5話 我は森で冒険者に出会うあるあるで街に着く
森で冒険者に出会って街へゴー、あるあるですよね?
さぁ魔王様とこの時代での常識とのズレを少しずつ大きく見せていきますよ。
応援お願いしますm(_ _)m
ドレスティー連邦のどこにいるかさえわからぬ我輩達は技術を駆使し、冒険者一団を発見することに成功していた。
ただ1つの失敗を除いては……。
「ま、魔物!? 非常事態! 先頭準備! 集え〜集え〜」
甲高い笛の音が鳴り響きぞろぞろとテントからフル装備の冒険者一団が姿を現した。
総勢6名である。
「前衛はよ! 陣形・逆魚鱗!」
この時点で素顔を隠していない事に気がついた。
そう、この勇猛な顔はどうしても人を敵対させるのだ。
「おら! この人形の獅子魔獣め!
やれるものならやってみやがれ!」
案内を求めているだけなのだが空気は殺伐と化していた。
「あー、俺はフラフォン、迷子、助けて欲しい」
手振り身振り何故か片言で必死に訴えかけた。
訴えつつも我の眼はいつものように分析を始める。
(前衛3、ミドル2、後衛1の三角形の陣形か。
横並びの前衛で耐えてミドルと後衛の火力を生かして戦力温存を最優先とした良い陣形だな。
手慣れた様子だ。
だが武器はレア止まり、これでは魔法使いが後3名は居ないと我輩に傷すらつけられまい。)
「人語扱える魔獣っていたのか!
こりゃ特級認定の魔獣やもしれぬ。
来るぞ! 気を付けろ!」
前衛の横並びの真ん中にいたリーダーと思しき人物が意気揚々と戦闘開始したかのように仲間に伝える。
だが我は早いところ冒険者になりたい。
心躍る冒険とやらが楽しみで楽しみで夜も眠れぬほどなのだ。
無論、来るぞと言われて行く訳もなく、妙な緊張感と膠着状態がこの場を支配した。
ガサガサガサ
遅れて歩いて付いてきたサキュバスとグリズーリが合流をしたことによりこの無意味な緊張が終わりを迎えるのであった。
「フラフォン様〜、無理矢理連れてきた本人が何故置いていくのですか?
熊様が居たから良かったものの。」
アリス達が漸く追いついた。
「……酷いですわよ」
モネよ、やめてくれ、まるでゴミを見るようなその目だけはやめてくれ!
「熊様ではないグリズーリと呼んでやってくれ。
あ、折角だ、助けて、向こうの冒険者たちと話、通じないの。ヘルプミー」
折角なので頼るというのをやってみた。
何気に我が数百年の歴史の中で初めてである。
振り返ると冒険者一団は一様に膝を地に着け、まるで世紀末かのような様相を浮かべていた。
「終わりだ……。なんで孤高の暴君の使い魔でもあったヘルベアガズラーがこんなところに……。
あぁなんて儚い人生だったんだろ。」
リーダーの男は恐怖でこのように口が勝手に動くのであった。
他の人は恐怖で過呼吸になるもの、泣き喚くもの、失神するもの、お漏らしするもの、三者三様である。
(そういえばスネイプを呼び出した時もそんな感じだったな。
魔界の獣のボスはどうやら人には見るだけで命に関わるようだな。
魔界へ帰らせるか。)
「グリズーリ、ありがとうな。
ゆっくり休んで魔界でハーレム作っておけよ。」
デジャブとも思えるような光景を前に我輩の直感が働き使い魔を還すことにした。
ただ気を失ったり、恐怖したりで精神的にかなりのダメージをおっているので話し合うために治してもらうことにしよう。
「おい、アリスとモネよ。彼らと街のことで話し合いがしたい。
任せていいか?」
2人とも不貞腐れた顔で即答してきた。
「「 嫌です。 」」
話を聞くとどうやら女が居ないから嫌なのだとか。
女が居ても女の子にしかしないしそもそも吸うだけで与えることはできないとのことだった。
「じゃあせめてゾーゾーの街の場所だけでも……。」
「ヒィィ」
聞いてきてもらおうと頼む途中、奇声のような悲鳴が割って聞こえてきた。
「ん? 貴殿らもしやゾーゾーを知っておるな?
教えてくれ! 冒険者になりたいのだ! お主らも冒険者なのだろう?
付いていっていいか?」
首が引きちぎれそうなくらい縦に振って了承してくれた。
サキュバス姉妹に上手くいったアピールをしようと振り返ると姉妹は苦笑いを浮かべていた。
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「おぉ〜、おぉ〜、これがゾーゾー!
帝都とはまた違った街並みなのだな。
クンクン、良い匂い、なるほど! 屋台というのか。」
我輩たちは冒険者一団の案内もあり3日かけてゾーゾーの街へと訪れることができていた。
「アリスの姉貴、本当にあれただの魔族っすか?」
リーダーの男はどうやらアリスにゾッコンしたらしく姉貴呼ばわりである。
「えぇただの魔族よ。格差格差、実力格差があるのよ。」
サキュバス姉妹には冒険者で過ごしている間はただの力ある魔族で通すようにお願いしているため我輩の紹介もこんな具合である。
「力だけには自信あるのだよ。
音速を超える我が拳、砕けぬ物なし」
自慢の膂力をアピールするかの如く拳を握り上げた。
「はははは……。」
恐怖が抜けきっていないのかアピールするたびにまだ渇いた苦笑いが絶えない。
「力自慢はもう飽きたわ。冒険者になるのでしょ? 冒険者同士の話しましょうよ。」
モネは最近、我輩にとても冷たい。
百合を目撃して以降どうも距離を置かれているのが心苦しいものである。
「ここが俺たちの活動の拠点であり、ドレスティー連邦最大の冒険者ギルドです!」
我々は大通りを進み続けた突き当たり、街の中枢部に聳え立つ巨大な建物に行き着くのであった。
「おぉ流石連邦最大! でかい!」
ホワイトハウス? とやらも顔負けのサイズ感! 見たことないけど。
「この街自体冒険者のために作られた街ですからね。
中枢部のど真ん中にギルドが、それを囲むように鍛冶屋、武器屋、雑貨屋、宿屋、情報屋、素材屋、飯屋などなど冒険者にとっての楽園なのですよ。」
リーダーは急に元気を取り戻し饒舌に語り出す。
「では早速! 頼もー!」
我輩たちはいよいよ冒険者ギルドの総本山というべき施設へと足を踏み入れるのであった。
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