表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/150

とある女の子


ーえっ?


だった。


半信半疑、だった。


というか、


ーなんの冗談?


「だから、村上春馬先輩だよ!あんたがよく話してる野球部の!」


興奮した友人のセリフに私は、呆然としながら、それでもきいた。


「サッカー部の、村上、竜生、先輩じゃないの?」


「兄先輩は、三年生でしょ?弟先輩だよ⁈私たちの次期ブレーク予想No.3!」


って、クラス内が男女共に、ザワザワしてる。


学校イチ、ううん、この地域では有名な神城明日菜先輩が修学旅行先の博多駅で、有名なプロダクションにスカウトされた(ここはみんなあまり驚かなかった)時に、村上春馬先輩とつきあってる宣言したらしい、


これには、違う意味で私たち一年生は大騒ぎになってた。


三年生の村上竜生先輩も有名だけど、野球部で下手くそだけど、グランドで一生懸命に練習してる村上春馬先輩は、


ーかわいい。


って話題になってた。


じみーに、目立つ存在だった。なんというか、下手くそだけど、下手だから目立ってたし、


ー顔立ちは良かった。


あまり話さないけど、私は去年卒業したお兄ちゃんが野球部だから、前から知ってたし、リトルリーグは少子化の影響もあって、私も男の子に混じって、小学校でやってたから、村上先輩に偉そうにアドバイスしたりもする。


村上先輩は、はじめ私を男の子だって、思ってたふしもあるけど。


中学校ではマネージャーになったけど。身体的にむりかなあ?だし、村上先輩にアピールするためで、入学してから先輩人気を知ったけど。


手の届かないアイドルみたいな竜生先輩より、春馬先輩の方がリアル感があるから人気なんだけど。


話すとわりと、ううん、かなり変わってるけど。


ー優しい。


は、わかる。


まだ入学して間もないけど、ううん、間もないからか、人気なんだけど、


ー春馬先輩と神城先輩が?


まさか?だった。


「先輩たちがめちゃくちゃ興奮してるよ?嘘だって思ってたら、ほんとうにそうみたい。神城先輩が弟先輩には話すんだって」


「ほんとうに?」


私の声が呆然としすぎたからか、友人が慌てた。


「あっ、でも、神城先輩、スカウトされたから、東京に行くっぽいよ?そうしたら、別れるんじゃないかなあ?だから、気にしなくても?」


「だけど、柴原先輩が赤木先輩とわかれて、村上春馬先輩と急接近してるらしいよ?」


「柴原先輩って、バスケ部の?めちゃくちゃ頭良くて、美人で、あの和菓子店の?」


「うん、お嬢様先輩」


「顔だけなら神城先輩にも負けてないんじゃない?柴原先輩。変わってるけど、優しいよ?」


ってバスケ部の子が口をはさんできた。


「赤木先輩にはもったいない感じだし、村上春馬先輩とお似合いだと思うけど?」


「だから、村上春馬先輩は、神城明日菜先輩と付き合ってたんだって」


「…ほんとうに?」


また繰り返した私に、友人たちが気の毒そうな視線を送ってきたから、


ー唖然とした。


人気あるけど、


ー村上先輩が、恋、?


あと2年かけてアピールするつもりだったのに。


ーえっ?


だった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]   ーえっ?だった。 [一言]     ラブコメ男伝説の始まり。  いや、春馬の知らないところで既に  始まっていたのかな?  
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