表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/60

顔合わせ

相変わらずクセ者揃いです

 ヴィレア王宮の中でも、日当たりがよく凝った造りの豪華な一室。

 ここは、身体の弱い国王妃のおられる寝室である。



 部屋の大きな扉の前には、息子である王子2名とその従者、美しい異世界人の女性が立っていた。

 先頭にいるグリドルウェス第一王子が扉をノックし、手をかける。

 従者に任せたりはしないようだ。

 中で待っているであろう母は、自分が一番に顔を出すととても喜ぶのを知っていた。




 「母上。

 グリドルウェスと、ネルシェリアスが参りました」




 扉をゆっくりと開く。

 建て付けのよい戸は音も立てず、静かに彼らを室内へと誘った。





 今日は王族一同と、美貌の異世界人カグァム・リィカ嬢との顔合わせの日である。

 カグァム嬢は緊張した面持ちで、カッチリと背筋を伸ばして室内へ入って行った。

 そんな彼女を微笑ましそうに第四王子が見やり、隣を歩幅を合わせて歩く。

 侍女と騎士が後に続いた。





 室内には既に現王族が揃っていた。

 とは言っても、人数は少ないものではあるが。

 王妃であろうベッドに腰掛けた女性と、兄弟である第二王子の2名だ。

 国王と第三王子の姿は見られない。





 カグァム嬢も事前に事情を聞いており、どうして2名だけなのかを知っていた。

 第三王子は今、遠く離れた国で王族必修の政治学校に通っているため、欠席なのだ。



 国王に関しては…

 悲しい出来事があった。

 現在、ヴィレア王国には国王がいない。

 ほんの数ヶ月前に、落石事故で亡くなっていたのである。

 王子たちが急いで結婚相手を探していたのは、これが大きな原因だった。

 まだ若く未婚な王子しかいないのでは、他国に軽く見られてしまうためだ。

 (ちなみに、第四王子がまず魔法陣を使うことになったのは、優秀であっても良い縁談がまったく無かったからである)




