに腕に力がこもったような気がします。

 ぴったりと密着していて顔も見えない状態です。


 まだ彼が言葉を発する様子はありません。

 ただ、ほんのり身体が震えてる。



 ネル様?





 「旦那様…?」



 「ーーーッは、すみません…!

 つい、貴方を離したくなくて…痛かったでしょう。

 気分は悪くありませんか…?

 不調がありましたら、すぐさま私に告げて下さい、ね…」



 「ーーー!?」





 えっと、


 な、泣きそうーーーー!?

 ネル様、空色の瞳に涙が溜まっていて、今にもこぼれ落ちそうです!

 キレイだなーって、違う違う!




 振袖の帯のところに差し込んであったハンカチで、彼の目尻をそっと抑えました。

 ピクリッ、とその瞬間瞬きをしたので、反対側の目からは涙のしずくがこぼれてしまいましたが…そのしずくも頬のあたりでハンカチでキャッチです。

 子供か!



 泣くつもりは無かったらしく、自分でもビックリしたような表情をしてらっしゃいます。

 いやいや…貴方はおそらく自分が思っているより泣き虫さんですよ?

 泣きキャラになって来ていますよ。



 「すみません。

 重ねがさね、失態をさらしてしまって。

 穴があったら入りたい気分ですね…。本当に申し訳ありません」



 「いえ、お気になさらないで下さい。

 あの、どこか私の話に、不快な点があったのでしょうか…」



 「とんでもない!

 貴方の説明は重要な点を絞ってあり、とても分かりやすかったです。

 話術に感心はすれど、不快になど思うはずもありません!

 ただ、申し訳なく…」



 「申し訳…?」




 話術ってほどの物でもありませんよ。

 ネル様は本当に私に対する評価が甘すぎませんか!?


 あ、すっごくしゅんと落ち込んでいますね。

 下向きに折れたネコ耳が見えるようですよ。

 私はケモミミ派ではなかったはずなのですが、これは良いものですね…。

 うっかりそっちに目覚めちゃいそうです。



 彼はなんて言おうか迷ってるみたい。

 瞳が不安そうにちらちらと揺れています。



 ちょっと立ち直りまで遅かったですが、そのうち覚悟を決めたようで、口元を引き締めてきりりとこちらを見つめました。

 よし、私も覚悟を決めましょう。

 どんとこーいっ!






 「カグァム嬢」


 「はい」



 「まず、申し訳ありませんでした。

 私は、私の一存だけで貴方をこの国に召喚してしまった。

 どうか謝らせて下さい」




 深々と。

 丁寧に頭を下げて謝罪してくれました。


 …異世界召喚なんてビックリですけど、私を呼んだのがこの人で良かったって本当に思います。


 …心が暖かいです。







 好きです。

 この人のこと、好き、だなあ。



 ブスで底辺で、こんな不相応な私だけれども、でも、この人がいいな…。



 どうやら私、

 綺麗で誠実なネルシェリアス様に、とんでもなく惹かれているみたいです…。

 どうしたら、この人のそばにいられるだろうか。





 「いえ、

 私も貴方と同じ気持ちだったのです。

 その、あ、『愛してくれる人』を心から望んでいたので…。

 どうか頭を上げてください。

 あなた様は王族ですもの、誰かに頭を下げるという行為は、あまりよろしくないのではありませんか…?」



 「ーーーッカグァム嬢!」





 ネル様は頭を上げて、勘極まったように私の手を取りました。


 …その時、ひたすら影に徹していた侍女さんが『まあ、夫の立場を理解して助言できますのね。大変よろしい』なんて、眼鏡を光らせていたのは見なかったことにしましょう。

 ザマス系マナー教師のかおりがプンプンします。

 一瞬目が合ってしまったことを後悔しました。




 と、頭を上げたネル様がまた捨てられたネコのような表情になってしまいました。

 どうして?

 彼がどうしてこんな表情をしているのか分からなくて、私の言いたかったことがうまく伝わらなかったのかなって、困惑します。



 私はこの人に笑顔でいて欲しいのにな。

 つたない対人スキルが恨めしい。

 この場合どうしたら、幸せそうに笑ってくれるんだろう?

