表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

メロス

 与太郎と緒花がある日の休日、街を歩いていると、駅前の広場で人が張り付けにされていた。


「見つけてしまいましたね」

「見て見ぬフリしたいよ?」

「それだと話が進みません」

「……それで? 一体何かな?」

「あの人は…… セリヌンティウスです」

「誰だよ」

「知りません? メロスが妹の結婚式に行っている間に人質になっていた人です。今この世界は唐突にセリヌンティウスが現れるようです。ほら王様も居ます」


 すると確かに、豪華な椅子に座った、髭を蓄えた

オッさんがセリヌンティウスを眺める位置にいた。


「どうやら今、文学のキャラクターが現れる世界に一変しているようです。メロス版」

「世界一変しすぎだろッ!」

「見てください。メロ、キャッ!」


 緒花は与太郎の背中に隠れる。メロスの着ている服はボロボロになっていて半裸、というより、ほぼ全裸だ。


「ああ、そんな設定あったな、あの話」


 メロスは猛烈な勢いで広場に走りこんでくる。が、もう少しというところで、警察官に取り押さえられる。


「あんな格好で駅前走ればねえ。あ、パトカーに押し込まれた」

「実際、街中全裸ダッシュとか、当時でも捕まったんじゃないですか?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