案外、人って悲しみを抱えている
やぁ、こんにちは。
私は、「ぽぴ」という。
なろうに登録して半年ぐらいかな?
普段は「幸せ」といった哲学的なものや、
悪い家庭環境で育った話や、変な話を書いている。
そう。
私の家庭環境は悪かった。
決して、自慢ではないのだが、
世界的にも例が少ない特殊な家庭環境だった。
しかし、これは人に話せる。
私の中では、そんな程度の「悲しみ」だ。
私には、人に言えない深い悲しみがある。
その記憶に触れると、
感情のコントロールができなくなる。
泣いてしまうのだ。
私は男だ。
涙は見せない。
けれど、その記憶に触れると、
涙があふれてしまうのだ。
上を向いても。
泣いてないふりをしようとしても。
悲しみが、
涙が、
溢れてとまらない。
それは、20年間虐待された事よりも遥かに、悲しい記憶だ。
正直に告白する。
私は去年、彼女と一緒に流産を経験した。
何よりも大切な人に辛い思い出を作ってしまった。
自然流産と呼ばれる、どうしようもない流産だ。
けれど、「何かできることがあったんじゃないか……」と考えてしまう。
私は彼女の人生に責任を持っている。
彼女が不幸な目に遭うのは、
誤った決断を下した私の責任だ。
でも私には、初めて経験する流産に、
どんな責任のとり方があるのかが分からなかった。
何をすれば、泣いている彼女を慰められるのか。
それすら分からなかった。
そんな私を見かねて、彼女はこう言った。
――2人でぬいぐるみを選んでそれを大切にしよう、と。
私と彼女は不機嫌なヒヨコのぬいぐるみを選んだ。
きっと、こんな子供が産まれたはずだから、と。
ヒヨコの名前は「ルカ」に決まった。
生まれた子供に付けるはずだった名前だ。
全ての生物の始まりと呼ばれる「LUCA」にちなんでいる。
家庭環境の悪い私と複雑な知能をもつ彼女。
そんな2人が懸命に生き、
子供を幸せにすると決めたあの日。
子供の名前は、「幸せの始まり『ルカ』」という名前に決まった。
もちろん、始まるのは私たちの幸せではない。
生まれた子供の幸せが始まる。
そんな誓いを込めた名だ。
◇
悲しみを抱えている人は、案外たくさんいると私は思う。私のように、触れたら泣いてしまうから言っていないだけで。
だから、明日だけは、
人と人が仲良くできる世界になればいいと思う。




