表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

生まれて初めて書いたラブレターは、待ちぼうけの産物。(中学1年生)

中学生の頃の思い出を振り返ると、やはり片思いが断然多い。


そんな青春時代の私の告白方法は、ラブレターだった。

高校3年生の頃に携帯電話を持ってからはメールになったけれど。

その前はいつもラブレター。


面と向かって告白する勇気はなかったから。

あと、面と向かって告白すると、返事すぐくるじゃん。

それが怖いから、結果が先延ばしになるラブレターを選んでいた。


初めてラブレターを書いた相手は、中学1年生のクラスの男子。

ニシウラくん(仮名)だ。


中学1年生の頃、病院の先生に片思いをしていたんじゃないの?

そう思う方もいるだろう。

ニシウラくんに片思いをしたのは、中学1年の春だった。

片思いの相手がふたりいたわけではない(誰への言い訳なんだ)


あと、小6の頃も、アラシヤマ先生にも、手紙を書いてはいるが。

「よろしくおねがいします」とか、「またいつか会いたいです」という言葉しか書いていない。

よって、まっとうなラブレターを初めて書いたのが、ニシウラくんである。


ニシウラ君はクラス委員をしていて、頭が良くて、誰にでも丁寧で優しい。

外見もメガネをかけていわゆる塩顔系で、私好みだった。


ある掃除の時間、机を椅子の上にあげようとした私。

当時はがりがりで痩せていた私は力がなく、おまけにドジも発動して、椅子を机から落としそうになった。

すると、それを見ていたニシウラ君が、ひょいと椅子を持って手伝ってくれた。


男子に優しくされた経験がほぼなかった私は驚いた。


こうして私は、ニシウラ君に恋をしたのだ。


しかしまあ、話しかけるチャンスがない。

中学なんて、男子と女子が話しているとすぐに噂になるから。

男子から女子、女子から男子にも用事がある時しか話しかけない、が暗黙の了解だった。

モテるグループや人気者グループはちがうかもしれないけれど。


それからニシウラ君に恋に落ちて、1か月くらい経過したあと。

私は良いことを思いついた。


「よし、告白をしよう」


なんでその思考に至ったのかわからない。

本当に今考えてもわからない。

なんとかして話しかけて、接点を増やして、仲良くなる、みたいなことから始めるんじゃないのかよ……。


私のプランはこうだ。


・ニシウラ君を放課後の教室に呼び出す(わたし達以外誰もいないこと前提)

・私が告白をする(果敢にも当時は口頭で伝えようとしていた)

・返事をもらう。

・結果がわかる。


プランというほどではないけれど、こういう流れにしたいと思った。

まずは、ニシウラ君を放課後の教室に呼び出さなければいけない。


しかし、教室で話しかけるのは、非常にハードルが高い。

それなのにさらにハードルが高い口頭での告白をしようとする意味がわからないが。


そして、ニシウラくんを呼び出せる上に、周囲に気づかれない良い方法を思いついた。


私は掃除の時間に、ニシウラくんとすれちがう時に、こっそり小さくおりたたんだ紙を渡した。

紙には「話したいことがあるので、放課後に残っていてください。」と書いてある。


ニシウラくんには、「これ読んで」と言うのではなく、「これ落ちていたよ」とうそを言って渡す。

「これ読んで」だとダイレクトすぎるからだ。

そうすれば、ニシウラくんは、嫌でもそれを読むことになる。


こうして、ニシウラくんに呼び出しの手紙を渡すことには成功。


なんだよ、このやりとり。

スパイかよ。


しかし放課後、ニシウラ君は、なかなか教室にやってこない。

教室には私一人きり。

ニシウラ君の性格からして、用事がなんなのかわからないのに無視をして帰ってしまうことはないと思った。


おかしいなー、ちゃんと伝わってなかったかなーと思い、口頭での告白をあきらめた。

そして、ノートを破り、そこに「好きです」みたいな事を書いた。


それをニシウラ君の机の中に入れた。

最初からこうすれば良かったのでは?

あと、かわいい便せんとかに書いたほうがラブレターっぽかったな。


次の日、また私はニシウラ君を放課後の教室に呼び出した。

手紙でのやりとりも面倒になり、私は口頭でニシウラくんに「昨日のことで……」と言ったら、ニシウラくんは即理解してうなずいてくれた。

話が早くてありがたい。


その日、ニシウラ君は教室に残ってくれていた。

こうして、私はニシウラ君と教室に二人きりになったのだ。


後編に続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