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地下喫茶イチローの店  作者: コロコロ
1/5

地下喫茶開店

# 明日は休みだ!


明日は、イチローと喫茶店


私はクリームソーダ、イチローはチョコレートパフ


ェ………プピッ


無表情にもくもくと、パフェを食べるイチロー


円らな目が、美味しいと言ってるんだから…


そうなんだから!



# フェアリー ボイス


パフェ食べ終わった? 「うん」


美味しかった? 「うん」


どこから、そんな声が出るの?


「喉の奥……鼻の穴耳の穴毛穴…」


うーん、ほんとステキ…


「……GO…!」



# 海


「あっ キャシーブラウン……!」


「海行こうぜ!」


[ダメよ❗去年の夏の終わり、波が砂に書いた


二人の名前を消していったでしよ


もう、ダメよ❗]


「そっか~ あっ今度、横書きの白い地の便箋で手紙


送るよ」


[いいわよ❗もうブルーレターもらったから]


「えっ!! ええー!!!」


「あれは僕のこころの奥に、鍵を掛けてしまっておい


た…‥」


(…どっから流出したんだろう⁇)



# 秋


「早く、秋、来ないかなぁ~」



「秋は恋が去って行く季節


僕の季節だよ…」



# リンドバーグ


「あっ!!リンドバーグ


お前だな、僕のブルーレターを…


絶対おまえだ!」


[ヘヘッ…」


「あっお前だお前だ!」


[ハハッ…」


「あっあっ絶対絶対


お前だお前だお前なんだな!!」


「こらぁ~~~」


「やだぁ~やだぁ~もう~~」



# ぜんぜん怖くない


「こらぁ~~リンドバーグ いい加減にしろよ」


「もう こらぁ~~~頼むよー」


「何してくれるんだよもう 何してくれるんだよぅ な


にしてくれるの!ほんとにもう」


かなり、怒ってるようだけど……本当に怒ってるのか



あれっ? なんか…疲れてねむっちゃったみたい⁇


ねぇ起きて起きて…ねぇ



# 君の


「君の優しい微笑みを、取り戻したい


もう僕には、君の笑顔を向けてはくれないんだね…」


まず無理なんじゃ、あんな酷いことしたら


「…ブツブツ…君の微笑みを再び…ブツブツ…


君の微笑みを僕だけに…ブツブツ…」


あっ、歌をつくってたとこね ウンウン



# また一つ


わずかな夕焼けは 燃えつきる間際の愛の色さ


ああ…また一つ愛が終わる


さっ…早く帰ってご飯食べよ………



# 花


ほら、早く、遅れるよ


「えっまってよぅ 紫蘭の花にお水あげてるんだよん


お水あげないと、枯れちゃうんだよん


背の高いジャスミンにも、お水お水」…せっせ…せっ



「あつ リンドバーグ


こらじゃますんなよ あつ やめろ!やめろ!」


「花には水が必要なんだぜ」 メモメモ…



# ケガ


「ケガと恋は突然出会う …傷は深い ……ウンウン」


「君の瞳は綺麗だね …たくさん涙で洗い流したから


よ…ウンウン」


おおー


「出会い頭の恋…角を曲がった所に君が居た…ウーン


ウンウン……」



# 新しい恋


「出会い頭の恋と怪我に気をつけて


恋には効きませんが怪我には効きますっていう広告


が、あったな…突然受けた恋の痛手…傷は思ったより


深い…もう僕には向けられることのない君の笑顔を思


い出す…君の笑顔が忘れられない…あつ!!リンドバ


ーグまた邪魔しに来たな! 何笑ってるんだよ…


さて、コーヒーでも飲みに行くか…



# 喫茶店


あのね]


「なんだよ リンドバーグ」


[今度喫茶店開くの]


「フ~ン」


[地下喫茶]


「フ~ン」


[名前は地下喫茶イチロウ]


「なんで俺の名前使うんだよ⤵」


[いいじゃんべつに]



# 別れ話


[昨夜は随分遊んだようだな イチロウ]


「うるさいなキャシーブラウンお前に関係ないだろ


う」


「あいつリオのママに、俺との別れ話をしたんだって


バカヤロ~


さみしくて仕方ないんだょ……~~」


「そんなことしたら、ますます別れの方向にいくでし


ょ 別れないように努力すればいいじゃない」


「努力は嫌いなんだょ…」



# 地下喫茶イチローの店


[喫茶店の事だけどさ、イチロウにやってもらいたい


んだ]


「えー僕に…


僕にできるかなぁ…」


[一応、24時間営業だから]


「ヘェー…」


[簡易ベットも、カウンターの下にあるから]


「ヘェー……」


「今んとこ従業員いないから]


「ヘェ…」



# 24時間営業


「24時間営業って、何時から、勤務開始になるの?」


[気になる?]


「うん」

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