気がついたらざまぁしていた実際にあった作者の話。
文章が稚拙なのでちょいちょい改稿します。
高校生の時の話です。
文化祭でうちのクラスは団子と抹茶を売るお店をやることになりました。
なぜそれに決まったのか?
それは、私と仲の良かった友達がそれをやりたいと強く訴えた結果、それがとおったのです。
なぜそれを訴えたか?
曰く『最近とっても素敵な着物を購入した。それを着たいから』
とのこと。
ふーん。
私はそう思って、その友達の言うことにしたがってました。
だって、したがっていた方が楽じゃないですか。それに反論するほどの反対意見を持っているわけでもありませんでしたしね。
その友達は私に言いました。
「みゅーも着物着ようよ! あたしが貸してあげる!」
「いいの?」
「だって、一人で着物着たって面白くないじゃん」
そんなもんなのか。
私の感想はそんなものでした。着物の準備もしてくれるし、当日は着付けもしてくれるとのことで、自分が準備するのは肌襦袢だけ。
そこまでしてもらえるなら文句なんてあるわけない。
当日、着付けしてもらい、団子屋の売り子をしました。
友達はスカイブルーの鮮やかな着物、私に貸してくれたのは濃紺の井桁絣の着物でした。
私は自他共に認める地味顔。そんな私が井桁絣の着物を着れば、当然しっくりきてとても似合ってしまうわけです。
「凄い! いいね、着物似合うね!!」
散々教員たちから褒めちぎられました。でも、着物着たら褒められるのって当たり前じゃないですか。なので私は褒められても、右から左に受け流してました。
私はとにかく、この面倒臭い1日をなんとか終らせることしか考えてませんでしたしね。
そんなこんなで団子を売り切って、やっと忙しい1日を終わらせ着物を脱いでいたときのこと。
「なんだかんだ、楽しかったね」
私が友達にそう言うと、友達は不機嫌顔でこう答えました。
「あたしはお気に入りのこんなに綺麗な着物着たのに、誰もあたしのこと褒めなかった! みゅーはいいよね! 客からも先生からもめっちゃ褒められてさ。せっかく着物買って、それを着たところをみんなに見せつけたかったから、みゅーには地味な着物渡したのに」
本当にこう言われました。私は全然意識していませんでしたから、言われて驚いたことを覚えています。
「逆に地味な格好だったから、褒めたんじゃない?」
そう答えながら、友達はそんなこと考えてたのか。そう思い気分が悪くなったのと同時に、そんなことしようとすれば周囲もそれを察知して対応するのは当然であり、自業自得なのでは?
と、そう思ったのでした。
誤字脱字報告ありがとうございます。
実話です。