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現代版 光源氏物語  作者: mimuka
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「そうか」


「社長はお嫌いですか?」


「俺は普通。コースのデザートぐらいは食える」


中の下ってとこか。


「でもお前が美味そうに食っているのを見てると、食べたくなるな」


「ウエイターを呼びましょうか?」


「そこまでするほどじゃない。お前のを一口くれ」


「どれが良いですか?」


「ショートケーキ」


「はいはい」


わたしはフォークでケーキを切り取り、社長の口元に運んだ。


「はい、どうぞ」


「んっ」


甘い物を食べる38歳、男性…。微妙に可愛いとも思えなくもないかも?


お兄ちゃんに食べさせているようなものだし。


まあ兄はいないけど。


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