喫煙者の、勝手な考え。
最後の一本、火を付ける。タバコ、また買いに行かないと…
これが僕の普通の考え。でもたまに、考えてみる。AくんとBくんで、選択肢が違うってことを。
Aくんは喫煙者、Bくんは非喫煙者。違いはタバコを吸うか吸わないかだけ。それだけなのに、人間としては大きく違うと思う。
まず、お金。Aくんは一日一箱吸うとして、440円×30日、大体一ヶ月に1万3千円使ってる。Bくんには、それが無い。
次に、席。Aくんは喫煙席、禁煙席どちらかを毎回選ぶ。まぁ、大抵は喫煙席なのだろう。Bくんは、きっと選ぶことはない。迷わず禁煙席だろう。
あとは匂い。きっとAくんはいつもタバコの匂いがする。それを消すための香水や、消臭剤にまたお金を使うだろう。Bくんは、そんなことはない。香水や消臭剤、使うことはあるだろうけど、Aくんほどではないだろう。
それから、健康面。タバコを吸わないから健康だ、とは言い切れないけどAくんは身体に影響、深く追求すれば周りの人にも害を与えているだろう。
Bくんは、そんなことはない。煙を吸わせることも無い、他人のものを吸うことは、あるかもしれないけど。
さて、ここで自分が考えるのは…周りにとって迷惑なのはとかではなく。実際Aくんですしね。
人間として、「選択」の数が多いのはどちらかということだ。単純に、タバコを吸うか吸わないかだけの話でのみ。
まず、タバコを「買う」か「買わない」か。これはBくんには無い選択だろう。
次に、周りを「気にする」か「気にしない」か。Aくんは、吸っていいか吸わないべきか、気を使う場面が多いはずだ。
まぁ、簡単に例をあげるとこんなもん。
僕が何が言いたいかというと、充実してるのはどっちなのだろうということ。
人生は選択の連続。選択肢が多いほど悩んで悩んで選んでく。それって結構、楽しいことじゃないのかな?
AくんはBくんにはない選択肢がある。
僕は、Aくんの方が日々充実してるんじゃないかと思うんだ。
なんて、タバコを吸う僕の勝手な考え。結局、タバコを吸うのを無理矢理正当化してるだけなんだよね。
でも、こんなこと考えられるのもタバコを吸うようになったから。
まぁ、失ったものも多いかもしれないけど、得たものもあったの…では?
そんなことたまに考えながら、今日も僕はタバコを吸ってるんだ。




