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47 おっぱいは存在自体が正義

折角手に入れた魔法袋だが、凄く高価なので持ち歩かない方が良いと言われてしまった。

無限収納を誤魔化す為に持ち歩くダミーのせいで盗賊に襲われたら堪らない。

魔法袋は収納の中で塩漬けにした。

俺はいつも通りの日常。

朝は柔軟やランニングなどの基礎運動と素振り。

いつもの基礎運動が終わると、“振り下ろし“1000本と“振り下ろし右切り上げ“1000本。

相変わらず“振り下ろし右切り上げ“が上手く出来ない。

それが終わると“チン”の“振り下ろしを“1000本

1振り1振り考えながら丁寧に振るので、3時間連続の素振り。

勿論運動中や素振り中も探知は常時発動。

悪霊討伐でまたまたレベルが上がったらしく、探知範囲がめっちゃ広くなったから、人間の多い街中だと意識して探知範囲を狭めないと頭が痛くなる。

今はギルド周辺に探知範囲を絞っている。

教会騎士団に襲われたせいで図書館に行けなくなった分、魔法や剣の訓練時間が増えた。



職員達も、夕食後は寮の休憩室でベロをモフる事が多くなった。

仕事終わりのお姉さんに頼まれた?時は、食事後に寮の休憩室にベロを連れて行っている。

人に何かを頼む目付きじゃ無いけど、一度断ろうとした時にめっちゃ怖い目で見られたので、それからは断り難くなった。

毎日で無いのは、機嫌が悪くならない様にベロの顔色を伺っているから?

俺の機嫌は全く気にもしていない様に見える。

ベロはSランク、俺はAランクだからかもしれない。

ベロはモフられるのが好き。

気持ちよさそうに目を閉じて、されるが儘にモフられている。

時々違う所をモフって貰いたいらしく体の位置を変えるが、その他はじっとしている。

ベロがモフられている間、俺は少し離れたソファーに座って、1人で魔法の練習。


何しろベロの手触りは絶品だし、機嫌のいい時は柔らかなお腹もモフらせてくれる。

女性職員達は、日頃の精悍な顔はどこに置いて来たの、と聞きたくなるようなだらしなく蕩けた顔でベロをモフっている。

男性職員も女性職員にお願いしてちょっとだけ触らせて貰っている。

昼間女性職員のお仕事を手伝った男性職員だけがお許しを貰えるらしい、知らんけど。

1部の男性職員は女性のおっぱいみたいに触り心地が良いと言っているが、お腹にはベロのおっぱいがあるのだから触り心地が良いのは当たり前。

大きさだけでは無い、人間のでも魔獣のでもおっぱいは存在自体が正義なのだ。

ベロは雄だけど。



自分の部屋に戻ると、ベロに少しだけ大きくなって貰った。

人語が話せないと、細かな事が聞き難いから。

部屋が狭いので元の大きさになるのは無理だが、1.5mの大型犬サイズならギリギリだが部屋に入る。



人語が話せるようになったベロに色々と聞いてみた。

「ベロは魔法を使えるの?」

「我は状態異常の魔法が得意だ。」

右側の頭が答えた。

「状態異常?」

「麻痺や睡眠、毒や能力低下、幻惑や魅了など、敵の力を削ぐ魔法だ。 ショータには効かぬがな。」

「俺には効かないの?」

「女神様の加護があるからな。 女神様は最高神なので加護の力も強い。」

ササヤカお神以外にも神様がいるってことを初めて知った。

「そうなんだ。」

ササヤカお神のショタコンはちょっとあれだけど、最高神なので加護の力は強いらしい。

状態異常が効かないのは有り難い。

毒や幻惑、睡眠などのスキルを持つ魔獣はファンタジーの定番。

バリアがあっても防げない可能性が高かったのでちょっと安心した。

「他の神様って何人いるの?」

「神域や冥界に出入りする神は大勢おるが、人間界では大精霊とか神獣と呼ばれているな。 我も神の1人とも言えるぞ。」

「神殿には神像が沢山あるの?」

「神殿が神として崇められているのは女神様だけだ。」

そうなんだ。

「俺にも使える闇属性の魔法ってある?」

闇属性と光属性は正反対と言われているから無理だとは思ったけど、聞いてみた。

「ショータは光属性しか持たぬので、闇属性の魔法を使う事は出来ぬ。」

まあそうなるな。

「だが、ショータ程のレベルがあれば、回復魔法のイメージを変えるだけで睡眠が使えるぞ。」

「そうなの?」

「リラックスや痛みを和らげるイメージに眠るイメージを加えれば睡眠魔法と同じ効果が出る筈だ。」

魔法の効果はイメージに異存している。

光属性で出来そうなイメージを作れば、属性の違う魔法と同じ効果の魔法になる。

言われて見れば何となく出来そうな気がして来た。

「そうか、そういえば出来るかも。 うん、頑張って練習してみる。」



「我は眷属の担当だから、魔法は苦手だ。 ベルンや周辺にいる150頭が主な眷属だが、大陸全体には1000頭程の眷属がいるぞ。」

考え込んで沈黙したら、真ん中の頭が口を開いた。

真ん中の頭も俺と話したかったらしい。

眷属って、ボスの子分だよね。

「眷属は悪霊なの?」

「瘴気に侵されていた時には悪霊も生み出したが、我本来の眷属は狼や犬だ。 各地で魔獣や動物の群れを率いて暮らしている。」

1000頭ってそんなに大勢の眷属がいるの?

大陸は広いから、1つの国では数十~200頭位?

それぞれが群れを率いているなら、群れの頭数を合わせれば相当な数になる。

「眷属との連絡って出来るの?」

「当然だ。 眷属は人間の言葉が判るから、人間の情報も判るぞ。 とはいえ、街の噂くらいだがな。」

狼や犬が政治の中枢をウロウロしている訳がない。

せいぜいが宮殿の番犬か貴族家の飼い犬。

それでも多少の情報は得られるかもしれない。

「そうなんだ。 何かあった時はお願いするかもしれないよ。」

ベロ専属の諜報部隊が役に立つ時があるかもしれないのでお願いしておいた。

「任せろ。」


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