 彼にはあの、咲き誇る花のような笑顔こそが似合うのに。



 ネル様は、今度は頭を上げたままこちらを向いて言いました。





 「本当に、申し訳ありません!」


 また謝罪だった!



 「…頭を上げてくださいとは言いましたが、頭を上げたあと再び謝罪されるとは思ってもみませんでした。

 旦那様が誠意を持って私に向きあって下さっているのは、よく分かっています。

 どうか、もう謝らないで下さい。


 貴方の笑顔はとても素敵です。

 私は貴方の笑っている姿がみたいんです」




 だからどうか笑顔でいて、と告げます。

 この気持ちは上手く届くかな。

 届くといいなあ。




 彼は驚いた表情のあとに、なんとか頑張ってみました!と言わんばかりの笑顔を浮かべました。

 本当に、可愛らしい方だと思います…!


 ぽつり、と話し始めます。





 「ーーーありがとうございます。

 貴方は本当に美しく、優しい女性です。

 私は貴方に言わなければならない事がある。

 あの魔法陣についての事です。


 あれは結びの魔法陣。

 術者が、自分と添い遂げるための異性を召喚するものです。

 魔法陣より召喚者が呼び出され、1週間。

 7日を共に過ごした後に、お互いが惹かれあっていれば、女神の加護により2人は深く結ばれます。

 小指に赤い印がありますね?

 これが色濃くなれば愛が深くなった証拠、薄れていれば心が離れているということです。


 召喚する対象が国内に限られていて、また全国民が魔法陣の存在を知っていることもあり、今までトラブルが起こったことはありませんでした。

 術者と召喚者は国内の誰よりも相性の良い2人が結ばれるので、ほぼ間違いなく愛し合います。

 国内に限った召還魔法ですので家族や友人に会うことも可能です。

 陣を使用する術者は上流貴族がほとんどなので、平民にはむしろ召喚されたことを喜ばれますね…。


 そう、これまではこの魔法陣の使用に何の問題もなかった。

 貴方が異世界からよばれるまでは…。」




 「…それは、私のこの状況は問題である、ということですね…?」





 「私の妻は聡明でいらっしゃる。


 ーーーそうですね、この国には、人をどこかに転送するという魔術は存在しておりません。

 ヴィレア王国がこの世界で一番の魔術大国ですので、他国にもまずそのような術は無いでしょう。

 噂にも聞いたことがありません」




顔からザッと血の気が引いていくのが分かった。






…予想はしていた。





 日本で読んだ異世界召喚の物語はほとんどが、召喚はされたものの帰れない、というものだった。

 勇者として召喚されたものの、『魔王を倒してくれたら帰す』なんて言われて、本当は帰す方法が無いーなんて展開はザラだったなぁ。




 その点、この王子様はとても良心的だと思う。

 こんなブスを引き留める価値があるのかって事は置いといて、最初からきちんと説明してくれる。


 ああ、いい人だ。





 地球での未練かぁ。

 …両親にだけは、未練、あるかな。

 こんな娘でもたくさん愛情をそそいでくれた、最高の両親だったから…。

 こんな形で居なくなっちゃったから、さぞ心配してるんだろうな。

 そこだけ、心に引っかかる。



 それ以外は特に無いかな。

 便利な暮らしくらい?

 なんか虚しいくらい向こうに大事なものないな私…?



