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竜生


母さんと、帰宅した父さんと、とくべつ変化がなかった春馬の態度を(両親は神城のことを知らない)確認したあたあと、俺は2階にある自分の部屋にいく。


春馬と違って俺は、もう受験生だし。


夏の中体連で、どうがんばっても県大会に出場できたら、ラッキーなレベルだけど、俺はキャプテンだし、なにより最後まで頑張りたい。


高校ではもう部活をしないつもりだ。通学だけでかなり時間かかるしな、田舎からだと。


途中で春馬に土産の礼でも言うかと思ったけど、そもそもが、俺の指示したメール通りだ。


そのことを褒めたら,ただの過保護な兄貴だろ?


って自分に呆れながら、そもそも、話したいことは別だしなあ。


って思うし。


いまさら、だよなあ。


春馬に絡んでも仕方ないし。


って俺は鞄から苦手な数学をとりだした。俺の行きたい学校は、うちの地域の中では、トップクラスだから、数学は満点が基本となってくる。


満点ばかりの相手に勝つには、他なんだろうけど、幸い内申は俺はクリアーしてるはずだしな。


数学以外はなんとか合格ラインだし。


(春馬はどこにいくんだろ?手先が器用だし、工業にいくのかな?)


どちらにしろ、俺の行きたい高校は、いまの春馬が頑張っても無理だろうし、


(本気をだしたアイツならわからないけど)。


相変わらず俺のスマホは、点滅ばかりしてるが。


(俺にきかないで、春馬に直接きけよ?)


って、野球部の奴らには思うけど。


ため息がもれたのは、許して欲しかった。

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