表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異能力?部活動バトル!  作者: Kesuke
1日目
23/35

深撃のダブル・トルペード 3

「三上ぃ、確認するが今"文章"で攻撃するって言ったのか?」

「そう、だ。 この机の裏に貼ってあった紙に書いてあった。 『恐怖を感じる』的な事が...それで俺も、怖くなって動けなくなった」

「こりゃちょっと...いや、かなりやべぇな」

「どうしたんだ?」


ああ、ニコポの言ってる意味が分かった。

敵が隠れた教卓には、こちらに向けて油性マジックで『文字って気になるよね』って書いてある。


「... 三上君が"能力"を伝えることも踏まえて、あの位置に隠れたんだ。 私達に、"文章"を読ませる為に」


そんなこと言ったって、言わなければ致命的な文章をいきなり読まされる可能性だってある。

どこにあるかも分からない"文章"を読んだ瞬間攻撃を受けるなら、無理に進むこともできない。 文字に気づいてはいけないってのはハードル高すぎるぜ。


「それに今の"衝撃の手応え"で感じたんだがよぉ、この机やらなんやら、一部が"無くなってる"わけじゃねぇな、"埋まってる"んだ」

「埋まってる?」

「言葉通りだ」


俺達が警戒しながら作戦会議している間も、敵はじーっとこちらを見つめたままだ。


「君達、マインスイーパというゲームを知っているかな?」


敵の奴、急に何を言い出すんだ。


「これは完全に能力だとかには関係のない話だから気にしなくてもいい、ただ、僕の考え方はこうだ、って伝えたいだけなんだ」


「そんな話を信じると思ってるのか?」」


「聞くかは自由だ、だが僕が勝手に話すのを、止めないだろう?」


「どーーでもいいけどよぉー、こいつの喋り方、気に食わねぇ」

「マインスイーパ知ってるよ! どれだけ早く爆弾見つけられるかのゲームでしょっ」


「その通り、数字を元に隠れた爆弾の位置を探り当てるゲームだが、人生も、この戦いも似てるんだ。 僕にとって君達は数字という"ヒント"でもあり、旗を立てて排除するべき"爆弾"でもあるんだよ」


「ヘッ、やれるもんならやってみろよ」


敵が、教卓の影に隠れた。


「コイツを倒さなきゃ、俺達は前へは進めねぇ」


そうだ、俺達には目的がある。 こっからが本番だぜ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