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18 我、事件に巻き込まれる

久々の二話投稿、この女の子こそテレサちゃんです。


レサレサ〜

 旅2日目、この日の正午より山道を進んでいた。


 緩やかな斜面、山を沿うように続く道は非常に滑らかで山を登っているというより丘を登っている感覚さえあった。


 日も暮れ野営の時、ジーミーが土カマクラを作る際にエマの所望で小さい窓がついたくらい景色は良かった。


 旅3日目、事件は起きた。


 何気ない旅路、休憩の時間ふと索敵を行うとそこには追う者と追われる者が映った。


「すまぬ。移動開始までには戻る。」


 それだけ伝え我輩は現場へ駆けつけた。


「おい、お主どこへいく。」


 静止しようとしている依頼主を無視して……。


 到着するとキメラ悪魔に追われる女の子が目に入った。


(殴れば倒せる……が力加減まだ慣れんしやめるべきだよな。


せっかく大勢の仲間がいるんやしそこまで引っ張って取り押さえて仲間に任せるべきであるな。)


 瞬時に判断し女の子の方をキメラ悪魔から掻っさらうことにした。


「うわぁぁぁーん、え、ひゃ、何!?」


 女の子の身体が壊れぬように包むだけそっと抱き抱えパーティの元へと走って戻った。


「おい! 戦闘準備」


 我輩の一言に皆が即座に緊迫感を持ちエマが道を大きく外れる形で距離を取った。


「ジーミー、この子を頼むぞ。」


 ジーミーに女の子を預けて来た道を振り返った。


 うむ、想定通り、というか一直線に追って来ている。


「な、何あれ。まずは足止めだ!


水魔(アクア・)領域(フィールド)


 マイクは杖を持ち上げ唱え始めた。


 キメラ悪魔を中心に薄い水の膜が広範囲に広がり目に見えて悪魔の動きが遅なった。


土地変換(グランドチェンジ)


 鈍った動きのおかげで狙いを定め相手の足場を田園のような泥沼へと変換しそれに足を取られ無様に倒れる悪魔の姿が目に映る。


「どらっしゃぁぁぁ!!」


 ザンッ!


 悪魔の首が落ちた。


 どうやら我輩の出番はないようである。


「ふん、足りない火力を連携で補うとは銅や鉄ゆえの発想なのだな。」


 これには流石の愚痴依頼主も皮肉混じりに称賛したであろう。称賛だよな?


 誰しも気を抜いたその時、我が魔眼の危険予知が153年と160日ぶりに身の危険を知らせてくれた。


(すべての色が赤く染まるこの視界、危険予知か、辺り一面火の海に、特大クレーター級の爆発!!


対処せねば)


 無意識に動いた我はキメラ悪魔にアッパーカットを喰らわせた。


「ん? フラフォン?


何かあったの?」


 どうやら周りは気づいていないようである。


「吹き飛べぇぇぇぇ」


 ドムという感触と共に我と同体格な悪魔の身体が山の斜面を滑るかの如く頂上に向けて飛んでいく。


 束の間の静寂を経て山を崩壊させるほどの爆発が発生した。


 光が迸り爆発の威力を物語る。


 ズドオォォォン


 重い爆発音が遅れて爆風と共にやってきた。


「ひぃぃぃぃぃ」


 依頼主はへたり込みじょろじょろと放尿しながら悲鳴をあげた。


 それもそうだろう。


 我輩が対処しなければ骨すら残さなかったかもしれないのだから。


「は、はぁ? 何これ……。」


 元気が取り柄のガッツがそう溢した途端皆の糸が切れたように一斉にペタンと座り込んだ。


「ジーミー、ガッツ、まだであるぞ。


あれだけの爆発、土砂崩れ、斜面崩落、何が起こるかわからぬ。


しっかり警戒せぬか。」


 我輩がそう警告すると同時に地面が胎動し始めた。


 振り返るとほぼ直線の山道を滑るように土石流が発生、エマ以外全員直撃コースである。


「ちっ! 土創世魔法、グレートウォール


土創世魔法、土精霊(グランド・)隠家(ドーム)


 技術(スキル):二重詠唱で同時に効果を表すのを確認した。


(ほぉ器用なものだな。もしや皇国ではかなりの手練れとして名を馳せていたのかもな……。)


 ジーミーの器用さにも驚きを示しつつ自分のやるべきことを果たすことにした。


 ドームが完全に閉じきる寸前で抜け出し壁とドームの間に出て両腕でそれぞれに触れて魔術を発動させる。


 技術(スキル):魔力増強発動


「硬化魔術:黒曜(ブラック・)唐草紋様(ファブリック)!!」


 詠唱は破棄せずそのまま魔術を組み立てて発動した。


 その際、より満遍なくより均一に広がる紋様に魔術発動させることを意識する。


 紋様が完成するのとほぼ同時に衝撃が伝わってきた。


 ズウゥゥンと身体の芯へと芯へと響く振動、衝撃にひたすら耐える。


 ただ耐える、紋様は衝撃を散らすごとに薄くなるためそこへ魔力を注いでただ耐える。


 次第に魔力不足に陥り始め意識が朦朧とし出した。


 我輩は肉体が異常なほど頑丈なため巻き込まれても痣すらできないだろうが中の人はそうはいかない。


 最悪ジーミーの魔法の影響も相まって肉体ボロボロの中で生き埋めだろう。


「フラフォン、土石流は僕が流れを逸らせるわ。


魔術解いて構わないで。」


 ドームの中からそんな声が聞こえた気がした。


 その声を最後に我は事切れた。


面白いと錯覚を起こされたり次話気になる症候群に陥った方はブックマーク、または↓下にある☆☆☆☆☆を適当にタップして下さい贅沢は言いませんのでタップだけでも是非。


ジーミーが何使ったかはご想像にお任せします。


ジーミー視点書こうかと思いましたがテンポ悪いし特に伏線とかでもないのでやめました。


伏線にして今後の話組み換えるのが面倒になったわけじゃないですよ?はい

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