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異能力?部活動バトル!  作者: Kesuke
1日目
15/35

決着 重厚なメディバル・ウォーフェア

「すげーなあいつ、 帰宅部ってあんな動けるもんなのか」


おい、独り言をいう暇があるなら手伝えや。

ああもう、くそっ。 最初に戦ったときって何があったっけ。 ニコポに机に挟まれて殺されかけて。


今度は横薙ぎの一閃、なんだ、敵の動きが、どんな動きをしようとするのか、青いオーラの動きが教えてくれる、気がする。 これが、俺の特技なのか?


「くっそぉぉ! なんで当たらないんだよぉ!!」


ニコポはボールを使って机を弾丸にしてた。 まさかとは思うが、いや、そんなことできんのかよ。


「さっさと当たれよぉ!!」


今度は突きだ。

くそ、やるだけやってやろうじゃねぇか。 後は、あいつの動きを止める手段だけだ。


ボギッ


突きで、太くないとはいえ木を倒すほどの威力は怖い。 流石に動きが読めても食らったらお終いだ。


肉を切らせて骨を断つなんて論外だしな。 肉も骨も一瞬でばらばらにされるのがオチだし。 どうすりゃいいんだ。


「いつまでも逃げれると思うなぁぁ!」

「さっきからうるせーよ!」


もう心に決めた、 殺されたら恨んでやるからな。


ブンッ


騎士がメイスを振り下ろす。


「おおお!死にさらせぇぇ!!」


騎士の振り下ろしたメイスをかわし、そのまま踏み込んで騎士の顔面に渾身の右ストレートをお見舞い...できなかった。

寸前で若菜と同じように、首を掴まれた。 首が締まる、痛い。 息が吸えない。


「自暴自棄かぁ?! シネッ!!」


「お前が死ぬんだよ。 馬鹿野郎」

「野球部の癖に何を言ってやがんだよぉ! 脳みそ筋肉でできてるくせに! 運動部のくせに!」

「実は俺の友達にも漫画研究部がいるんだがよぉー。 その態度、やはりお前は許せん」

「ウルセェー! こいつをやったら次はお前だぞぉ!」

「いや、俺もう投げ終わってるし」

「えっ?」

 「必死で攻撃してっから投げてるのわかんねぇんだよ」


ニコポの言葉通り、俺の背中には回転してるボールがすげぇ食い込んでる。 でも、全然、痛みも何も感じない。

いつ投げたのかしらねぇけど、このボール、衝撃を伝える技だったっけか。 弾丸化するのは、そこのガリメガネだろ?


「うぉぉぉぅ、なんだこっれっっ」

「スローカーブ。 衝撃力の伝わるただ一つの投球、だ」


 直後、盛大にガリメガネだけが盛大に吹っ飛ばされる


「坂上先輩よ、最初に戦ってたのはあんただろ」


 ガリメガネの吹っ飛んだ先には白い消化剤に塗れた坂上先輩が...立って...いる。

 だめだ。 意識が...


「メンッ!」


 その言葉を最後に、俺の意識は暗転した。

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