うつけの殿様と足軽
タイトルは、てんかのひかり、おいえそんぞくへいけんあしがるでん、と読みます
平見は、一話で言ってた平和を見物させるの略です。
今さらだけど一話で言えばよかったね
1559年信長が尾張を平定した1ヶ月、そして太郎左衛門が戦う理由を決めたあの日から2ヶ月の4月
「おい太郎左衛門マジで言ってんの」
「まぁ行ってみてみてもいいんじゃね」
「だからって最近やっと尾張を平定した若僧何かが光輝いてると思うか」
「まぁ尾張統一したばっかだし光は強いだろ、もしかしたらあの源頼朝や足利尊氏みたいに運が最高潮の状態で、とんでもなく光輝いてるかもだろ。」
「だからって弟にも一部家臣にも腹痛めてまで産んだ実母にまで裏切られてたんだぞ、そんなうつけが光輝くのかね」
「まぁ俺は行く、見に行く」
そんなこったで太郎左衛門と吉太郎は宿屋出た。
ここから信長のいる清洲城の城下町ここから歩いて10km位
そして2時間ちょい歩き城下町へと辿りついた
「にぎわってんなぁー」
「な、思ったよりすごいな」
「さぁ信長を探すかぁー」
「でも城下町何かに居るかね」
「まぁ今日駄目でも明日があるし」
「能天気だなお前」
「何か向こうらへん赤いな…光ってるのか」
「おっおいどこ行くんだよ」
太郎左衛門は走った光の方へ
「ハァハァお前、急にどうしたんだよ」
「あの人何かスゲェ、凄く赤く光ってんだよ」
「あれって…信長じゃね?」
「嘘でしょ」
「いやだって何か俺にも分かるもん、凄い圧?が凄いもん。それに何かお供みたいなのいるじゃん」
「信長っぽいなら、まぁ一応行ってみるか」
「おい待て…てあいつ行きやがった」
「ん?何じゃお前」
「私は、一条太郎左衛門と申します、是非ともこの私を、殿の足軽にしてください。」
「お前何もんだ、信長様離れてください。」
ダダダッ
「おいっ太郎左衛門何やってんだ。すいませんっ、すいませんっ」
10秒位沈黙が続いた、そして
「ふっがはははは、お主面白いのぅ、確か一条太郎左衛門と申したか、お前どこの国のものだ」
補足だが、この時代、都道府県の事を国と言う
今は
「お前って地元どこ」
「俺?静岡県」
「へぇ」
みたいな感じだが昔は
「お主どこの国の者じゃ」
「俺は駿河〔現在の静岡県〕の国の者じゃ」
みたいな感じである
これから国と言ったら国=都道府県だと思って欲しい。
という事で物語に戻そう
「私は、尾張の出で御座います。」
一人以外のお供に絶対嘘だろ、という目で見られた。
一応だが一つも太郎左衛門は、嘘をついていない。
生まれた国は祖父から聞いてないので、知らないが確かに育った国は尾張である。
少し不快になったが、まぁ知らん奴が出て来てこんな事言ったて普通に信じないだろう。
「そうか、なら安心じゃな、一条太郎左衛門お前は今日から、織田家の足軽じゃ、誠心誠意勤めよ。」
また一人を除いたお供以外、いやいや安心出来ないだろ、みたいな顔したが主君が決めた事なので、誰も反抗できなそうにいた。
「そう言えば、太郎左衛門の隣にいるお主は、どうなんじゃついでに足軽になっとくか。」
「は、はい」
「よし決まりじゃ、ではまた明日清洲城へ来い」
「解りました」
「よし、じゃあ行くか」
(お供の人にあからさまに嫌な顔されたな…まあそれより全てトントン拍子に進んだなぁ、まぁその方が良いけど)
「一条様ぁー」
こっちに走って来るのは……思い出した、唯一嫌な顔も、嘘言ってるだろって目もしてなかった人だ
「いやぁー凄かったですね、それがしもあんな感じに奉公人にして貰ったんですよぉー」
「えっと、お名前は」
「あぁすいませんー、それがし木下藤吉郎と言いまする」
「木下殿かこれからよろしくお願いいたします」
「いや木下殿何てー、農民の出ですから、気軽に木下って呼んでください」
「私だってほぼ農民出ですし」
「まぁ良いじゃないですかぁー」
「おい!チビネズミ!さっさと来い!」
遠くで信長が呼んだ
「はい!すぐ行きまする!…と言う事でまた会いましょう、さようならー」
木下藤吉郎は走り出して行った
「さぁ帰るか」
「今の奉公人、少しだが光が強かったな」
「あんな奴にか、ハハハお前、おかしくなったのか」
「あの光、強くなってもおかしくない、もしかしたら、とんでもないに成るかもな」
「へっ、んなことあるわけねぇ、どうせ勘違いだろ」
そして1話の桶狭間の決着の数分後
「太郎左衛門ー」
「あっ藤吉郎」
初めて会った日以降俺達は、共に酒を飲み合う位仲良くなった
お互い下の名前でお互いを呼んでいる
「太郎左衛門お前、殿に呼ばれてたぞー」
「俺が?…まぁ行くか、吉太郎」
「殿は太郎左衛門だけがお呼びだよー」
「解ったじゃあ行ってくる吉太郎、藤吉郎後処理お願い」
「はぁーい」
そして信長の所へ
「おう、来たか太郎左衛門」
「二人きりで一体何を?」
「お主織田家の足軽になったのには、理由があるだろ」
(まぁいつか言われると思ってた、話そう俺の全て)
俺は包み隠さず全てを話した
光の事
過去の事
戦う目的、全てを
「そんな事があったんじゃな」
(めっちゃ泣いてる、嘘でしょ)
「あと一つ言いたい事があってな」
「はい?」
「お前には、訓練をさせる」
「訓練?」
「お前には伸び代がある、その目的を叶える為に、強くならなきゃいけないだろ」
「じゃあ吉太郎は」
「安心しろ吉太郎は藤吉郎と共に、別の場所で訓練をさせる」
「なら安心です、ではいつから」
「明日じゃ、いや今からでもいい」
「え?」
「清洲城の城下町から離れた所に田中村と言う村がある、その村のある男がお前に訓練してくれる。」
「村って…もしかして農民ですかその人」
「あぁそうじゃ今は農民じゃ、昔は武士だったが我が父、織田信秀にある事をしてしまいそうになったから、そのせいでその男には右腕と左目がない」
「それって極悪人ですか?」
「安心しろ、悪人何かじゃない、今は言えないある事ヤバいだけで50歳のいい奴じゃ」
「年寄りじゃないですか」
この時代70歳まで生きるのは、凄い事であった。
50歳何てもうこの時代では、おじいちゃんみたいなもんである。
「やばかったらいつでも帰って来ていいし、最後まで訓練するならしていい、そこに行ったら帰るも訓練するもお前次第じゃ」
「えっまぁじゃあ今から行きます。」
「解った頑張れよ」
「は、はい」
数分後
「殿あの者は、どこに行くのですか」
「田中村じゃ」
「たなっ、田中村!良いのですか殿」
「まぁあいつなら大丈夫じゃろ」
これから太郎左衛門に待ち構えるのは、地獄みたいな、悪魔のような訓練である
ご覧いただきありがとうございます
後書きには本編であったことなどの補足を行います
一応信長の配下になる前に仕えてた人は無名の大名という設定です
感想など、どんどん送ってくれると嬉しいです、ではまた次回会いましょうバイバイ