 彼らの父である国王が亡くなった当時。

 その時は、大規模な領地の視察をしており、第二第三王子の母である妾の女性と行動を共にしていた。

 正妻は身体が弱く、そうそう外出を出来ないので王宮にいた。

 馬車で移動中のこと…

 前日の雨で地面がぬかるんでいたのか、とうてい避けられない大きな岩が、山の斜面から転がり落ちて来たそうだ。

 それは周りの土と共に馬車に降り注ぎ、護衛も含め皆を飲みこんで、誰一人として助からなかった。

 不運な事故であった。

 良き王が亡くなってしまった事実は国民にも大きなショックを与え、しばらく街は喪に服すために静まり返っていたという。

 …最近になってようやく活気が戻ってきた所だったのだ。




 現在は、第一王子グリドルウェス殿下が実質の国王として業務をこなし、弟たちが彼を支えている状態だ。

 大国に国王がいないというのは、結構…いや、相当マズイ事だ。

 こなすべき仕事は山ほどあり、忙しい日々を送っていた。

 視察中に亡くなった護衛は優秀な者ばかりだったために、その人員の補充にも頭を悩ませている所である。




 話を戻そう。

 そのような理由があって、この部屋には国王の姿は無いのだった。






 ベッドの上で上体を起こしこちらを見る国王妃。

 彼女は、文句無しの美人であった。

 深緑色のクセの強い髪に、つぶらな藍色の瞳。

 大きく華やかな鼻と口は、えもいわれぬ色気を放っている。

 小柄な身体は、病気がちなためかほっそりとしていたが、もし十分な脂肪が付いていたら傾国の美女となっていただろう。

 第一王子と良く似た顔立ちの女性だった。




 第二王子は王妃のすぐ脇に立ち、部屋に入ってきた一団を優しげな眼差しで眺めていた。

 母親が違うためだろうか。

 美形ながら、グリドルウェス王子とはまた違った個性のある顔立ちだ。

 濃い灰色のカタそうな髪と、同色の切れ長な瞳。

 縦にも横にも大きなわし鼻に、紅色のタラコ唇をしていた。

 小柄でふくよかな男性である。

 丸い輪郭が、彼のともすれば鋭く見える美貌を優しく見せている。




 王妃と第二王子の前に一団が並んだ。

 身長差があり、第四王子とミッチェラが共に飛び抜けているのはご愛嬌である。





 王妃はまずグリドルウェス王子を見て目元を緩め、嬉しそうに微笑んだ。

 そのあと視線をネルシェリアス王子、婚約者、従者たちと移動させる。

 その表情は穏やかで、常に慈愛に満ちているように見える。

 王妃の美貌に当てられたためか…ーーー異世界人の婚約者は、彼女に視線を向けられた瞬間にビクリと体を硬直させていた。




 王妃はニッコリと笑うと、うっとりするような声で彼らに語りかける。





 「こんにちは。

 今日はいいお天気ね。

 久しぶりの子も、初めましての子も、こうして会えてとっても嬉しいわ!

 とっても素敵な気持ちよ。

 来てくれてありがとう。


 貴方が、ネルと結ばれた異世界の女の子ね。

 カグァムちゃん。

 そう呼んでもいいかしら?

 ああ、なんて可愛い子なの…

 初めまして。

 私は国王正妻のライティーア・ミラ・レアンスよ。

 よろしくね」




 「ひゃい!

 あっ…申し訳ありません。

 ちょっと、緊張していて…

 よろしくお願いします!

 ご存知かと思いますが、私は異世界から呼ばれました。

 カガミ・レイカと申します。

 光栄な事に、ネルシェリアス王子殿下と親しくさせてもらっています。

 まだこの国のマナーなど、知らないことは沢山あるので、無礼がありましたら申し訳ありません。

 恥ずかしく無いようにしっかり勉強して行きたいと思っています。

 本日はこのような席を用意して下さり、大変ありがとうございます」




 「まあ!

 しっかりとした子なのね。

 …素敵な女の子と結ばれて良かったわね、ネルシェリアス!」





 国王妃が頬を染めてネル王子に話しかける。

 息子が立派な婚約者と結ばれた事に興奮しているのだろうか。

 彼女も女性であるので、愛だの恋だのは大好きなのかもしれない。

 嬉しそうに話すその様子は、まるで少女のようだった。




 優雅に歌うように話す国王妃とはうらはらに、カグァム嬢はしっかり噛んでいた。

 よく噛む娘である。

 国王妃と話すのに言葉を噛むのはけっこうな失礼に当たるはずだが、彼女ほどの完璧な美貌の女性があわてているのはひどく愛らしく、周りは微笑ましそうにそれを眺めていた。

 当の国王妃など、クスクスと可憐な笑い声をもらしてしまっている。




 それを聞いてカグァム嬢は赤くなる。

 そして、そんな彼女を見たネル王子はとても幸せな気持ちになった。

 自重しない男である。

 この場で失礼にならない程度にカグァム嬢に愛を伝えたくなった。

 …優しく彼女の手を取る。

 ふんわりと、お互いの結びのリボンが触れ合うように。

 カグァム嬢がネル王子をうっとりと見つめる。

 上目遣いで見返されて、鼻血をガマンするのが大変なようだ。

 自爆である。

 彼は、なんとも面白い表情になってしまっていた。

 そしてそんな弟を見たグリド王子も、なんともいえない表情になっていた。





 やりとりを見ていた第二王子がついに肩を震わせ始める。

 微妙に視線をそらして、なんとか大爆笑をこらえているようだ。

 面白いから仕方ないですね。

 





 「…………はぁ!

 いやいや、まさかこんなに楽しい場面を見られるなんてね!

