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異能力?部活動バトル!  作者: Kesuke
1日目
5/35

初陣のS.F.F 3

「ねえってばトオル! さっきから呼んでるでしょうがー! さっきから独り言喋ってる場合じゃないでしょ! いつニコポが仕掛けてくるか分からないのに!」

「考えてんだよ! ニコポのボールは一応避けることができる! それにきっとだがボールを何個も持てるわけじゃねぇ! ここはニコポが全弾使うまで耐えるぞ」


「......ニコポニコポ言いやがって。 俺にはなぁぁぁ、母ちゃんから貰ったニヴェレンコって名前があんだよおおお。 それをどいつもこいつも俺のことニコポとか略しやがってよぉ、決めた。 あいつらは生かさねぇ。 悠長に喋りやがってよぉ、初恋の子に馬鹿にされるってのは怒りMAXだぜ」


入り口の影が消えた。 異常な空気感、来る。


「構えろ!」

「上見て! もう球は放たれてるっ!」


ボールは壁上の換気窓から投げ込まれていた。だが、角度的にも速度的にもまるで問題にならないくらい高く弱い。 あれじゃあ俺たちの所まで届かない。


「あれじゃあ当たらない! ニコポは一球だがボールを損した!」

「...いえ、きっと何か狙いがある! この行事に"備え"をしてきていない生徒なんてトオル以外いないわ!」


飯食いながらテレビ観てた俺を急に呼び出したのはテメーだろうが。 って今はそれどころじゃない。


「ボールが落ちる!」


ボールが落ち、机に当たる。 その時、衝撃か、空気の振動か、"何か"が見えたような気がした。


ゴギッとかいうイヤーな音と、視界が歪む。 くそが、被弾した。



「ちょっと! トオル、しっかりして!」

「い、いでぇ、つ、机、机が飛んでくるなんて聞いてない!」


ボールが触れた途端、机がテポドンよろしくぶっ飛んできた。 自分でも何を言ってるかわからねぇ。

もう腰とか腕とかがとにかくイテェ、マジで。 もうすっごい帰りたい。 が、負けっぱなしってのもムカつくわな。


「若菜ちゃんを心配させやがって。 あいつぶっ殺してやる。」

「キャーッ! トオルっちかっこいい! ステキ! 抱いて!」

「...なぁ、俺のかっこいいシーン台無しにしないでくんねぇ?」


って、余所見してる間にまたボールが降ってきてる。同じ手口でネチネチしてきやがって、こうなったら、目には目を、野球には野球、だろ。


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