偽りの笑顔
彼とは同じ高校で部活も同じ
バスケ部だった。
高校に入って
同じ部活ってこともあって
彼とはアドレスを交換した。
正直彼はイケメンではなかった。
バスケもそれほど
上手なわけではなかった。
そんな彼からある日
メールが届いた。
それまでは私からすれば
ただの友達って感じで
恋愛感情なんてどこにもなかった。
だけどその日
彼に告白された。
「ねぇ、俺と付き合わない?」
本当に軽い告白の仕方だった。
むしろこれを告白と言っていいのか
分からないほどの告白だった。
だけれど私は
「いいよ」
と言ってしまった。
お互いが軽い気持ちだったのかもしれない。
私にとって2人目の彼氏だった。
きっと彼氏がほしいという気持ちで
OKしてしまったのだろう。
たぶん彼もそのような気持ち
だったのではないだろうか。
彼の名前は優斗。
友達からの評判はとても良かった。
だけどなんでだろう、
私には優しくないような気がしたんだ。