 カグァム嬢には感謝しなくちゃ。


 初めまして。

 クラジェリウス・ヴィー・レアンスだよ。

 歳は24歳。

 グリド兄上の補佐をやってる。

 ネルとは書類業務でよく組むかな。

 よろしくね!」




 言い切って、うぷっ、とまた笑いをこらえる。

 他の兄弟より笑い上戸なのかもしれない。

 人の良さそうな、明るい声の男性だった。





 自己紹介が終わったところで、アマリエがティー・セットの準備を始めた。

 白磁の華奢な食器が大きめのティーテーブルに並んで行く。

 今日の紅茶はピーチティーだ。

 燻製にした桃の葉といくらかのハーブ、ざっくり切られた果実がポットの中に入れられる。

 見習い侍女は魔力をこめた指先をくるくる回し、ポットの外から、中のお湯をかき混ぜているようだ。

 性格に似合わず繊細な魔法である。

 ストラスにもそれくらい丁寧に治療魔法を使ってやって欲しかった。





 香しい香りが部屋中にただよい始める。

 王子たちとカグァム嬢は、皆すでに席に着いていた。

 国王妃は騎士に支えられ、ゆっくりとクッションの敷かれた椅子に座る。

 カグァム嬢は正妻の息子2人に、しっかりと隣を確保されていた。

 それを正面から見てしまったクラズ王子の腹筋力の消耗が激しい。

 お腹の肉がぷるぷると揺れる。



 皆の前に湯気の立つピーチティーが並べられた所で、侍女たちは後ろに下がる。

 国王妃が代表して「ご苦労さま」と声をかけた。





 「さあ、いただきましょうか。」



 柔らかく言い、しばしのティーパーティが始まった。




****************





 「カグァムちゃんは異世界の子なのよね。

 貴方のいた国では、何か美容の秘訣でもあるのかしら?

 20歳と聞いていたけれど、ネルより年下にしか見えないわ。

 若くて、素敵よ」




 「そうですよね!

 私もビックリしましたよ。

 異世界ではコメという穀物が食べられていると聞いたけど、それかなぁ?

 うちの国では美容に興味を持っている人ばかりだから、何か『これは!』っていうものがあれば是非教えてね。

 あ。

 何か色々と知っててごめんね?

 ネルと結婚する気でいてくれてるっていうから、貴方のデータは上役らは皆共有しているんだよ。

 妃になる子の事だからね。

 怖がらせちゃったかな…?」




 「あ、いえ!

 怖がってなんてないです。

 色々と質問頂いて、ちょっと驚いていただけで…。

 おコメ、美容に関係あるかは分からないですねぇ。

 申し訳ありません」




 「あらあら、まあまあ。

 赤くなっちゃって可愛らしいこと。

 ネルとの結婚、に反応しちゃったのかしら?

 うふふふ!」




 「う……!?」




 ぷしゅう、と湯気でも上がっているかのようだ。

 カグァム嬢は照れていた。

 もう、ものっすごく照れていた。



 先ほどから国王妃とクラズ王子の怒涛の言葉責めに、恥ずかしゲージがグングンと上がっていたのだ。

 そりゃ赤面もするだろう。

 『愛』『恋』『結婚』…乙女の好きなフレーズのオンパレードである。

 そのフレーズを多発させるあたり、王国妃も王子も実にヴィレア国民らしい人だった。



 この2人、とてもおしゃべりである。

 そして妙に仲がいい。

 似た者同士、といった所だろうか?

 カグァム嬢を照れさせる事に余念がない。

 狙い通りの反応に、実に満足そうな表情を浮かべている。

 どちらも腹にイチモツがあるようだ。

 狙った反応を相手から引き出すのは、大の得意だった。

 国王妃はネルの名前を出すたびに、カグァム嬢をじっと見つめ、反応を伺っていた。






 そんな渦中のネル王子は、ただひたすら幸せだった。

 自分に関する事で愛しの彼女が照れるのである。

 面白くないはずがない。

 大歓迎だ。

 照れまくって、ついには顔を両手で隠すように覆ってしまった彼女の肩に、優しく腕をまわす。

 ピクリ、と震える肩が最高に可愛い。

 もう、大好き!



