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3話 我は話し合いたい

予約でノルマを前日のうちに達成してみました。


今後はそのようなことはいたしません。


三者の魔王に関する伏線話です。


サキュバス姉妹とは一章途中で別れる予定です。


その後再登場します。

 我は訪れた初めての街を抜け出す決意を持った。


 まぁ今思えばなぜ帝国内で冒険者登録し始めたかはよくわからない。


 待ち望んだ自由であり長年の憧れとはいえ思想は思考を曇らせるものなのだなと実感させられた。


 熊の背中にサキュバス2名を乗せ現在、北上しつつ散歩中である。


 もう一度言うが散歩である。


「「 キャーーーーー 」」


 悲鳴が鳴り響いてるところで再度強調! 散歩である。


「うるさいぞサキュバスらよ。


楽しい散歩中ぞ。」


 サキュバスはその忠告を最後に2人とも気を失ってしまった。


 話ながらと思ったがどうにもそうはいかなそうである。


 ややあって我らは帝都より数十キロ北にある湖畔にて一休みしていた。


「おい、サキュバスらよ。起きろ」


 サキュバスは慌てふためいたかのように気絶より復帰した。


 もはや音声認識である。


「休憩だ。折角付いてきてくれたのだ。


話し合おうではないか。」


 2人の顔は青ざめもはや血色には好評のあるサキュバスの顔色ではなかった。


「ぷ、ぷ、プルソン閣下はな、な、何をお求めで、ご、ございましょうか?」


 話し合おうと言い出して開口一番がこれである。


 まだまともに会話ができぬと判断し、ここで1泊することにした。


「今日はもう泊まろう。お前らも落ち着かぬか。


我輩もな、昔とは違い、八方に暴力を振りまくのは辞めたのだ。


アスモデウスの話でも聞かせてくれぬか。」


 話し合いのための糸口探しの一貫として最後に彼女らが取っ付き易い話題提供をしてみた。


「閣下と言えどアスモデウス・マキア様の敵とあらばゆ、ゆ、許しませんわ。」


 話は進みそうだが方向性が違う。


「言ったろ。我輩は必要以上に力は振るわぬと。


お前たちは何を勘違いしておるのだ。」


 この発言を境にようやく話が進展するのであった。


…………


「そうであったかそうであったかアスモデウスの小童も今や大魔王も手を焼く魔王になっておるのか。


であやつは今どこで何をしておる。」


「アスモデウス様は大魔王様の反感を買い抗争の末疲弊なさりご隠居中でございますわ。


なので場所はお答えいたしません。」


 サキュバスらも我輩にようやく打ち解けてくれ、我儘も言い出すくらいにはなってくれていた。


「うむ。そうか。やはりまだ尻は青いようだな。


しかしベリアルめ! よもや復活を果たしておるとは……。あやつも気が早いよのぉ。


そうであったそうであった、国事情を教えてはくれぬか。」


 こうしてサキュバスによる世界史の講義が始まるのである。


 ここドレスティア大陸はそれこそドレスのようなくびれある縦、全長約3000キロにも及ぶ大陸である。


 大陸内に存在する4つの国を簡単に解説すると上に連邦国、下に帝国と魔族国、くびれ付近が皇国である。


 どうやら100年前に大きな争いを最後にこの形に落ち着いたのだとか。


 戦争の後始末を終えると巫女はその使命を全うし命尽き果てた、そう伺っている。


 魔物は人間の人口増加に比例して拡大を続け、魔族ですら手を焼く次第なのだとか。


 牢屋に閉じこもった懲役生活では知ることもできない情報をわんさか聞くことができた。


「……っと、この当たりかしら。


閣下は他に聞きたいことはありまして?」


 ここであることを思い出した。


「自己紹介まだだったな。わが、あ、いや俺はフラフォン! 冒険者になったフラフォンだ!


冒険者であるうちは決して閣下やらプルソンやらと呼ばないでくれたまえ」


 忘れていた自己紹介をさくっと済ませた。


 我のことは紹介する前より恐れられて会話にならなかったのだが……。


「背の高い(わたくし)は姉のアリス、こっちは妹のモネですわ。」


 こうして我が本入会の冒険者になるまでの暫定的なパーティが結成となった。


 次の日、アリスとモネにはそれぞれ目隠しをしてもらい、グリズーリを抱く形で括り付けてある。


 これは決して如何わしい仕打ちではない。決してだ。


 こうでもしないと散歩にならぬと昨晩の会話で判断したためこうすることにした。


 縛られてるサキュバス姉妹はハァハァし出している。


 どうやら何かに目覚めたようだ。


 我輩もそろそろ本気で目を覚まし散歩よりジョギングに移ろうと思う。


 今度はジョギングである。


 ビュン、ビュン


 風切り音を響かせ走る。


 実に気持ちが良い。


 恐らく車とやらと同じ速度(時速50 キロ前後)だろう。


 日が変わってからの半日をかけて我輩達は帝国を抜け出すのであった。

面白いと錯覚を起こされたり次話気になる症候群に陥った方は☆☆☆☆☆←これを適当にタップして下さいタップでいいので。 


ワンタップしてもらえるような作品に頑張って仕上げます。

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