 友達なんていなかったし、家の外に出れば私を視界に入れたみんながわらった。

 なにあのブス、顔面かわいそう、本当に女なの、よく生きていられるよねブスのくせに。なんて。

 後ろ指刺されてばかりな20年間でした。

 言われ慣れてたって、辛いものは辛いのに、みんな容赦ないんですもの。

 思い出すと気持ちがズンとネガティブな方向に傾いちゃいます…。




 いや本当によく生きてこれたよ、私。


 やっぱり、親がきちんと愛してくれたからだと思います。

 私が帰ってくる場所があったから。

 迎えてくれる、2人がいたのってとても心強かったの。

 生きていていいって証拠みたいに思えて、学校も毎日頑張れたの。



 さみしい。

 もしもう二度と会えないのだとしたら。

 それは、本当に、さみしいことです…。

 お父さんお母さん、

 親不孝な娘でごめんなさい。

 もらった愛情、もらった分だけ返してあげられなかった…。



 いつも私のことを第一に考えてくれてた両親。

 せめて、私がこっちで幸せになったならーーー2人は喜んでくれるでしょうか。



 もし本当に、

 赤いリボンが結んだ通り、

 この王子様と幸せになることができたなら…。

 2人は笑って、くれるかなぁ。


 帰れない以上、今、私ができることはーーーー。





 「…ッなんとなく、ですけど、覚悟はしていました…。

 皆様がいらっしゃるまで時間があったので、私なりに色々と考えていたのです。

 じ、実際に、もう家族に会えないと聞くともちろんショックですけど…。


 それでも、ここで嘆いても仕方がないなって思いました。

 戻れないことを嘆くんじゃなくて、今私に優しく接してくださる皆様に感謝をしたいです。


 私のような一般人を、丁寧にもてなして下さって、本当にありがとうございます。


 皆様が私の心を支えて下さったからこそ、異世界という土地にいながらも、なんとか取り乱さずにすみました。

 皆様の優しさに、私は救われました」




 精一杯、感謝を込めて伝えました。


 頭を下げます、私は王族ではないので下げても構いませんよね。

 最上級の御礼を。

 全部本心です。




 「旦那様、ありがとうございます。

 私のことを好きだと言ってくださって、とても嬉しかった!」





 私は両親のもとに帰れない。

 でも、この人たちを恨むのはおかしい。

 みんな、私が地球で得ることのできなかった暖かさをくれました。



 人間は、親がどれだけ愛情を注いでくれても、他人からの愛情を求めてしまう生き物だって聞いたことがあります。

 私は信じていなかったのですが・・・

 この人たちが優しくしてくれて、その言葉が真実だったって分かりました。

 あったかくて幸せな気持ちになるんですね。



 今まで失敗の無かった魔法陣が異世界に繋がるなんて、想定のしようがないと思います。

 どうか自分を責めないで欲しい。

 私の心は貴方に救われましたよ。






 にっこりと微笑む。



 ネル様はカーーッと顔が赤くなっています。




 もう、ブスだからってこの方に遠慮するのは辞めましょう。


 私たち、赤の印で繋がっているんですよね…?

 世界を超えて一番相性が良いんですよね?

 だったら頑張ってみたっていいと思うんです。

 私と恋愛、してくださいませんか。






 「ネルシェリアス様。


 どうか私に、魔法を教えて下さい。

 どこまでできるか分かりませんが、私が魔法を覚えることができたなら、貴方にその力を使って欲しいです。

 わずかでも貴方の支えになりたい。


 異世界人の身元不明な私ですが、出来うる限りの努力はすると誓います。

 どうかおそばに置いて下さい。

 お慕いしております。


 私のこの世界での居場所は、旦那様の隣が、いいです…!」




 どうか離さないで。

 貴方と生きさせて。






 私をふわりと薔薇の香りが包み込む。

 清くて繊細で華やかで、うっとりとしてしまいます。

 ああ、なんて素敵。



 視界が純白に染まる。

 その色彩の中でひときわきらめく、魅惑的な空の瞳が、もう私を捉えて離さない。


 貴方が好き。





 「喜んで、私の女神!


 ああ…私だけの愛と美の女神、カグァム・リィカ!

 貴方が望んでくれるなら、私の全てを持って貴方を愛しましょう!

 愛も、資産も、知識も、私の全てが貴方のものだ。


 こんな素晴らしい日がくるなんて想像もしていなかった!

 本当に生きていて良かったよ、貴方に会えて幸せだ!


 愛してる!

 カグァム!」




 「私、わた…私も!

 愛しております、ネル様!」




 「~~~~ッ、可愛い!綺麗!美しい!大好きです愛してます!」





 ああもう、貴方しか見えない。

 なんて幸せなの。






 私はこの日を生涯忘れないでしょう。

 確かにネル様と、赤い絆が結ばれたこの時を。



 小指の赤いリボンは2人の高揚をあらわすように、ふんわりと優しい赤色に、色づいていたのでした。


甘いですね。

大好物です。

次こそ魔法編!いいかげんに皆さん寝室から出ましょう


読んで下さってありがとうございました!

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