6話 我、153年と148日ぶりのノックアウト
魔王様、自覚して下さい。
まぁこの無自覚が後々響かせるつもりなのですけど(文章に書き写すことができるとはいってない)
明日も二話投稿できるように頑張れば休日で書き溜めできますぞ(((o(*゜▽゜*)o)))
森で出会った冒険者一団と打ち解ける?ことができた我輩は無事にゾーゾーへと到着し冒険者ギルドへと案内してもらえたのである!
「受付、受付、あそこだな。では行って参る!」
入るなり受付へと駆け込んだ。
「いらっしゃい、見ない顔ですね。冒険者志望の方ですか?」
受付嬢は狐の耳を持った可愛らしい獣人だった。
「うむ! あ、いや、これを。
帝国のとある冒険者ギルドでここを紹介してもらったフラフォンです。」
未だ直せない口調を慌てて訂正しつつ書簡を渡し自己紹介を済ませた。
だが受付嬢の顔色は芳しくない。
というか読み進めていくごとに顔を青くしていっている。
「す、少しお待ち下さい。
じ、上司にか、かか、確認を取って参ります。」
受付には似合わない慌てぶりを見せ階段を駆け上って行ってしまった。
「フラフォンさん、俺は依頼の報告とかあるからこれで。
アスタ・ミル・シェールズって名前だからまた何かあったら頼ってくれよ。
まぁうん。頼ることはないな。
またあったらお手柔らかによろしく。
あぁ後、絶対に! 絶対に使い魔呼ばないで下さいね。」
案内をしてくれたリーダー、アスタと名乗り他の受付嬢の元へと行ってしまった。
「アリスとモネは受付には用はないのか? どうせまた待たなければならないのだぞ。」
2人にもなんとなくだが用事は無いかと聞いておく。
「なら私達は奥の食堂で待っておきますわフラフォン様……さん。
無礼かとは思いますがくれぐれも粗相の無いよう願います。
最悪、私たちも冒険者ではいられなくなりますので。
悪目立ちしないで下さいよ。」
忠告を聞き入れフードを更に深く被り込み空気に溶け込む努力をしてみた。
賑やかさに紛れ込むように集中するとこっくり、こっくりと取らなくても良い睡眠をとりたい気分になってくる。
ややあって、眠気を誘われている我に臆せず話しかけてきた男がいた。
「よぉ兄ちゃん、ここらじゃ見ねぇガタイだなぁ。」
我は問題は起こしたくないのだ話しかけないでくれたまえ。
別に眠いとかではないのだがな。別に。
と心の中で思うがどうにも引いてくれそうにはなかった。
「どちら様で?」
上手いこと話をするのが苦手な我輩が必死に絞り出した言葉がこれだった。
「あぁすまねぇな。名乗るのが先決だよな。
俺はドラン・フォーマットだ!ドランと気軽に呼んでくれや。
兄ちゃん良いからだしてんじゃん?」
挨拶のために男の面と向かうべく振り向くとそこには2メートル近い身長、筋骨隆々の体、頭まで筋肉なのかと思わせるスキンヘッド、体中の刺青が特徴的な男性がそこには立っていた。
「俺はフラフォンという。
冒険者になりたくてな。ここの噂を聞きつけやってきたのだ。
君も人間にしては中々の体つきではないか。」
褒めたのだがドランは喜ぶ素振りは見せない。
うむ、褒めると喜ぶというのはどうやらそうでもないらしいな。
「かという君は魔族だよね。人間と比べないでいただきたい。
君たちには魔術があり俺にはこの肉体があるのだから。」
どうやら我がゴリゴリの肉体派ということには気付いていないらしい。
「我は強化魔術しか使えぬから安心するがよい。
硬くなるのと与える物理的影響力を高められるくらいだ。
後は反転魔術は得意中の得意なのだが。」
するとドランは大袈裟に笑い出した。
どうやら悪目立ちしてしまったようである。
「ふん。どうやら頭までカチカチの脳筋らしい。
だがな覚えておけよ。実績のない力は暴力装置でしかないということを。
まぁあんたなら大抵の問題は解決できそうだから実績積み頑張りたまえ。
先輩からの助言だ。」
実績、実績ってなにかを成すことであったな。
なんと容易いものなのだ。
そんなの153年と142日の間に実績の積む大変さ、積むコツ、積むに当たって気をつけるべきことなど学習済みであるわ!
言いたいことを言い終えたドラン君は二階への階段へと向かっていった。
そして彼と入れ違うように受付嬢が降りてきた。
「フラフォン様、すみませんこちらへお越し下さい。」
呼ばれなくても向かうところである。
「あ、フラフォン様、こちらをお受け取り下さい。
冒険者章になります。
まぁまだ仮登録ですが……。
登録の方向性で話を進めさせていただきます。
昇格方法についてはご説明受けられていますでしょうか?」
どうやらやっと冒険者になれるらしい。
「うむ。ブロンズ以上の冒険者と組んでクエストを熟せばよいのだろう。
付き添いのサキュバスはそのために連れてきたシルバー冒険者である。」
すると受付嬢の視線が不自然にうろつき始めた。
「え、サキュバス? シルバー? それってひょっとして姉妹だったりします?」
どうやら知り合いのようである。
「そうだそうだ。アリスとモネといってな。
我の言うことを音声認識のようにすぐさま行動に移す変わった姉妹なのだよ。」
受付嬢が目に見えて頭を抱え出した。
「ハァ、分かりました。なんで失踪届けから5日でここにいるかはさておき届け出はこちらからやっておきましょう。
フラフォン様、冒険者は基本、本登録した場所を本拠地としてもらう規定があるのです。
まぁこれは本登録時にお話しする内容ですけども……。
なので引き抜き行為は正規の手続きをしないとできないことになっているのです。
まぁ貴方は仮登録で知らなかったこともあり不問にしますが今度やったら降格処分だと思って下さい!
後実績剥奪もあり得ますのでお気をつけて。」
嵐のような説教であった。
「はい、誠に申し訳ございません。
以後気をつけます。
あぁ、後、様はつけないでくれたまえ。せめてさん付けだ。頼むぞ。」
我は見事に地雷を踏み抜いた。
カチリという効果音が脳内に聞こえたのだから。
かも耳受付嬢のこめかみに筋が浮かび上がった瞬間、拳が我の顎にヒットしたところで我は気を失うのであった。
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