 視界の端に映像記録魔法を使うミッチェラが見えたので、後で話を付けておこうと思う。

 対価は、彼女が魔法でカグァム嬢を撮りやすいように、自分の位置をさりげなく調整する事である。

 このカグァム嬢の照れるしぐさは、確実に永久保存版だ。

 王子とミッチェラは、カグァム嬢の可愛さを堪能する事に関しては、すでにWINーWINの関係を築いていた。

 手回しの良いことである。





 対して、グリド王子は悔しそうな表情を浮かべている。

 自分だって、カグァム嬢と仲良くなりたいのだから。

 ハンカチを噛み締めそうにもなるというものだ。

 『魅了の眼差し』と称されるほどの美しい流し目を彼女に送り、精一杯アピールする。

 ただ、視線が交わらない。

 おのれネルシェリアス。

 ネル王子は、カグァム嬢の肩に回した腕で、巧みにその流し目を退けていた。

 あの器用め!

 弟のこんな一面など知りたくはなかった。

 なんとか話をしようと、口を開く。





 「カグァム嬢。

 そういえば、明日はまた魔法教室をやるらしいですな。

 私も参加させて頂きたい!

 なに、まだまだ知らぬことは沢山あるのです。

 私にとっても実りのある授業となるかもしれませんからな。

 それに…美しい黒髪を持つ貴方の魔法を、ぜひこの目で見させてもらいたい」




 よっしゃ、こっち見た!

 うなれ俺のウインク!

 目ぇ逸らされた、なんでだ!




 その日の夜、彼は枕を涙で濡らした。





 カグァム嬢は戸惑ったようにグリド王子を見た。

 なんと答えようか、困っているようだ。

 彼女は言うなれば生徒であるので、参加を許可するのかの判断はできないのだ。

 彼女越しに、憎きあんにゃろうのネル王子が顔を出す。

 相変わらず醜い顔立ちの男ではあるが、今はひたすら羨ましい。

 その涼しげな表情には、ほんのわずかに驚きの色が浮かんでいた。




 「…グリド兄上。

 明日期限の書類と商談は、もう済まされたという事ですか。

 結構な、ギリギリ期日に間に合うかといった量があったはずですが…流石でいらっしゃいますね。

 尊敬します。

 (ちっ)」




 さらりと言い放つが、副音声が聞こえるかのようだ。

 ネル王子の大きな瞳は半眼である。




 「おい。

 嫌味か。

 分かってるだろ。

 お前なら俺の半分の時間もかからず、処理出来た量だったろうな!

 …というか、何故このタイミングで絶妙な量の仕事が舞い込むのだ。

 確実にお前が調整してるんだろうが!

 言葉の最後に顔歪んでたぞ、内心舌打ちでもしてたんじゃないか!?」




 正解。





 「顔が歪んでいるのは元からです。

 舌打ちなどとはご冗談を…

 私は貴方の弟であることを心より誇りに思っておりますよ。

 嘘は申しません。

 …商談、妥協などされていませんよね?」




 「おい。

 おいコラ?」




 「大丈夫だよネル。

 僕も着いてって見てたけど、問題なくこちらに有利な取り引きができてたよ。

 いやー、兄上は人がいいから、最初は商人の『同情話』に涙を浮かべちゃってね。

 嘘だとなかなか気付かなくて、ボラれやしないかと心配してたけど…

 涙を浮かべた兄上に魅了された商人が、罪悪感から『すみませんでしたー!』って土下座してね?

