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走る人体模型

 与太郎が昼食を食べるためにパンを持って教室の外に出た時だった。

 突如一陣の風とともに、一体の人体模型が与太郎が眼前をかけて行ったのである。


「ええぇぇ~」


 呆気に取られた与太郎はだらしなく声を出すのが精一杯だった。

 だが廊下にいる生徒は誰も気にしていない。いつもの昼休みの風景だ。人体模型以外。

 するとお弁当箱を持った緒花が現れる。


「見つけましたね」

「あれは…… まさか」

「ご機嫌よう、与太郎くん。あれは走る人体模型、ただ意味も無く校内を疾走するモノです」

「世界一変しすぎだろッ!」


 廊下の端まで行った人体模型はUターンしてまた走る。特に悪さをする風でもないが、淡々と走り続ける人体模型は不気味でしょうがない。


「大丈夫ですよ」

 すると体育教師が現れ、廊下の真ん中で説教を始めた。


「まあ注意するわな」

「ふふ、彼は七不思議の中でも最弱、いずれ第二第三の七不思議が現れるでしょう。それより与太郎くん。お昼、一緒にいかが?」


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