地下喫茶開店
# 明日は休みだ!
明日は、イチローと喫茶店
私はクリームソーダ、イチローはチョコレートパフ
ェ………プピッ
無表情にもくもくと、パフェを食べるイチロー
円らな目が、美味しいと言ってるんだから…
そうなんだから!
# フェアリー ボイス
パフェ食べ終わった? 「うん」
美味しかった? 「うん」
どこから、そんな声が出るの?
「喉の奥……鼻の穴耳の穴毛穴…」
うーん、ほんとステキ…
「……GO…!」
# 海
「あっ キャシーブラウン……!」
「海行こうぜ!」
[ダメよ❗去年の夏の終わり、波が砂に書いた
二人の名前を消していったでしよ
もう、ダメよ❗]
「そっか~ あっ今度、横書きの白い地の便箋で手紙
送るよ」
[いいわよ❗もうブルーレターもらったから]
「えっ!! ええー!!!」
「あれは僕のこころの奥に、鍵を掛けてしまっておい
た…‥」
(…どっから流出したんだろう⁇)
# 秋
「早く、秋、来ないかなぁ~」
?
「秋は恋が去って行く季節
僕の季節だよ…」
# リンドバーグ
「あっ!!リンドバーグ
お前だな、僕のブルーレターを…
絶対おまえだ!」
[ヘヘッ…」
「あっお前だお前だ!」
[ハハッ…」
「あっあっ絶対絶対
お前だお前だお前なんだな!!」
「こらぁ~~~」
「やだぁ~やだぁ~もう~~」
# ぜんぜん怖くない
「こらぁ~~リンドバーグ いい加減にしろよ」
「もう こらぁ~~~頼むよー」
「何してくれるんだよもう 何してくれるんだよぅ な
にしてくれるの!ほんとにもう」
かなり、怒ってるようだけど……本当に怒ってるのか
ナ
あれっ? なんか…疲れてねむっちゃったみたい⁇
ねぇ起きて起きて…ねぇ
# 君の
「君の優しい微笑みを、取り戻したい
もう僕には、君の笑顔を向けてはくれないんだね…」
まず無理なんじゃ、あんな酷いことしたら
「…ブツブツ…君の微笑みを再び…ブツブツ…
君の微笑みを僕だけに…ブツブツ…」
あっ、歌をつくってたとこね ウンウン
# また一つ
わずかな夕焼けは 燃えつきる間際の愛の色さ
ああ…また一つ愛が終わる
さっ…早く帰ってご飯食べよ………
# 花
ほら、早く、遅れるよ
「えっまってよぅ 紫蘭の花にお水あげてるんだよん
お水あげないと、枯れちゃうんだよん
背の高いジャスミンにも、お水お水」…せっせ…せっ
せ
「あつ リンドバーグ
こらじゃますんなよ あつ やめろ!やめろ!」
「花には水が必要なんだぜ」 メモメモ…
# ケガ
「ケガと恋は突然出会う …傷は深い ……ウンウン」
「君の瞳は綺麗だね …たくさん涙で洗い流したから
よ…ウンウン」
おおー
「出会い頭の恋…角を曲がった所に君が居た…ウーン
ウンウン……」
# 新しい恋
「出会い頭の恋と怪我に気をつけて
恋には効きませんが怪我には効きますっていう広告
が、あったな…突然受けた恋の痛手…傷は思ったより
深い…もう僕には向けられることのない君の笑顔を思
い出す…君の笑顔が忘れられない…あつ!!リンドバ
ーグまた邪魔しに来たな! 何笑ってるんだよ…
さて、コーヒーでも飲みに行くか…
# 喫茶店
あのね]
「なんだよ リンドバーグ」
[今度喫茶店開くの]
「フ~ン」
[地下喫茶]
「フ~ン」
[名前は地下喫茶イチロウ]
「なんで俺の名前使うんだよ⤵」
[いいじゃんべつに]
# 別れ話
[昨夜は随分遊んだようだな イチロウ]
「うるさいなキャシーブラウンお前に関係ないだろ
う」
「あいつリオのママに、俺との別れ話をしたんだって
バカヤロ~
さみしくて仕方ないんだょ……~~」
「そんなことしたら、ますます別れの方向にいくでし
ょ 別れないように努力すればいいじゃない」
「努力は嫌いなんだょ…」
# 地下喫茶イチローの店
[喫茶店の事だけどさ、イチロウにやってもらいたい
んだ]
「えー僕に…
僕にできるかなぁ…」
[一応、24時間営業だから]
「ヘェー…」
[簡易ベットも、カウンターの下にあるから]
「ヘェー……」
「今んとこ従業員いないから]
「ヘェ…」
# 24時間営業
「24時間営業って、何時から、勤務開始になるの?」
[気になる?]
「うん」