魔界からの訪問者
中間テスト終わったのに、なかなかとうこうできませんでした(.T_T)すみませーん。。。
(やったの、アタシじゃないんだけどな……)
シャルルンは、柚子にガミガミ怒鳴られながら、ため息をついた。柚子は今、シャルルンを、ゴミ箱を倒した罪でもう30分以上も怒っている。しかし、本当は、さっきから部屋の隅でぼーっと人間がコウモリを怒る様子を眺めている蜜柑が犯人なのである。
(はぁーっ)
そして実は、シャルルンは、普通のコウモリではない。と、その時……。
「ねぇ」
突然、小さくもそれなりに響く声がした。
「「「へぇっ?」」」
「あたし、やってない」
また、変な声がした。
「「「はぁ?だれ?」」」
「アタシだよ、ア・タ・シ。シャルルン」
「「「えっ、シャルルン!?」」」
「そうだよアタシだよシャルルンだよっ!!気付かなかったのか!」
3人は、ぽかんとした顔になった。シャルルンは脱力した。
「じゃあ誰が……」
本当の犯人、蜜柑がわざとらしく聞く。
「あんただろうがっ」
シャルルンは、もう一度脱力して、
「アタシね、ここの世界……人間界のコウモリじゃないんだ。魔界に住んでいて、アンタ達を見つけて、やってきたって訳」
「なんであたし達のところにくるのっ」
「嫌かい?アンタ達ねぇ、3人とも魔女の素質あり、なんだよ。やる気ある?」
だが……。
「はいはいはいはーい!!!」
というオカルトマニアの柚子以外、2人とも無言で迷惑そうな顔。
「えっ、やだ?……まぁ、いいじゃん。やろうよ、なぁ?」
そういうと、シャルルンは、どこかに隠してあったらしい大きな紙袋をごそごそやり、黒っぽいフリルの何かを取り出した。
それが何かがわかると、3人の目がキラリと輝いた。
「これ、魔女服でしょ!かわいい!」
「でしょでしょー!!よし、ものがそろったことだし、魔界にいこっか」
そういうが早いか、3人が驚くのをよそに、さっきの紙袋から魔方陣を取り出し、3人を乗せて移動の呪文を唱えた。その途端柚子の部屋は桃色の煙に包まれた。
間違いや変なところがあったら、遠慮せずに、おっしゃってください。