12 アリスの報告書
今回はアリス視点となります。
報告書は調査話を削りたいがために適当に用意しました。
そのため報告書の字体等調べずに書いたため細かい再現は不可能です。
もし今後調べる機会があれば書き直すかもしれません。
(自分みたいな面倒くさがりがやるとは思わんけど。)
私達はゾーゾーでの初クエストを終え街へと戻ってきた。
1週間かけた任務でありそれなりに充実したクエストだったと思う。
ただ……私の魔力が幾度となく枯渇している点を除けばですけど。
1日1回キメラ野郎の眉間にキスをする日々、その度に魔力限界まで魔術印の維持に注ぎ込まねば効果が持続しきれないので実質毎日魔力枯渇から生活が始まるという地獄でしたわ。
妹のモネの甘ーい口付けを毎日味わえるというそれだけで乗り越えられたような所はありますけど。
街についた私達は報告のためにギルドへと戻ってきたのですわ。
「レフィリアさんいらっしゃいます?
スライムジェル納品依頼を受けさせていただいたアリスです。」
狐のような耳を持った受付嬢を呼んだ。
依頼を受理した受付嬢へと報告が必要なためである。
「あらアリスさん、モネさんお帰りなさいませ。
無事達成できたみたいですね。
えー、2ダース+1ダース分ですね。
依頼達成ということで処理させていただきます。
こちらが報酬となります。
追加報酬は後日お渡ししますのでこの小切手だけ渡させていただきますね。」
レフィリアさんはそう言って報酬金が入った革袋と追加報酬額が記載された1枚の小切手を渡してくれた。
「ありがとうございます。
後、追加報告があります。これがその報告書なのですけど要約すると秘密裏な研究に使用されてたと思しき建造物を発見しそこの調査内容となります。
建築物の発見位置はこの地図に記載しておきました。ご覧ください。」
私はそう報告をして地図と報告書の計2枚を手渡した。
レフィリアさんは報告書を一通り目を通しながら顔色を変えていく。
「これはかなり重大な案件かもしれませんね。
でそのキメラ悪魔と思しき生物?はどこにおられるのですか?」
ドカン、レフィリアさんが尋ねた途端に嫌な音がギルド内に鳴り響いた。
振り返らなくとも分かるって正直どうかしてると思うが気にするだけ無駄でイライラするので、もはや諦めすら感じている。
「フラフォンさんが今運び入れてくれたところですわ。
まぁはい。これですわ。」
被さってる布を八つ当たりするかの如く引っ張った。
姿があらわになると周囲に動揺が広がった。
いや動揺はフラフォンさんのせいでもあるかもしれない。
キメラに関してはいつ見ても不気味というかアンバランスさが半端ではない。
「え、あ、え!? 捕獲??
あの、もし悪魔なら最悪法に触れるかと……。」
どうやら魔族にも法適用されることを恐れているようである。
「こやつは話すこともできずにいきなり殴りかかってきたのである。
暴れることしかできぬと思うがこやつの存在自体が違法ではないのか?」
面倒な人が話に割って入ってきた。
「フラフォンさんは黙ってて。」
するとフラフォンが何も言わずに数歩下がる。
「こいつの頸の紋様と同じのが地下室にありました。
これ、魔術書と思しきやつも回収してあります。」
私は地下室にあったミミックの殻から一冊の本を引き抜き手渡した。
フラフォンさんが見つけ出した本の中の一冊である。
「キメラさんと一緒に本も回収させていただきますね。
その箱は?」
どうやらミミックの殻に興味が移ったようだ。
「これはねミミックっていう魔獣というか魔術生物というかそんなやつよ。
魔界にしかいないし人為的な生物の一種
これも地下にありましたけどそもそも調査者が得たやつは貰ってもよろしかったですわね?」
何も言わずにコクコクと頷いてくれたので肩にぶら下げ直す。
「ひとまず審議に回させてもし認められたら臨時報酬という形で支払わせていただきます。
ご報告感謝いたします。
あ、フラフォン様は少しお伝えしたいことがありますのでついてきて下さい。」
こうして長い初クエストが漸く終わりを迎えるのであった。
レフィリアさんとキメラを背負ったフラフォンさんが階段を登っていくのを見届けてモネとハイタッチを交わした。
「2人合わせて20万ドレス! モネ、フラフォンさん戻ってくるまで次の依頼探してきますわ。
貴方はこれからどうする?」
最愛の妹に予定を聞いてみた。
「殻売り叩いてくる。
スライムの報酬金より良い値付けてくるから期待しておいて下さい。」
そう言ってモネがギルドを出ていった。
私は妹を見送った後依頼書の貼られた掲示板を眺めて1枚の依頼書を見て報告書のことを考えていた。
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報告書
この度、スライムジェル納品依頼途中、発見した小屋についての調査報告書として書かせていただきました。
報告内容は3つ
1、小屋は魔術関連の研究施設と思われ尚且つ認可を受けていない非合法な研究施設と断定
魔術印、ミミックの殻、研究結果と思しきキメラ一体、これらの情報より魔族が研究に加担していると推測されます。
また、小屋内にあった隠し扉、トラップ、建材の情報より主な研究者は人間、それもそれなりの財力と推測されます。
隠し扉は魔力に反応して開け閉めする魔道具を加工したレンガが暖炉に埋め込まれ、トラップはワイヤー式、建材はモルタルに火山灰が混ぜられていたため第三建材の知見者という分析に至りました。
地下にはキメラ悪魔の頸に刻まれた魔術印に似たものが床に描かれておりこれの効果で複製合体等を行った模様、効果非検証のため断定はできません。
2、キメラ悪魔と思しき生物の確認
やたら動物の器官、部位などが散見する悪魔と思しき生物と接触、会話、説得を試みるものの言語が通じないため捕縛しました。
悪魔の根拠として魔術印が体に刻まれていたこと、証言により身体強化を発動していたと思われる点を踏まえ魔術印の影響かは断定できないものの悪魔のチカラそのものは行使可能と思い判断いたしました。
またキメラ部に関してはミミックで動物を集めて胴を構成したと思われます。
参考までに確認できる主な動物の部位は鹿、牛、猪、熊、猿、烏、などでどれもキメナネラン湿地帯の生態系とも一致します。
3、なんらかの組織的である点
小屋の中を探索中やり取りされてたと思しき日記類も発見されています。
これらはキメラ悪魔の体に括り付けておきましたので参考までにどうぞ。
また、魔術印以外にもさまざまな紋様が地下には刻まれており邪心魔教徒とも取れるような古代魔界語が使用されておりやり取りもこれで行われていた模様です。
以上の3つの点をご報告とさせていただきました。
引き続き調査の程、よろしくお願いします。
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ブックマークが5人になりうぉぉぉしってガッツポーズ握りしめてた単純な作者通りまーす