 こっちにめちゃくちゃ有利な商談になったんだよね。

 ある意味人徳だよねぇ。

 兄上…」



 「兄上…」




 「ええい、そんな目で俺を見るなああああああ!」





 「うふふ、皆とっても仲良しさんねぇ!」





 さすが、この弟にしてこの兄ありである。

 この息子にしてこの母ありとも言える。

 王族とは、図太くなければやってられない。

 悪意を向けられ期待をかけられ、重圧に耐え続けていると、繊細な常識人は育たないものらしい。

 一般人であるカグァム嬢はポカンとして、怒涛の会話からはもはや置いていかれていた。




 ネル王子は顎に手を当て、グリド王子を魔法教室に迎えるか悩んでいた。

 前回の魔法教室での甘ーい思い出が糸を引いているのである。

 完全に私欲である。

 グリド王子も仲良くなりたいというのは私欲なので、やっぱりこの弟にして(以下略)と言えよう。

 国一番と言われる魔法を見て、カグァム嬢がまた得るものがあるかもしれない。

 だったら、仕事も終わっているようだし、受けるべきか。

 でもなぁ……と悶々としている。

 顔が幸せそうにとろけたり、引き締まったりと忙しい。





 グリド王子が再び『参加したい』と発言しようかという所で、美しい声が割って入った。

 それは彼らの母、国王妃の声であった。



 

 「あら。

 グリドが魔法教室に行きたいと言っているんですもの、仲良く参加なさいな。

 とっても凄い魔法師であるグリドがいた方が、きっとカグァムちゃんも楽しめると思うわ?

 急な話ではあるけど、ね、いいでしょうネル。

 お願いよ」






 …発言におかしな所はない。

 普通の、息子に向ける言葉として何の問題もない発言だ。

 ニッコリと優しく笑って、国王妃は彼らを見ていた。





 だが、カグァム嬢は再び硬直していた。

 国王妃の稀有な美貌に見とれてしまっているのだろうか。





 ………。







 国王妃の鶴の一声により、結局グリド王子は魔法教室に参加することになった。

 小さくガッツポーズする姿が涙ぐましい。

 その頑張りが認められるのか、カグァム嬢からもお邪魔ムシ扱いされてしまうのかは、しばらく置いておこう。

 どうせ明日になったら分かるのだ。

 部屋の隅にひかえた侍女たちの視線が生ぬるい。

 あーあ、とミッチェラが口に出して呟いてしまう。

 侍女長のなかで給湯室行きが確定した。





****************






 「長く話してたら疲れちゃった」

 と国王妃が言い、今日のこの場はお開きとなった。

 グリド王子の魔法教室参加という、なんともいえない約束事はできてしまったが、皆このティーパーティを楽しめたようだ。

 場はあたたかな空気に包まれていた。

 それぞれが、笑顔でこの部屋を後にした。




 他の王子たちと別れ廊下を歩く2人の男女。

 美貌の異世界人カグァム・リィカ嬢は、婚約者であるネル王子にそっと寄り添った。



 疲れたのかな?と思いたずねると…

 「ちょっと恋しくなっちゃって」などという、どストライクな発言が返ってきて悶絶する王子。

 妻最高。

 きゅっと抱きしめると、抵抗もされず腕の中にすっぽりと収まった。

 彼女もおずおずと背中に手をまわして抱きしめ返してくれる。

 ほんと最高。

 誰が通るかも分からない廊下であるにもかかわらず開始されるいちゃラブ。

 甘い空気に侍女と騎士がむせている。

 またか…

 慣れてきたけどさ…

 ミッチェラだけが気力を振り絞り、絶賛映像記録中だった。





 幸せに浸りきっていた王子は気にも留めなかった。

 妻の抱きしめ返す腕の力が、いつもよりほんの少し強かったのは何故だったのか。









第一王子はこんな人でした。

こんな予定じゃなかったw

堂々とした天然、情熱家のようですね。

第二王子は人をからかうのが大好きなタヌキです。


(補足/地球と美醜感が異なるのは、見た目容姿のみの予定です。美声は美声。王族はほぼ確定で美声なのは血ですね。番外編でまた王族の血についてのお話も書きます!ちなみに主人公ちゃんは高めのアニメ声なので、この世界では珍しいこともあり、鈴が鳴るようだって好意的に見られています)


読んで下さってありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