桃色の煙が晴れた先には……
お話を忘れてしまった人へ。
柚子、杏、蜜柑拾ったペット、シャルルンは実は魔界の住人。話の流れ的に魔女の修行をすることになってしまった3人は、シャルルんと共に魔界へ行ってみることに。あとは、読んでみてください☆★☆
桃色の煙が晴れ、周りの景色が見えてくると、柚子、杏、蜜柑の3人は、あぜんとした。そこは、ついさっきまでいた柚子の部屋ではなく、広い草原になっていた。まぁ、シャルルンが移動の魔法を使ったのだから、移動していて当然なのだが。
「えっ、ここは……?」
杏が不思議そうに、あたりを見回す。
「一体どこにきたんだ?シャルルンいないし」
蜜柑も、少し不安そうにキョロキョロした。柚子は、近くにたまたまいた青いワンピースの女の人に、声をかけて、
「ここは、どこですか」
と、何のためらいもなく聞いた。すると、帰ってきたのは、
「おい、柚子。アタシは魔界に行くっていったんだ。魔界に決まってるだろ?」
という答え。その、聞いたことがあるような声に、柚子がハッとする。
「この声はシャルルン!……もしかして、今までずーっと変身魔法使ってたの?」
「ああ。疲れたよ。だから、魔界に来て魔法解いて、ホッとした」
「……というと?」
杏と蜜柑は、オカルトに関することは何一つ知らないので、話の流れが読めない様子。
「あのね、シャルルンは、魔法でずーっとコウモリに変身して、私に買われていたんだって。今始めて、本当の姿で私たちのところに姿を現したの」
「へぇー。そんな感じかぁ。うちは、何かこう、......もうちょっとロック系なのかと……」
その時。
ざっ、という音がしたかと思うと、アブナイ感じの女の人達が4人を取り囲んだ。
読んでくださって、ありがとうごさいます!次回は……すぐ出ます!